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福島第一原発1、3号機での水位30センチ以上低下、続報⓶、原子力規制委、第88回特定原子力施設監視・評価検討会(02月22日(月))の公表資料 [東電核災害の検証]

福島第一原発1号機 原子炉格納容器の圧力低下

東京電力は2月13日の震度6弱の地震の後に、福島第一原発の事故炉1、3号機で原子炉格納容器内の水位が30センチ以上低下し、1日数センチのペースで続いていると19日に発表した。1~3号機では10年前に起きたメルトダウン(炉心溶融)での、鋼製格納容器に複数の損傷を確認されている。炉内にはメルトダウン(炉心溶融)で溶け落ちた核燃料(デブリ)が分散して残っており、冷却の注水を継続している。
また、水素爆発の危険性を下げるために格納容器に窒素を常時入れてる。
21日午後6時ごろ、1号機の圧力が通常より低くなった。1.2キロパスカル[ゲージ圧](天気予報なら1025ヘクトパスカル。)から、0.90キロパスカル(1022ヘクトパスカル。)に下がった。

規制委、第88回特定原子力施設監視・評価検討会(2021令和3年02月22日(月)) の公開資料で追加
2月13日の地震対応状況について[東京電力]p24-sin-.jpg
資料3 2月13日の地震対応状況について[東京電力]p23-下部-.jpg
2月13日の地震後の点検では,原子炉注水設備のパラメータおよび目視点検においては異常は確認されておらず,原子炉への注水は適切に行われていることを確認
5日後の2021年2月18日,1号機の原子炉格納容器水位計の指示値に低下を確認
原子炉格納容器水位低下の要因として,2月13日23時8分の地震による原子炉格納容器損傷部の状況変化が考えられることから,引き続き,パラメータを注視して監視
原子炉格納容器水位低下に対する今後の対応は,水位計L2を下回った時点で (L2は標高5664ミリ、格納容器底部は4744ミリだから920ミリの水深)
注水量増加(現在約3.0m3/hを約4.0m3/hに増加, 1,3号機で同様)させるとともに,
注水量増加に伴う水処理量などの水処理運用に対する短期・中長期の影響を評価していく
虹屋オヤジのコメント
1号機では、破れている真空破壊ラインベローズ管が見つかっている(上図)。そのベローズ管はベント管につながっている。その部位より水面が下がれば、窒素ガスなどはベント管[→]ベローズ管[→]破損口を経て原子炉建屋の内のサプレッションプールのある圧力抑制室に漏えいする事になる。当然に圧力低下がおきる。

以前からベローズ管の破損はあるから、これ以外の漏水口がベローズ管とベント管接合部より下に新たに出来たのだろう。
資料3 2月13日の地震対応状況について[東京電力]p30-b-.jpg
【地震の状況】続ける

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