第7回避難方法検証委員会,の配 付 資 料 一 覧 [東電核災害の検証]
(2)屋内退避に係る第6回避難委員会での委員意見について で、資料№2。
(3)要配慮者の防護措置について で、資料№3、№4-1、4-2、№5、№6-1、6-2
4-8頁 1.事故情報等の伝達体制における論点整理
9-12頁2.放射線モニタリングにおける論点整理、
12頁 3.所感
13-16頁
17-24頁
25-90頁
91-108-109県立精神医療センターー133頁
134-152 153放射線副読本ー157 158-163 引き渡しカードなど
164-168頁
169-172
参考資料1 山形県沖地震時における通報連絡用紙の誤記に関する資料
173-174頁
~複合災害も想定した避難・屋内退避の実効性向上に向けて~
175-191頁
文芸春秋9月号の木村俊雄氏論文について=⑬『全閉』を示す緑色表示ランプが点灯 [東電核災害の検証]
「17°50’IC組撤収」から約20分後、津波来襲から約2時間20分後の午後18時ごろに「当直は、中央制御室において、制御盤上、IC(A 系)の供給配管隔離弁(MO-2A)、戻り配管隔離弁(MO-3A)の『全閉』を示す緑色表示ランプが点灯していることに気付き、同制御盤前に集まった。当直は、海水に浸っていたバッテリーの一部が乾いて表示ランプが点灯した可能性があると考えた。」(政府事故調)
午後18時18分、中央制御室で運転員はICの2A、3Aを開操作、中央制御室の非常扉を開けて外に出てIC排気口「豚の鼻」の方向を見た。建屋に視界を遮られて「豚の鼻」そのものは見えなかったが、その方向から、少量の蒸気が発生しているのを確認した。しかし、ほどなくしてもう一度見たときには、蒸気の発生を確認できなくなった。運転員は「ICはほとんど機能していない」と考えた。ところで、2A・入口蒸気隔離弁は開操作で開いたから、蒸気ベントライA系の割れ目からの吹き出しが再開している。停止は約30分間?
午後18時25分、運転員は「3A」・戻り復水隔離弁を閉めて、非常用復水器タンクへの流れを止め、ICを停止させた。2Aは閉じられていないから、蒸気ベントライA系の割れ目からの吹き出しは継続、持続している。開いてA系IC稼働は7分間ほどだ。それで、原子炉炉圧は、どれ位に下がったのだろう。
3A・戻り復水隔離弁は、15時34分に運転員が閉めているから、18時ごろに「全閉」を示す緑色表示ランプが点灯しても、正常だ。どのように2A・入口蒸気隔離弁が閉じたのだろうか。運転員は、「非常用復水器の配管破断」信号が発信され、その結果として「非常用復水器のすべての隔離弁が閉動作した」と考えたそうだ。(東電事故調最終報告126頁)
配管に微弱な直流電流を流し、それが切れたりすると「配管破断」信号が発信される仕組みだ。「海水に浸っていたバッテリーの一部が乾いて」直流電流が復活すると、直ぐに大きく成長した蒸気ベントライの割れ目が検知され「配管破断」信号が発信されたのだろう。ICの2と3弁は直流電源で作動するから、2Aと2Bが閉動作したのだろう。(3Aと3Bは、15時34分には閉鎖している。)
もう一つはっきりしているのは、蒸気ベントライの割れ目の他に、新たな炉水蒸気・水素ガス・気体性放射能が炉心・原子炉圧力容器から漏れる・噴出口が15時37分ころに出来たことだ。炉圧が上昇してるが、主蒸気逃がし安全弁(SRV:Safety Relief Valve)が作動していない。