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パブコメ、汚染水の太平洋放出④ [核のガバナンス・パブコメ]

東京電力福島第一原発敷地内に溜まり続ける放射能汚染水の処理水。2018年8月20日の河北新報は、処理水の【処分に関して国民の意見を聞く公聴会が8月末に開かれるが、トリチウム以外の放射性物質の存在についてはほとんど議論されていない。】など報道。その公聴会の案内と配布資料がある。それを検討しよう。https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/setsumei-kochokai.html 

③より続く④です
21頁にはトリチウムが多くて「タンクの処理水に含まれるトリチウムは規制基準より高濃度であり、希釈しなければ一定のリスクを有している。」とある。希釈、真水や川水や海水を加え入れて薄める・希釈するつもりなのだろうが他の原発では希釈は行われているのだろうかトリチウムの『実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則の規定に基づく線量限度等を定める告示』に定める周辺監視区域外の水中の濃度限度は幾つなのだろう。タンク内の処理水はどれ位高濃度なのだろうか。配布資料の検討を続ける。38頁 参考8-3 
 世界の原子力発電所等からのトリチウム年間排出量 A4の図表

配布資料5siryo34縮.jpg


BWR or ABWR、PWR、AGR/英国の改良型ガス冷却炉、CANDU/カナダの重水減速重水冷却圧力管型炉 か HWR/重水炉、CANDU/カナダの重水減速重水冷却圧力管型炉 か HWR/重水炉、再処理施設 、事故炉 に分けてある。
事故炉は、米・スリーマイル原発で1990-1993年の間に蒸発させ水蒸気の気体放出で約24兆Bq。<参考>1兆Bq≒約0.02g≒約0.019g(トリチウム水)とあるから、約0.5g=0.5ccほど。
27頁【参考4】に「現在、タンクに貯蔵されているALPS処理水は、貯蔵量約105万m3、濃度約100万ベクレル/リットル。約1000兆ベクレル。」だから、米国・スリーマイル原発事故で水蒸気・気体放出された約24兆Bq/0.5ccの約42倍/20g・20ccのトリチウム(水)。
続けて 
「原子力発電所や再処理施設等から排出される水についても同様にトリチウム以外の核種を除去したうえで排出している。」とある。37頁・参考8-2には、
国内外の原子力発電所→原子力発電所のメンテナンスで発生するドレン水等の液体廃棄物について、放射性核種を除くため浄化処理を行った後、循環水に混ぜ海洋に排出。」とある。  ⑤へ続く

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