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新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会(令和2年度第5回)ー① [新潟県原発の安全管理に関する技術委員会]

2020令和2年度第5回の安全管理に関する技術委員会

:令和2年 10月 28日(水)13:30~16:00
議題
(1)柏崎刈羽原子力発電所の安全対策の確認
ア柏崎刈羽原子力発電所7号機の審査状況について

イ柏崎刈羽原子力発電所の安全対策の確認事項について・・資料2で本日説明と記載項目

ウ柏崎刈羽原子力発電所の安全対策について

項目6・最終ヒートシンクへ熱を輸送するための設備及び運用手順 資料3の2~18ページ
:::・最終ヒートシンクへ熱を輸送するための設備、運用手順、津波への備え等 
:::・低圧注水系の冗長性等 
項目18・耐震評価  資料3の19~24ページ
:::・重要配管の耐震性
:::・ストレステストとクリフエッジ等
項目19・使用済燃料プールの安全対策 資料3の25~27ページ
:::・使用済燃料プールの安全対策設備等
項目20・残余のリスクへの対応 資料3の28~34ページ
:::・福島第一原発事故後に得られた新知見と継続的な改善
3報告
(1)使用済燃料の号機間輸送等について  資料4
:::使用済燃料の号機間輸送 1~9頁
:::瞬時電圧低下に伴う使用済燃料プール冷却ポンプの停止事象について 10~14頁
配布資料
資料No.1  6頁 柏崎刈羽原子力発電所7号機の審査状況について(東京電力 HD)6頁
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/240635.pdf
資料No.2  1頁 柏崎刈羽原子力発電所の安全対策の確認事項について
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/240636.pdf
資料No.3  39頁 柏崎刈羽原子力発電所の安全対策について(東京電力 HD)
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/240638.pdf
::1.最終ヒートシンクへ熱を輸送するための設備及び運用手順・・・2ページ
::2.耐震評価・・・19ページ
::3.使用済燃料プールへの安全対策・・・ 25ページ
::4.残余のリスクへの対応・・・ 28ページ
::資料 No3(参考資料)・・委員からいただいた個々の確認項目に対する回答  35~38ページ
資料No.4  15頁 使用済燃料の号機間輸送等について(東京電力 HD)
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/240639.pdf
:::使用済燃料の号機間輸送 1~9頁
:::瞬時電圧低下に伴う使用済燃料プール冷却ポンプの停止事象について 10~14頁
資料No.5-1  14頁 委員から頂いた質問事項への回答(柏崎刈羽原子力発電所に係る事項)(東京電力 HD)
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/240640.pdf
::2 施設の液状化対策 ..................................................1
::3 水撃による圧力波の冷却水系への影響..........................7 
;;4 冷却水系、循環水系の損傷による内部溢水への対処 .........7 
::9 事故対応時の環境対策、体制等 ...................................8 
10 重大事故対処手順、作業者の教育・訓練及び心理的負担 ...10 
14地下水対策 .............................................................13 
資料No.5-2  44頁 委員から頂いた質問事項への回答(福島第一原子力発電所に係る事項)(東京電力 HD)
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/240641.pdf
○鈴木元衛委員ご質問:津波到達時刻と電源停止の原因について
(回答)・ご指摘の点については,現在検討中のため,結果が纏まり次第回答させて頂きます。
○佐藤委員ご質問:1号機の SR弁の動作に関して
スクラム停止直後からSBO発生までの間の崩壊熱は,ICの水の加熱と沸騰に消費される。しかし,この間に蒸気の漏洩があったとするならば,両者の間に有意な差異が生じていたはずであるが,東京電力はこれらの確認をしているか。
参考 ※添付資料1:東電福島原子力事故報告書添付8-9
非常用復水器( IC)胴側水位減少量に関する調査結果について  資料5‐2の6~8頁
○佐藤委員ご質問:1号機の水素爆発に関して
東京電力は,同一条件により,次の3つの事象が起こり得たと考えているのか。
1点目・4階~5階の開口部ハッチが,爆発によって開閉操作用のウィンチの付いた壁もろとも飛ばされた。
2点目・開口部ハッチが飛ばされた後に,爆風または爆発が4階に向かい,当該フロアにある機器に大きな損壊を与えた。
3点目・下に向かう爆風または爆圧が発生しつつも,原子炉キャビティのシールド・プラグを浮き上がらせる負圧が生じた。
(回答)
水素爆発解析の結果から, 1点目, 2点目は起こり得なかった可能性があり, 3点目は起こり得た可能性があると考えております。
詳細は「添付資料2:平成 29年 2月 9日課題別ディスカッション1資料 No1: 1号機水素爆発解析について(抜粋)」   資料5‐2の9~44頁
○立石委員:地下水の汚染について
福島第1原発で,今なお,地下水の汚染が進行している原因が解明されていない。サブドレンによる地下水汲み上げ機能(事故後の電源復旧で稼働しているはず),ならびに健全な建屋が維持されていれば,地下水が新たに汚染される事はないはず。
電源復旧後もサブドレンが地震によって損傷を受け,その機能を喪失していたこと,また,福島第1原発の建屋地下部の外壁が地震によって損傷したことが,当初,大量の地下水を汚染させた重要な要因であり,今なお,地下水の一部が汚染されている要因と考えるが,
東京電力が地下水の汚染要因をどのようにとらえているのか,説明を求める。
(回答)
・詳細な流入箇所については把握できていませんが,建屋壁面には多数の貫通部があり,配管貫通部や建屋間継ぎ目などから地下水が流入していると想定しています。
資料No.5-2-p15縮.jpg
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「犠牲区域」のアメリカー②-2020/09/24刊行 [核のガバナンス]

「犠牲区域」のアメリカ 核開発と先住民族   著者 石山 徳子 著  岩波書店

刊行日 2020/09/24  ISBN-13 : 978-4000614221
内容紹介 続き ②

私はこれまで約二〇年にわたり、アメリカ大陸のウラン採掘、プルトニウム生産、核実験、高レベル放射性廃棄物処分といった、核開発の諸段階に関わる現場を訪ね歩いてきた。その大半は、政治・経済・社会資本が行き来するグローバル都市でも、快適な郊外でもなく、足を伸ばすには不便な場所に集中しており、いわゆる「辺境」に追いやられてきた先住民族の生活圏と重なっている。環境リスクにさらされる現場を歩き、人びとの声に耳を傾けると、核開発にはジェノサイドから始まる植民地主義の歴史や、人種や階級による制度的な差別が、幾重にも絡みあっていることがあきらかになった。
同時に、先住民族は自然と共生し、環境運動を牽引すべき救世主であるというステレオタイプや、核開発に常に抵抗する立場だという先入観、さらには、「加害者」対「被害者」、「人種差別的な行政、または、企業」対「差別に苦しむ有色人種」といった、単純明快な二項対立の図式は打ち砕かれた。
本書は、一九四〇年代に始まった軍事利用に加え、五〇年代以降は「平和利用」の分野においても先陣を切ってきた、アメリカ核開発の現場に展開する数々の事象、そして物語を、歴史的文脈に位置づけながら検証する。分析に際しては、とくに、アメリカの地理空間に根付き、また、これを創出してきた、「セトラー・コロニアリズム」の概念を一つのキーワードとしてみたい。
セトラー・コロニアリズムとは、入植植民地主義、もしくは定住型植民地主義と訳される。入植者たちが、移住先の土地に留まり、新しい国家を形成し、発展させていくためには、先住民族の排除、および不可視化が戦略的に必要だった。そしてこれは、建国前からアメリカに定着していた、奴隷制度の歴史とも密接に関連していた。セトラー・コロニアリズムは、先住民族の歴史的、空間的な経験の分析のみならず、アメリカという国家のあり方、社会、文化を理解するためにも不可欠の概念である。
目次
はじめに
一章 セトラー・コロニアリズムの国の核開発
二章 ハンフォード・サイト汚染される先住民族の聖地
三章 ハンフォード・サイトの記憶 不可視化される環境汚染
四章 ウラン開発とナバホ・ネーション
五章  ネバダ実験場の地理空間 大地に刻まれるクレーター
六章 骸骨の谷から見える未来七章 核開発とセトラー・コロニアリズム 環境正義への歩み
犠牲区域」のアメリカ 核開発と先住民族p09.jpg
 
そこで、一章では、アメリカ核開発がセトラー・コロニアリズムの文脈において、いかに発展してきたのか、社会的、概念的な背景をあきらかにする。
その上で、以下の章では、現場に根ざした事例について紹介していく。
二章と三章は、テネシー州オークリッジ、ニューメキシコ州ロスアラモスとともに、マンハッタン計画の拠点の一つとなったワシントン州ハンフォード・サイトの歴史地理を振り返る。
四章では、冷戦期に核エネルギーの生産に不可欠な原料であるウランの採掘、精錬現場となったナバホ・ネーション居留地の経験に焦点を当てる。
五章では、第二次世界大戦中から冷戦期にかけて行われた核実験の現場であるネバダ実験場、および一九八七年に連邦政府が高レベル放射性廃棄物の最終処分場の候補地に指定した、ユッカ・マウンテンの事例を取り上げる。
六章では、中間貯蔵施設の建設計画の現場となったユタ州のスカルバレー・ゴシュート・インディアン居留地に目を向ける。
最終章では、核開発の各現場から見えてきた、先住民族の生活空間の破壊のプロセスと、彼らによる抵抗の営みについて概観した上で、持続可能な未来に向けた方向性を提示し、まとめとしたい。
続く

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