SSブログ
東電核災害の検証・新潟県技術委 ブログトップ
前の5件 | -

2021;0806令和3年度第2回ー核物質防護、不正入域その③感想 [東電核災害の検証・新潟県技術委]

2021令和3年8月6日に、令和3年度第2回新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会開催された。1人欠席で、WEB会議形式で行われた。
2 報 告で「柏崎刈羽原子力発電所の核物質防護に係る取り組み状況について」があった。

IMG_20210806_134.jpg

東京電力が出した説明資料資料6、柏崎刈羽原子力発電所の核物質防護に係る取り組み状況について(東京電力Hd)があった。https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/282339.pdf

その2⃣、6⃣、7⃣は、IDカードの使用不正・誤使用による"不正な入域"を採り上げてる。その対策が7⃣にある。

IMG_20210806_134-3.jpg

原子炉建屋、タービン建屋や中央制御室など防護区域や周辺防護区域に入ろうとする人の、入域資格の有無の点検チェックを、生体認証機器で機械的・技術的に先ず行う。その上で、警備員(人)による点検チェックを行うようにしてはどうだろうか

生体認証は、静脈認証、指紋認証、手のひら全体に出ている掌紋(しょうもん)を利用する掌紋認証、瞳の中に見える「虹彩(こうさい)」を利用する虹彩認証。顔認証は認証時に接触する必要がない。2D(平面)と3D(立体画像)の2種類があり、iPhone Xから搭載された3Dは、赤外線センサーを使って顔の立体情報を利用する。3Dの顔認証の方が、本人確認の精度は高い。これ以外の認証方法もある。何種類の認証方式で本人確認の精度を高くできる。その上で、警備員(人)によるチェックする。
生体認証は、2⃣の例が著わしているICカードのように盗用ができない。紛失もできない。そうした新技術を採用しないのだろうか。
=================
核物質防護は、3⃣、4⃣、5⃣。5⃣で《直接原因・根本原因・安全文化および核セキュリティ文化要素の劣化兆候(第三者評価を含む)・改善措置活動計画を,2021年9月23日までに報告するよう》求められているとある。
IMG_20210806_1335.jpg
8月6日では纏まっていないとして、東京電力は新潟県の技術委員会への説明を嫌がったようだ。
[15]で改善措置として《6月2日,核物質防護事案などの原因究明にあたり,その客観性を確保する観点から,当社から独立した3人の社外委員のみで構成される「核物質防護に関する独立検証委員会」を新たに設置》《当社による事実関係調査・原因分析の妥当性評価》《当社は,原因分析・対策立案にあたり、同委員会からいただくご指摘・ご提言を反映》《委員長は元大阪高等検察庁検事長》とある。
新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会は、東京電力《当社から独立した社外委員のみで構成され》てる有識者・学者の委員会であり東京電力は《核物質防護事案などの原因究明にあたり,その客観性を確保する》ために、技術委員会の意見に耳を傾け、質問に答えるようにした方が良いと思う。


続ける

nice!(0)  コメント(205) 

2021;0806令和3年度第2回ー核物質防護、不正入域その⓶ [東電核災害の検証・新潟県技術委]

2021令和3年8月6日に、令和3年度第2回新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会開催された。1人欠席で、WEB会議形式で行われた。

2 報 告で「柏崎刈羽原子力発電所の核物質防護に係る取り組み状況について」があった。

県・事務局は 資料2「柏崎刈羽原子力発電所の安全対策の確認事項一覧 下線は前回からの変更点」を挙げた。それでは、委員の誰が質問したか判らないので、判る資料を探した。県事務局が作った、資料No.4 東京電力へ説明を求める事項の案(8月6日現在)の4~6頁 には、《 22 核物質防護、不正 入域 》にあった。



4ページ  には、浅田 義浩からあった。

IMG_20210806_133.jpg


つづく5、6ページ には、岩井委員に質問が記載されていた。

岩井 孝(※) 元日本原子力研究開発機構原子力科学研究部門研究員 2021年6月第1回議事録より「、私は日本原子力研究開発機構で核燃料の研究をずっとしてきました。職場が核燃料の使用施設ということで、核物質防護の対象施設でもありました。ということもあって、その経験から、この間明らかになった柏崎刈羽原子力発電所の核物質防護に関する事案というのは非常に深刻であると考えています。

また、核燃料問題だけではなくて、原子力発電所の安全問題などにも強い関心を持っていろいろと勉強してきました」

・「核物質防護設備の機能の一部喪失」事案について(岩井委員)
原子力規制委員会は「核物質防護設備の機能の一部を喪失し、点検・保守を行わず、復旧に長期間を要し、実効性ある代替措置を講じなかった」として、防護措置義務違反と判断して、特定核燃料物質の移動禁止を命令した。
(質問1-1)
核物質防護設備の故障は想定されることである。速やかな復旧やその間の実効性ある代替措置が求められるのは当然である。
故障などに対応するために、どのような体制を構築していたのか?
(質問1-2)
抜き打ち検査されるまでに、東京電力から常駐する原子力規制庁職員に対して、設備の故障や復旧を含めた対策について日常の保安巡視などで報告する機会はあったと思うが、一度も報告相談はしなかったのか?
・「IDカードの不正使用」事案について(岩井委員)
この事案は、中央制御室員が故意によるIDカードの不正使用を図り、そのようなことを未然に防止すべき任務の警備員のチェックをすり抜け、防護区域で最も重要である中央制御室に入室したものである。この事案自体が重大であるだけでなく、この不正が可能であれば悪意のある脅威者の侵入につながるものであり、核物質防護において非常に深刻な事態である。
(質問2-1)
この事案は、東京電力が定め、原子力規制委員会の認可を受けた核物質防護規定に明確に違反する行為であると考えるが、いかがか?
(質問2-2)
中央制御室員Aが構内(立入制限区域)へ入構する際に、入構を許可された者であることを証明する「社員証」「入構証」の類を提示したと思うが、いかがか?
(質問2-3)
周辺防護区域の出入口にいる警備員は、IDカードのみを確認するのか?
入構時に提示する「社員証」「入構証」の類も同時に提示する手順であれば、今回の事案は防止できたはずである。
6ページ
(質問2-4)
中央制御室員Aが中央制御室員BのIDカードを提示して、周辺防護区域に入域する際に委託警備員は「違和感を覚えた」が入域を許可した。さらに、防護区域の出入口におけるIDカードの個人認証で複数回エラーとなったことで社員警備員Cは「疑念を抱いた」が、結局は、周辺防護区域の外に出て個人識別情報を登録し直すように伝えた。そして、社員警備員Cが委託警備員に指示して、個人識別情報の書き換えがなされた。
これが本当であるとすれば、核物質防護において重要な役目の警備業務が全く機能しておらず、重大な事態である。警備員という職業から考えて、そこまで機能しないことは考え難い。
本当に、警備員は中央制御室員Aが他人のIDカードを不正使用していることを見抜けなかったのか?
(質問2-5)
そもそも、IDカードの個人識別情報を入れ替えること自体、かなり特別な作業である。それが、今回は、周辺防護区域の出入口の委託警備員によって、実施された。
IDカードの個人識別情報の登録し直しは、それまでも日常的に警備の現場で実施されていたことが推測できるが、そのとおりか?
(質問2-6)
柏崎刈羽原発において、このような権限を付与されているのは、法律で選任が義務づけられている核物質防護管理者の他、事業所から核物質防護担当に指名されている人に限定されているのではないのか?
社員警備員Cは、核物質防護担当として指名され、IDカードの個人識別情報の書き換えなどの権限を付与されていたのか?
個人識別情報の登録し直しは、委託警備員が実施している。そのこと自体、核物質防護において問題があると考えるが、いかがか?
・「安全対策工事一部未完了」事案について(岩井委員)
東京電力から柏崎刈羽原発7号機の安全対策工事未完了が、さらに72貫通部あることが、6月10日にプレス発表されている。
これまでも「完了」としたものが「未完了」であったということがあり、品質保証体制が機能していないのではないかと危惧する。
今後の対策をお聞きしたい。
=================
東京電力の説明資料が資料6、柏崎刈羽原子力発電所の核物質防護に係る取り組み状況について(東京電力Hd)
IMG_20210808_090556.jpg
続く

nice!(0)  コメント(4) 

2021;0603令和3年度第1回ー委員が減員、退任、解任 [東電核災害の検証・新潟県技術委]

2021令和3年6月3日に令和3年度第1回新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会が開催された。


名簿、2021;0602--縮.jpg


・地下水対策
配付資料
資料No.2 柏崎刈羽原子力発電所の安全対策について(東京電力Hd) [PDF/41頁]
4.地下水対策・・・15ページから
 柏崎刈羽原発6、7号機の地下水に対する浸水防護対策・・19頁
参考資料2:地下水の溢水による影響について・・31頁から全11ページ
地下水排水設備について・・・37頁から
建屋や施設は造成地に造られる。造成地には長年にわたり堆積し締まった砂層が大きくずされて、ゆるく堆積した砂地に変わってる。周りの植生は、地下水を吸い上げて生えている。造成地の土層の間隙に水・地下水があると地盤液状化が起こり易くなる。液状化した地層が大きくずれ動き、地滑りで建屋や施設が破損したり、傾く懸念がある。それへの対策に、地下水を抜いている。周囲の地下水を抜くための導水管を建屋外部に張り巡らして汲上井戸・サブドレンピットに集水し、電動ポンプで汲上し、排水路に出している。
未了

nice!(0)  コメント(4) 

2021;0806令和3年度第2回原発の安全管理に関する技術委員会ー核物質防護、不正入域その① [東電核災害の検証・新潟県技術委]

2021令和3年8月6日に、令和3年度第2回新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会開催された。1人欠席で、WEB会議形式で行われた。

IMG_20210806_13.jpg


2 報 告で「柏崎刈羽原子力発電所の核物質防護に係る取り組み状況について」があったが、この部分はWEB会議形式の会場向け出力音声が小さくて、私はウトウトしてしまった。録音も小さくて確認できず、配布資料を見た。
資料2「柏崎刈羽原子力発電所の安全対策の確認事項一覧 下線は前回からの変更点」として
事項№22 核物質防護、不正入域
・核物質防護設備の機能の一部喪失
・発電所建屋内への不正な入域
・ID カードの誤使用
参照
資料No.5 国へ説明を求める事項の※前回委員会 からの変更点
記載
《 22 核物質防護、不正 入域 》
○ 原子力規制委員会 は、「IDカードの不正使用」事案について重要度「白」に分類した 。この事案の深刻度を鑑みると、「白」の分類は甘すぎるのではないか。
○ 「核物質防護設備の機能の一部喪失」事案については重要度「赤」に分類し、原子炉等規制法第43条の3の22第2項に違反したとして、第43条の3の23第2項の規定に基づき是正措置命令を出した。
「IDカードの不正使用」事案と「核物質防護設備の機能の一部喪失」事案を合わせれば、原子炉等規制法第43条の3の20第2項9に規定されている「核物質防護規定を守らなければならないという規定に違反したとき」に適用される「許可の取り消し、又は一年以内の期間を定め て運転の停止」に該当すると考える。なぜ、この規定を適用しなかったのか 。
このように、県が示した資料は、今日8月6日に報告する県事務局と東京電力に委員が説明をもとめたものでない、
委員の誰が質問したか判らない。
それで、判る資料を探した。


県事務局が作った、資料No.4 東京電力へ説明を求める事項の案(8月6日現在)の4~6頁 には、《 22 核物質防護、不正 入域 》にあった。
4ページ  には、浅田委員があった。
・1F事故以降、安全文化醸成活動や品質向上活動について、様々な取り組みをされてきたと思いますが、結果的にID不正使用、核物質防護設備の機能の一部喪失、一部工事の未完了などが発生している。
これらについては今後、検証委員会等で原因究明がなされると思うが、これまでの取り組みで何が不十分であり、今後、どう取り組もうとしているのか、お聞かせ願いたい。(浅田委員)
浅田 義浩(※) MHI NSエンジニアリング株式会社 参与、私は三菱重工(三菱重工業株式会社)で33年間、一貫して品質管理、それから品質保証、それと後半になって安全文化醸成という活動をしてまいりました。
5、6ページ には、岩井委員に質問が記載されていた。
岩井 孝(※) 元日本原子力研究開発機構原子力科学研究部門研究員 2021年6月第1回議事録より「、私は日本原子力研究開発機構で核燃料の研究をずっとしてきました。職場が核燃料の使用施設ということで、核物質防護の対象施設でもありました。ということもあって、その経験から、この間明らかになった柏崎刈羽原子力発電所の核物質防護に関する事案というのは非常に深刻であると考えています。
また、核燃料問題だけではなくて、原子力発電所の安全問題などにも強い関心を持っていろいろと勉強してきました」
続く

nice!(0)  コメント(0) 

2020年9月11日開催、県原子力技術委員会③地下水対策 [東電核災害の検証・新潟県技術委]

2020令和2年9月11日に令和2年度第4回の新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会・本委員会が開かれた。
・地下水対策
配付資料
資料No.2 柏崎刈羽原子力発電所の安全対策について(東京電力Hd) [PDF/41頁]
4.地下水対策・・・15ページから
 柏崎刈羽原発6、7号機の地下水に対する浸水防護対策・・19頁
参考資料2:地下水の溢水による影響について・・31頁から全11ページ
地下水排水設備について・・・37頁から
建屋や施設は造成地に造られる。造成地には長年にわたり堆積し締まった砂層が大きくずされて、ゆるく堆積した砂地に変わってる。周りの植生は、地下水を吸い上げて生えている。造成地の土層の間隙に水・地下水があると地盤液状化が起こり易くなる。液状化した地層が大きくずれ動き、地滑りで建屋や施設が破損したり、傾く懸念がある。それへの対策に、地下水を抜いている。周囲の地下水を抜くための導水管を建屋外部に張り巡らして汲上井戸・サブドレンピットに集水し、電動ポンプで汲上し、排水路に出している。
資料No.2-内設備ー縮.jpg
資料No.2-235971-p39-反転ー.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
前の5件 | - 東電核災害の検証・新潟県技術委 ブログトップ