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文芸春秋9月号の木村俊雄氏論文について=⑪漏れ出すICベントラインから [東電核災害の検証]

新潟県の技術委員会で木村氏の主張が取り上げらた新潟県の技術委員会では、福島事故検証課題別ディスカッションの【地震動による重要機器の影響】で、1号機非常用復水器(IC)の小破口LOCAの可能性を論している。田中三彦委員から問題提起された。

IC蒸気管ベントラインの弁付近で、微小な割れ目が生じたら??2Aと2Bの入口蒸気隔離弁付近から、引き出される肉厚5.5mmの管と三軸弁らのベントラインで、微小な割れ目が生じると、先ず、高圧かつ高温の水蒸気が漏れ出す。
 大気圧0.1Mpa・メガパスカルの約69倍の6.93Mpa約286℃の水蒸気を作り、BWRは発電している。3月11日14時46分に起きた東北地方太平洋沖地震の揺れ加速度を検知し、「スクラム」信号が発信され47分に制御棒の全挿入と主蒸気隔離弁の閉鎖が開始。また地震の揺れで、ベントラインの配管や弁が変形し、極微小の歪みや割れ目が入ったとしよう。その極微小の割れ目に、6.93Mpa約286℃の水蒸気がかかり漏れ出す。


「スクラム」に成功し、核分裂は停止した。それまでの核分裂で生産された放射性物質・放射能で半減期が秒単位、分単位、時間単位の短い放射能の崩壊が続く。それで出る放射線やエネルギーで炉水の加熱が続く。主蒸気隔離弁が閉るから、原子炉の圧力が上がり始める。5分後の14時52分には7.13Mpa・約288.7℃に達し「原子炉圧力高」信号が出て、非常用復水器ICの戻り復水隔離弁3Aと3Bが開き、」ベントラインのベント弁が閉じられ、ICが自動起動。炉から水蒸気が大量に流れ込む。


46~52分までに漏れ出た高温高圧水蒸気で、弁座や肉厚5.5mmの炭素鋼管は約300℃位に熱く成って、歪みや、割れ目が成長する高温クリープ現象が起きてるだろう。IC起動で大量に流れ込むから、漏れるというより噴出音を伴って吹き出すと云うほうが適切だろう。スクラム直後に《IC排気管出口方向から「ゴー音」がするのを複数の運転員が確認している。》このゴー音は、割れ目からの吹き出しの音ではないか。


《運転員らはそれをICの作動音(つまり、ICタンクの排気管から大量の蒸気が放出される際の音)と判断し、中操の窓を開けて蒸気を確認しようとしたが、排気管からの蒸気放出は確認されなかった。実際、この頃はまだICタンク内の水温が低いから、ゴー音を伴うような大量の蒸気が発生していたとは考えにくい。》(第4回資料140820_shitumonkaitou,4.pdfの田中三彦委員への質問と回答より) 
東電は、《B 系は当初自動起動した 14:52~15:03 の間しか動作していないことから、その動作時間では B 系の冷却水(1系列 約 160 トン)は 100℃には到達しない評価結果となった。実際、IC の冷却水温度を示す記録計によれば、B 系は約 70℃で水温の上昇が止まっており》《A 系について、A 系は B 系と同様に自動起動後に一旦停止するが、その後A 系のみで原子炉圧力制御を実施(3回起動停止実施)しており、評価の結果、津波到達頃に冷却水温度が約 100℃に到達する結果となった。実際、IC の冷却水温度を示す記録計によれば、A 系は一旦 70℃程度で停滞したものの、その後の操作により津波到達頃には 100℃に到達しており、》としている。資料
http://www.tepco.co.jp/decommission/information/submission/pdf/131113.pdf

ゴー音は、割れ目からの吹き出しの音ではないか。蒸気機関車の発車時の音のように発音したのではないか。


蒸気機関車・轟音0.jpg


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第7回避難方法検証委員会,2019令和元年9月3日と問い合せメール① [東電核災害の検証]

新潟県原子力災害時の避難方法に関する検証委員会の第7回が2019令和元年9月3日にあった。
議事と論議の資料は

(1)事故情報等の伝達体制及び放射線モニタリングに係るこれまでの議論の整理について で、資料№1。
(2)屋内退避に係る第6回避難委員会での委員意見について で、資料№2。
(3)要配慮者の防護措置について で、資料№3、№4-1、4-2、№5、№6-1、6-2


次第など資料は4日14時40分現在公開されてない。


【  9月2日の避難方法に関する検証委員会で、関谷委員長が事務局・原子力安全対策課に、県が依頼する検証の論議対象の確認を取っていた。「日本に住まう外国人は除かれているのか?。」事務局は、対象外の旨の返答していた。つまり、在留する韓国・朝鮮籍の人たちを除いて論議をお願いしていることになる。


長岡市に約140名、柏崎市に約70人と県内には約1900人の韓国・朝鮮籍の在留する人たちがいるが、この人たちを論議の対象から排除する理由を説明してほしい。

この人たちには、高齢者、障がい者、乳幼児など9月2日の論議対象になった人たちがいるだろう。日本国籍なら原子力災害時の避難方法を論議し、韓国・朝鮮籍なら論議しない理由を説明してほしい。 】


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