SSブログ

実効線量も単位は<Sv>シーベルト=放射線の単位③ [被曝管理]

放射線の単位③ 実効線量への続き

放射線の基礎p影響の種類、.jpg

実効線量 (effective dose・イフェクティィヴ ドォゥス)は、放射線による全身の被ばく量を表わすために用いられ、組織・臓器ごとに算出された等価線量に組織別に定められた組織荷量係数(※2)を乗じて合計したものです。言い換えれば、全身被ばくに換算したもの確率的影響(※3)をより正確に評価できるよう取り入れられました。
(実効線量 [Sv]) E = ∑(臓器 T の等価線量 [Sv])HT × (臓器 T の組織加重係数) WT
   ∑ シグマ総和 = H生殖腺 × W生殖腺 + H赤色骨髄 × W赤色骨髄 + () + ()+ ()....
※2  組織荷重係数(tissue weighting factor/ティィシュー ウェィティィン(グ) ファクタァ )・・・組織・臓器ごとの相対的な放射線感受性を数値化したもの。
組織荷重係数・表ー2.jpg
※3  確率的影響(Stochastic Effect/スタァカァスティィク イフェクトゥ)・・・放射線の被ばく線量に応じて、発症する確立の高くなる影響。
放射線の生体影響のうち、がんや遺伝的影響では、どのような低線量でも被曝量に比例してその影響が現れる確率がある、被曝線量の増加とともに影響の発生確率が増加し重篤度は変化しない。すなわち「しきい値」はないものと仮定されている。このような放射線の生体影響を確率的影響という。
放射線の基礎p確率的影響、縮.jpg
等価線量と実効線量は共に吸収線量をもとにした線量ですので、単位はJ/kgでも表わせますが、放射線防護上の特別名称としてSv(シーベルト)を用いるのが一般的です。Svは、放射線防護の分野で功績のあったロルフ・シーベルトの名前に由来します。
このように、特価線量や実効線量は測定・評価が極めて困難な線量であるため、実際の放射線管理では、より安全側に定義された1cm線量当量や70μm線量当量が用いられています。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント