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第82回学習交流会-SPEEDIと避難の問題-IAEAの安全基準で設置 [新潟女性の会]

第82回学習交流会-SPEEDIと避難の問題-が、2020令和2年にあった。その資料からSPEEDIは、IAEAの安全基準で設置された点を抜粋する。
国際原子力機関( International Atomic Energy Agency:IAEA)は1957年に[原子力の平和的利用を促進するとともに,原子力が平和的利用から軍事的利用に転用されることを防止することを目的]に創立された。日本はIAEA創設時からの指定理事国。
IAEAは、IAEA憲章の第Ⅲ条の規定によって、原子力の安全を確保するための「安全基準」(Safety Standards)の策定を行っている。安全原則、安全要件、安全指針からなるIAEA安全基準シリーズとして出版発行してる。
安全原則(Safety Fundamentals・青字表紙)は、平和目的のための nuclear energy・原子力開発と応用に際しての安全と防護の基本的な目的、概念及び原則を示している。
安全要件(Safety Requirements・赤字表紙)は、安全を確保するために満足しなければならない要求事項を定めている。これらの要求事項は、「shall文(ねばならない)」で記述されており、安全原則で述べられている目標と原則に律せられている。
安全指針(Safety Guides・緑字表紙)は、安全要件を満足するための活動、条件又は手続きを推奨して いる。安全指針の推奨事項は、推奨された対策あるいは条件を尚足するための他の同等の対策を採る必要があるという意味合いで、「Should文(すべきである)」で表現されている。
そして「安全基準は加盟国を法的に拘束するものではないが、自国の活動に関する国内法規で準用するために、加盟国の裁量で採用することができる。」とされている。それで加盟各国は、国際規格として安全基準文書を参照して、それぞれの国内法に反映している。
この基準のなかに[SAFETY STANDARDS SERIES No. GS-R-2 ;PREPAREDNESS AND RESPONSE
FOR A NUCLEAR OR RADIOLOGICAL EMERGENCY ;SAFETY REQUIREMENTS] 英原文
がある。これへの対応で日本政府は、SPEEDIを設置した。 続く
原STI_PUB_1133.jpg



タグ:第82回
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第82回学習交流会-SPEEDIと避難の問題-感想・資料、核テロ対応に必要 [新潟女性の会]

第82回学習交流会-SPEEDIと避難の問題-が、2020令和2年にあった。その資料-核テロ

IAEAの想定している核テロリズムの③と④には、それで放出する放射性物質・放射能の拡散の有様を知り、防護措置する必要がある。また同様の行為を各国の正規軍なども行うことも考えられる。

 ④の原子力発電所への武力行使は、1947年のジュネーヴ諸条約の「国際的な武力紛争の犠牲者の保護に関する追加議定書(議定書Ⅰ)」では禁止されている。追記参照 例えば米国などは議定書を批准・加入していない。インド、パキスタン、イラン、イスラエル、トルコ、マレーシア、インドネシアなど二十数か国に上る。

従って、SPEEDIのような放射性物質・放射能の拡散の有様を予測するシステムは必要である。
☞ジュネーヴ諸条約及び追加議定書、批准・加入の締約国


siryo4-1IAEA安全要件(GS-R-2)p55、下縮.jpg
参照
核科学の光と影(新連載)世界の核被災地調査 高田 純
核科学の光と影(第2回)セミパラチンスクにおける核兵器実験 高田 純
核科学の光と影(第3回)東京での核兵器テロ被曝シミュレーション 高田 純
核科学の光と影(第4回)原子力防災(前編) 高田 純
核科学の光と影(第5回)原子力防災(後編) 高田 純
連載「核科学の光と影」第4回「原子力防災(前編)」(2003年6月号掲載)に関して 
高田純・日本放射線影響学会・『科学』編集部

追加議定書


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第82回学習交流会-SPEEDIと避難の問題-感想・資料、PBS [新潟女性の会]

第82回学習交流会-SPEEDIと避難の問題-が、2020令和2年にあった。その資料-PBS


原発事故が発生した際、今後の事故の進展予測の参考とするために、「解析予測システム (APS)」及び「プラン
ト事故挙動データシステム (PBS)」があり、これらのシステムはプラントの状態をコンピュータで解析し、
その情報を画面に表示します。
 APSでのコンピュータによる解析では、電気事業者から送られる伝送パラメータを入力することにより、実現象に即した予測解析が行われます。
 予測計算の結果として、炉心出口温度、原子炉および格納容器の温度・圧力等のプラント主要パラメータ値のトレンドグラフや放射性物質の放出量を表示します。
 この放射性物質の放出量は、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)に受け渡されることになります。
 PBSでは、予め、種々の事故事象に対するプラント挙動を解析し、これら解析結果をデータベース化しておきます。事故が発生した際は、似かよった事象をデータベースから検索・表示することにより、APSよりも早い段階で、おおよその事故進展を把握することができます。また放射性物質の放出量をSPEEDIに受け渡すことも可能です。

解析予測情報の表示シスてむ、m2縮.jpg


タグ:PBS SPEEDI
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