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福島第一原発1、3号機で、2021/02/13の震度6弱の地震後に原子炉格納容器の水位30センチ以上低下 [東電核災害の検証]

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東京電力は2月13日の震度6弱の地震の後に、福島第一原発の事故炉1、3号機で原子炉格納容器内の水位が30センチ以上低下し、1日数センチのペースで続いていると19日に発表した。
1~3号機では10年前に起きたメルトダウン(炉心溶融)での、鋼製格納容器に複数の損傷を確認されている。炉内にはメルトダウン(炉心溶融)で溶け落ちた核燃料(デブリ)が分散して残っており、冷却の注水を継続している。

デブリなどに触れた水は、崩壊熱を採り・冷却し、熔融核燃料・デブリから放射能も吸収・汚染され、格納容器に生じた複数の損傷から、原子炉建屋へ出る。

2月13日の地震の前は、1時間3トンの注水量で、底部から1号機の水位1.9メートル、3号機水位は6.3メートルで安定していた。1時間3トンは原子炉建屋の漏れ出ていたとみられる。

原子炉建屋には地下水が流れ込んでいる。3.11前には電動ポンプで汲み出していた。その地下水と建屋内で格納容器からの放射能汚染水が混ざり大量の放射能汚染水が生じる。

その建屋発生汚染水が混じる。その混合汚染水から、小種類の放射能を除いて、現在、貯蔵タンクに入れている。

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18日23時・午後11時ごろ、運転員が1号機の格納容器内の温度計の一部で測定温度の低下に気付いた。デブリから崩壊熱を吸収し温度が上がった水に温度計が浸かっていないと東電は判断し、水位低下と結論付けた。過去のデータを調べたところ、1号機は15日ごろから、3号機は17日以降、原子炉格納容器温度計の一部に低下傾向がみられた。温度計の位置から、1号機で40~70センチ、3号機で約30センチ低下したとみられる。


原子炉圧力容器底部温度や格納容器ガス管理システムの放射能、敷地境界のモニタリングポストなどに有意な変動はなく、外部への影響はないと東電は判断している。水位の低下幅について、昨年実施した注水停止の試験で低下した量と変わらないと東電は説明している。


格納容器から建屋への漏水口の位置・高さまで、1日数センチのペースで水位低下は続くだろうから、低下幅は未知の領域になる。デブリの上に在るだろう原子炉圧力容器の底部温度が上昇するなど有意な変動があったら、どうするのだろう。?必要に応じて注水量を増やすなどの対策を取ると東電はしている。


注水量が増えると放射能汚染水も増加する。貯蔵タンクは??


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19日までの共同通信のインタビューで原子力規制委員会の更田豊志委員長は、福島第一原発の廃炉作業は「大きなリスクと呼べるものがあまりないところまで来た」と評価している。19日の東電発表では、3.11の余震の震度6弱の地震で格納容器に、新たな漏水口が生じている。それでも、「大きなリスクと呼べるものがあまりない」のだろうか。

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