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第6回目の県検証委員会「健康分科会」が2020令和2年1月20日にあった [東電核災害の検証・新潟県技術委]

新潟県「原子力発電所事故による 健康と生活への影響に関する検証委員会 健康分科会」の第6回目が、2020令2年1月20日にあった。 資料などは此処から、https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/200378.pdf


議題⑴IARC提言について 資料3 甲状腺がんが注目される理由=原子力事故後の甲状腺健康モニタリングの長期戦略:IARC専門家グループによる提言 が説明された。
感想 無意味なIARC提言。
提言1は、前提条件に「特定地域の全住民を個人の甲状腺線量評価に関わらず」とあるが、フクシマ東電核災害では、個人約1000人しかない。ほんど線量評価がない。
提言2は『本報告書では、「胎児期または小児期または思春期に100~500 mGy以上の甲状腺線量を被ばくした者」をリスクの高い個人』を対象としている。しかし、ほんど個人の甲状腺線量評価がない、出来ないから不明だ。
提言は、対象者が一切いない。
200378会議資料-資料3の23頁.jpg
誰がリスクが高い者か不明だから、誰もが甲状腺健康モニタリング検査を受けて、「甲状腺疾患を早期発見してによるより進行度の低いうちに早期発見して治療する利益」を得る権利がある。
 

続く

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実効線量も単位は<Sv>シーベルト=放射線の単位③ [被曝管理]

放射線の単位③ 実効線量への続き

放射線の基礎p影響の種類、.jpg

実効線量 (effective dose・イフェクティィヴ ドォゥス)は、放射線による全身の被ばく量を表わすために用いられ、組織・臓器ごとに算出された等価線量に組織別に定められた組織荷量係数(※2)を乗じて合計したものです。言い換えれば、全身被ばくに換算したもの確率的影響(※3)をより正確に評価できるよう取り入れられました。
(実効線量 [Sv]) E = ∑(臓器 T の等価線量 [Sv])HT × (臓器 T の組織加重係数) WT
   ∑ シグマ総和 = H生殖腺 × W生殖腺 + H赤色骨髄 × W赤色骨髄 + () + ()+ ()....
※2  組織荷重係数(tissue weighting factor/ティィシュー ウェィティィン(グ) ファクタァ )・・・組織・臓器ごとの相対的な放射線感受性を数値化したもの。
組織荷重係数・表ー2.jpg
※3  確率的影響(Stochastic Effect/スタァカァスティィク イフェクトゥ)・・・放射線の被ばく線量に応じて、発症する確立の高くなる影響。
放射線の生体影響のうち、がんや遺伝的影響では、どのような低線量でも被曝量に比例してその影響が現れる確率がある、被曝線量の増加とともに影響の発生確率が増加し重篤度は変化しない。すなわち「しきい値」はないものと仮定されている。このような放射線の生体影響を確率的影響という。
放射線の基礎p確率的影響、縮.jpg
等価線量と実効線量は共に吸収線量をもとにした線量ですので、単位はJ/kgでも表わせますが、放射線防護上の特別名称としてSv(シーベルト)を用いるのが一般的です。Svは、放射線防護の分野で功績のあったロルフ・シーベルトの名前に由来します。
このように、特価線量や実効線量は測定・評価が極めて困難な線量であるため、実際の放射線管理では、より安全側に定義された1cm線量当量や70μm線量当量が用いられています。

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等価線量、実効線量<Sv>シーベルト=放射線の単位② [被曝管理]

放射線の単位② 等価線量や実効線量への続き

等価線量、実効線量<Sv> シーベルト
等価線量や実効線量は、放射線防護のために用いられる線量です。放射線による人体への影響は、人体が放射線から同じ吸収線量を受けても、どのような放射線を体のどの部分に受けたかで違ってきます。これらの線量は、より正確に組織や臓器あるいは全身の被ばく量を評価できるよう国際放射線防護委員会(ICRP)の1990平成2年に勧告され、わが国でも2001平成13年4月1日施行の現法令に取り入れられました。


等価線量(equivalent dose・イクゥイヴァラァントゥ ドォゥス)は、放射線を受けた組織・臓器ごとに、放射線の種類やエネルギーを考虜した上で算出された線量です。吸収線量(Gy)に放射線の種類毎に定められた放射線荷重係数(WR;radiation weighting factor)を乗じたもの。組織や臓器の確定的影響(※1)を評価するために用いられます。
放射線 R の臓器 Tへの等価線量 [Sv]・ HT
 = (臓器 T の平均吸収線量 [Gy]) DT × (放射線 R の放射線加重係数) WR
※1 確定的影響(Deterministic Effect/ディィタァーミィニィスティィク イフェクトゥ)・・・被ばく線量に応じて誰でも一人残らず発症する影響。皮膚の紅斑、脱毛、白血球の減少など、放射線による急性障害のすべてと、晩発性障害のうちの白内障。被曝線量の増加とともに生体影響の重篤度が増大する。
放射線荷重係数-4.jpg
以前用いられていた線量当量は、放射線の種類のみが考虜され、組織や臓器のある一点で規定されていました。これに対し、等価線量は、組織・臓器全体にわたって平均したものと定義されている。
放射線の基礎p確定的影響、.jpg
実効線量 (effective dose・イフェクティィヴ ドォゥス)は、放射線による全身の被ばく量を表わすために用いられ、組織・臓器ごとに算出された等価線量に組織別に定められた組織荷量係数(※2)を乗じて合計したものです。言い換えれば、全身被ばくに換算したもの。 続く
組織荷重・放射線荷重-2.jpg

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放射線の単位 [被曝管理]

放射線の単位
放射能<Bq> ベクレ
放射能とは放射線を放出する性質や能力のことです。この能力の高さを表す単位がBq(ベクレル)で、放射性同位元素<RI>の1秒間の壊変(=崩壊)数と定義されています。放射能がもとの半分になるまでに要する時間を半減期といい、その期間はRIごとに固有です。Bqは、放射能の発見者であるアントワーヌ・アンリ・ベクレルの名前に由来します。
放射線の基礎-44縮.jpg
照射線量<C/kg> クーロン・パー毎・キログラム 
X・γ線は、原子と衝突して軌道 電子を弾き出す電離作用があります。照射線量C/kg(クーロン毎キログラム)は、X・γ線が空気中を通過する時に作る電気の量をあらわします。以前使われたR(レントゲン)のほうがなじみ深いという方も多いかもしれませんが、現在の国際単位系ではC/kgと表示されます。
1C/kg=3.87597x10³R  、 1R=2.58x10⁻⁴
吸収線量<Gy> グレイ
吸収線量Gy(グレイ)は、放射線の通過した物質がその放射線からどの程度のエネルギーを吸収したかを表す単位です。1kgに1J(ジュール)のエネルギーを与えた放射線の量が1Gyとなります。従って国際単位系ではJ/kgですが、固有名称としてGyも認められています。吸収線量の測定で業績を残したハロルド・グレイの名前に由来します。
等価線量や実効線量に続く


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第82回学習交流会-SPEEDIと避難の問題-IAEA安全基準のSPEEDI仕様 [新潟女性の会]

第82回学習交流会-SPEEDIと避難の問題-が、2020令和2年にあった。SPEEDIはIAEAの安全基準№GS-R-2への対応で設置されたことを明らかにする資料が出てきた。原子力安全委員会(現・規制委員会)原子力施設等防災専門部会 防災指針検討ワーキンググループの2012年11月の第11回会合に出された資料。[防WG第11-4-1号]の「IAEA安全要件(GS-R-2)への対応」 関連部分を抜粋

 放射性物質の環境への[計画外の]排出[又は被ばく]の範囲と、程度の『早期予測又は評価』のIAEA要求には、ERSS,SPEEDIで対応 。
気象情報と放出源情報を入力することによって、迅速に放射能の影響が予測できる緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDIネットワークシステム: System for Prediction of Environmental Emergency Dose Information)、
原子力事業者から送られる施設の運転情報等をもとに、施設の状態予測等を行う緊急時対策支援システム(ERSS:Emergency Response Support System)
siryo4-1IAEA安全要件(GS-R-2)整理①縮.jpg
siryo4-1IAEA安全要件(GS-R-2)整理②、縮.jpg

タグ:第82回
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