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MA-T計画・奄美徳之島再処理工場計画ー壱 [使用済核燃料、再処理、廃棄]

青森県六ケ所村に建設された使用済み燃料再処理工場は、鹿児島県奄美の徳之島が、最初の候補地であったことは、ほとんど知られていない。MA-T計画と名付けられ、詳細な施設配置図も描かれた。この核燃料再処理工場立地計画を、島民は打ち砕いた。

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高度成長期以降、日本の周辺地域は労働力の供給と製品の販売、そして迷惑施設の立地に利用されてきた。枝手久島巨大石油基地、徳之島核燃料再処理工場、普天間米軍基地移設など、迷惑施設の計画が 人口と産業流出に苦しむ奄美群島に持ち込まれ、時には島民間の激しい対立を引き起した。しかし結局それらの計画の多くは押し返された。本土の迷惑施設を押し返し続けてきた奄美の力の源泉は何か。
 奄美は、敗戦後1953年12月24日までアメリカ合衆国(琉球列島米国民政府)の統治下にあった。復帰後の1970年代、高度成長期の真っ只中のころ、石油コンビナートと原発ゴミの再処理工場の立地が、ほぼ同時期に奄美に降ってわいた。枝手久島石油基地計画は、奄美大島の西0.4km、焼内湾内にある長さ4.5km、幅1.5kmの5.81k㎡の長方形の無人島、島グチでイザトバナレ、共通語で枝手久島(えだてくじま)の周辺海域を埋め立て、石油備蓄基地を建設する計画で、1973年に東亜燃料工業(現JXTGエネルギー)が提案してきた。1976年には徳之島再処理工場計画・MA-T計画である。

 1609年の島津氏による琉球侵略以降、与論島以北の奄美諸島を琉球王国から切り離し、島津氏が直轄植民地として支配した。幕末が近づくと「キビを少し齧っただけで死罪」の専売制を布き、利益を藩借金100万両返済や討幕資金にした。島民集会の宣言文に「先祖伝来、苦難の歴史をのりこえてきて、今日この美しい徳之島を見るとき……未だ経験したことのないこの恐るべきたくらみを断じて許すことはできない」という一説がある。東京での抗議運動中に40人が逮捕された。しかし結局それらの計画の多くは押し返した。

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金丸三郎鹿児島知事(67~77年まで)の時代である。この石油コンビナートと使用済み核燃料の再処理工場・徳之島のMA-T計画を2大テーマにした本が『奄美 日本を求め、ヤマトに抗う島』である。出版社: 南方新社から2019年3月に出された。著者の一人、樫本喜一カシモト よしかず大阪府立大学客員研究員の二つの論文、「徳之島の核燃料再処理工場立地計画と住民による反対運動の形成過程についてhttp://repository.osakafu-u.ac.jp/dspace/bitstream/10466/11500/1/2010000375.pdf

使用済核燃料再処理工場離島設置案の歴史的背景に関する一考察http://repository.osakafu-u.ac.jp/dspace/bitstream/10466/12794/3/2013000010.pdf

これらを見てみよう。

続く

タグ:再処理工場
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ヨウ素I-131、核実験と核事故 ヨウ素I-134~130 原子力発電環境整備機構・NUMOのP㉒ [使用済核燃料、再処理、廃棄]

原子力発電環境整備機構・NUMOの、再処理ででる放射性廃棄物を地中に捨てる「地層処分」のPR説明会について何回かに分けて書いてみる。その22回目、。

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ヨウ素、陽子数・原子番号53の原子核は、37ヶをこれまで確認している。安定核は、中性子数nが74ヶ、質量数A127のヨウ素I-127だけである。U-235の核分裂で生成する可能性は、陽子過剰の中性子数nが75ヶから91ヶまでの中性子過剰のI-128~I-144の17核種にある。I-144~135は前に検討した。続き


質量数A=134の核分裂生成物で安定核は、陽子数・原子番号56のバリウムBa-134。
陽子数・原子番号55番のセシウムCs-134は天然には生成せず。稼働中の原子炉の中でCs-133の中性子捕獲でしか生成しない。
陽子数・原子番号54番のキセノンXe-134は半減期が推定11×10の15乗 ・千兆・年以上なので準安定核に扱われている。
陽子数・原子番号53番のヨウ素I-134で半減期52.5分でβ崩壊しキセノンXe-134へ。
陽子数・原子番号52番のテルルTe-134で半減期19秒でβ崩壊しヨウ素I-134へ。
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-134は、半減期0.78秒で52番のテルルTe-134へ
陽子数・原子番号50のスズSn-134は、半減期1.050秒で51番のアンチモンSb-134へ
陽子数・原子番号49のインジウムIn-134は、半減期140ミリ秒・千分の一秒でβ崩壊し50番のスズSn-134へ
陽子数・原子番号48のカドミウムCdの質量数A=134の核は発見されて無い。



質量数A=133の核分裂生成物で安定核は、陽子数・原子番号55番のセシウムCs-133のみ。天然にある。
陽子数・原子番号54番のキセノンXe-133は半減期5.2475日でβ崩壊しセシウムCs-133へ。
キセノンXe-133はU-235の収率の表にも載っている位、6.70%、に生成量が多い。キセノンは希ガスであり、ほとんど化学反応をせず化合物を作らず、単原子分子・気体のため捕まえて蓄えることが困難で、大気中に容易に放出・拡散する。
陽子数・原子番号53番のヨウ素I-133で半減期20.8時間でβ崩壊しキセノンXe-133へ。
陽子数・原子番号52番のテルルTe-133で半減期12.5分でβ崩壊しヨウ素I-133へ。
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-133は、半減期2.5秒で52番のテルルTe-133へ
陽子数・原子番号50のスズSn-133は、半減期1.43秒で51番のアンチモンSb-133へ
陽子数・原子番号49のインジウムIn-133は、半減期165ミリ秒・千分の一秒でβ崩壊し50番のスズSn-133へ
陽子数・原子番号48のカドミウムCdの質量数A=133の核は発見されて無い。


質量数A=132の核分裂生成物で安定核は、陽子数・原子番号54番のキセノンXe-132のみ。
ただし陽子数・原子番号56番のバリウムBa-132は半減期300×10の18乗・千兆×1000・年以上と推測され、純安定核扱いされている。

陽子数・原子番号53番のヨウ素I-132で半減期2.295時間でβ崩壊しキセノンXe-132へ。
陽子数・原子番号52番のテルルTe-132で半減期3.204日でβ崩壊しヨウ素I-132へ。
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-132は、半減期2.79分で52番のテルルTe-132へ
陽子数・原子番号50のスズSn-132は、半減期39.7秒で51番のアンチモンSb-132へ
陽子数・原子番号49のインジウムIn-132は、半減期206ミリ秒・千分の一秒でβ崩壊し50番のスズSn-132へ
陽子数・原子番号48のカドミウムCd-132は、半減期97ミリ秒・千分の一秒でβ崩壊しインジウムIn-132へ
陽子数・原子番号47の銀・ギンAgの質量数A=132の核は発見されて無い。


質量数A=131の核分裂生成物で安定核は、陽子数・原子番号54番のキセノンXe-131のみ。
陽子数・原子番号53番のヨウ素I-131で半減期8.02070日でβ崩壊しキセノンXe-131へ。
陽子数・原子番号52番のテルルTe-131で半減期25.0分でβ崩壊しヨウ素I-131へ。
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-131は、半減期23.03分で52番のテルルTe-131へ
陽子数・原子番号50のスズSn-131は、半減期56.0秒で51番のアンチモンSb-131へ
陽子数・原子番号49のインジウムIn-131は、半減期290ミリ秒・千分の一秒でβ崩壊し50番のスズSn-131へ
陽子数・原子番号48のカドミウムCd-131は、半減期68ミリ秒・千分の一秒でβ崩壊しインジウムIn-131へ
陽子数・原子番号47の銀・ギンAgの質量数A=131の核は発見されて無い。
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ヨウ素I-131は、放射能汚染の原因としてセシウム137、セシウム134とともに主要三核種と呼ばれることがある。その代表的者は札幌医科大学の高田純教授で、2011年刊行の『放射線防護の基礎知識』で述べている。その括り方が妥当とは思えないが、ヨウ素I-131は、医療用に投与された、その施設から排出物が検出される場合を除き、ヨウ素131の検知は核実験、原子力発電所のの事故などを示している。天然ウランの自発核分裂で生成しても、その半減期からみて直ぐに検出限界以下になるからである。


質量数A=130の核分裂生成物で安定核は、陽子数・原子番号54番のキセノンXe-130のみ。
陽子数・原子番号53番のヨウ素I-130で半減期12.36時間でβ崩壊しキセノンXe-130へ。
陽子数・原子番号52番のテルルTe-130で半減期790×10の18乗・千兆×千・ 年で有るので、準安定核に扱われる。
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-130は、半減期39.5分で52番のテルルTe-130へ
陽子数・原子番号50のスズSn-130は、半減期3.72分で51番のアンチモンSb-130へ
陽子数・原子番号49のインジウムIn-130は、半減期290ミリ秒・千分の一秒でβ崩壊し50番のスズSn-130へ
陽子数・原子番号48のカドミウムCd-130は、半減期162ミリ秒でβ崩壊しインジウムIn-130へ
陽子数・原子番号47の銀・ギンAg-130は、半減期約50ミリ秒でβ崩壊しカドミウムCd-130へ
陽子数・原子番号46のパラジウムPdの質量数A=130の核は発見されて無い。


続く
**************
原子力発電環境整備機構・NUMOの、再処理ででる放射性廃棄物を地中に捨てる「地層処分」のPR説明会が7月29日に新潟市であった。参加申し込みをした。しかし、当日参加できず、ネットで公開されている「当日の資料 (映像資料)・「地層処分とは・・・?」はこちら https://www.numo.or.jp/pr-info/pr/video/#sec_01
(説明用資料)・『説明資料』(PDF形式:607KB)PDF https://www.numo.or.jp/taiwa/pdf/setsumei_taiwa2018.pdf」などを見ての感想。


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ヨウ素I-135 核毒とチェルノブイリ原発 原子力発電環境整備機構・NUMOのP㉑ [使用済核燃料、再処理、廃棄]

原子力発電環境整備機構・NUMOの、再処理ででる放射性廃棄物を地中に捨てる「地層処分」のPR説明会について何回かに分けて書いてみる。その21回目、。

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ヨウ素、陽子数・原子番号53の原子核は、37ヶをこれまで確認している。安定核は、中性子数nが74ヶ、質量数A127のヨウ素I-127だけである。U-235の核分裂で生成する可能性は、陽子過剰の中性子数nが75ヶから91ヶまでの中性子過剰のI-128~I-144の17核種にある。I-144~136は前に検討した。続き


質量数A=135の安定核は、陽子数・原子番号56のバリウムBa-135のみ。
原子番号55のセシウムCs-135は半減期230万年でβ崩壊し56番のバリウムBa-135へ
原子番号54キセノンXe-135は、半減期9.14時間でβ崩壊し原子番号55のセシウムCs-135
陽子数・原子番号53のヨウ素I-135は、半減期6.57時間のβ崩壊でキセノンXe-135へ。
陽子数・原子番号52のテルルTe-135は半減期19.0秒で53番のヨウ素I-135へ
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-135は、半減期1.68秒で52番のテルルTe-135へ
陽子数・原子番号50のスズSn-135は、半減期530ミリ秒・千分の一秒で51番のアンチモンSb-135へ
陽子数・原子番号49のインジウムIn=136は、半減期92ミリ秒でβ崩壊し50番のスズSn-135へ
陽子数・原子番号48のカドミウムCdの質量数A=135は発見されてない。


原子番号53のヨウ素I-135は、半減期6.57時間なので、フクシマ核災害時に1号機から大量に放出したとみられる。発災当日11日夜に1号機周辺でヨウ素が福島県が検出している。他のヨウ素、I-131・半減期8.02日やI-129・半減期1570万年は発災後しばらく時間を置いでも検出・測定でき、被曝量を高い精度で推し量れる。ヨウ素I-135は、半減期6.57時間なので発災直後に測定・検出しないと被曝量を高い精度で推し量れなくなる。ヨウ素I-135だけでなくヨウ素I-134・半減期52.5分、ヨウ素I-132・半減期2.295時間といった短寿命のヨウ素の齎す被曝は、チェルノブイリ原発災害に時に取り上げられている。しかし、日本の規制当局からの、きちんとした評価を見た覚えがない。

だがヨウ素I-135が、核分裂が連鎖し中性子が飛び交う原子炉の中にあるUー235の核分裂生成物のヨウ素I-135なら話が違う。安定核のセシウムCs-133が原子炉の中、中性子が飛び交う中で中性子を捕獲して放射能セシウムCs-134に核変換したようなことが起きる。ヨウ素I-135が中性子を捕獲・吸収する性質はあまり強くない。崩壊して生成する次の原子番号54キセノンXe-135の中性子を捕獲・吸収しパックンと食べてしまう。その性質が異様に強い。Cs-133のその性質を1とすると9万倍も強い。吸収断面積と云う計り方で、Cs-133は29b、Xe-135は265万bある。原子炉中で近くにきた熱中性子、高速中性子を100%吸収する。吸収して中性子数が1個増えたキセノンXe-136ができる。半減期が10×10の21乗・千兆×百万・年以上と安定核扱いされる。中性子が再放出されない。吸収された中性子で、起こったであろう核分裂が起きなくなる。
原子炉でU-235が核分裂する。核分裂数×2.5個の高速中性子が放出される。それが減速され、その内1個の割で再びU-235核に吸収され核分裂が起きれば、核分裂が同じ規模で炉全体で連鎖する。核分裂を起こさなかった中性子は、U-238などに吸収されたり、減速されず高速中性子のまま原子炉から飛び出したり、制御棒のホウ素、カドミウムなどに吸収されたりする。
再びU-235に吸収される中性子が、1個より大きい割なら炉全体での核分裂規模が拡大していく。制御棒などを操作し、例えば1.1個の割で再びU-235に吸収されるようにすれば、核分裂数は1.1倍、1.1倍の1.1倍、1.1倍の1.1倍の1.1倍の・・・とネズミ算式に増える。起動時など放出エネルギー≒発電量を増やしたい時にする。そして、望みの放出エネルギー≒発電量に達したら、1個の割でU-235に戻るようにして核分裂が同じ規模で炉全体で連鎖・維持されるようにする。
ところで、U-235の核分裂数の0.3%分の原子番号54番のキセノンXe-135が直接に生成する。キセノンXe-135が中性子を捕獲・吸収しパックンと食べてしまう。その吸収された数だけ、その中性子で起こったであろう核分裂が起きなくなる。自動車運転ならハンドブレーキがかかった状態での走行運転に例えられる。
核分裂数×2.5個・250%が放出される高速中性子、核分裂数の0.3%分とキセノンXe-135ではその差が大きいから、実際には無影響に思える。しかし、原子番号49番のインジウムIn=135、50番のスズSn-135、51番のアンチモンSb-135、52番のテルルTe-135、53番のヨウ素I-135の生成分、合わせて6.28%が加わり合計数は6.58%になると影響が運転に出てくる。

半減期の時間からそれらは一旦、ヨウ素I-135に集積して、その半減期6.57時間のペースでβ崩壊してキセノンXe-135になる。直接的生成分0.3%は、運転・原子炉の出力の変動と直接に結びついて変動する。一旦、ヨウ素I-135に集積する6.28%分は時間差を持って変動する。その影響は原子炉減速時や停止時に強く出る。原子炉が定常運転中はヨウ素135やキセノン135の生成・消滅は平衡状態にある。原子炉は地震や落雷などの時や機器の故障でスクラム、緊急停止する。停止後は、大量に生成して存るヨウ素I-135は、変らず半減期6.57時間のペースでβ崩壊し続け、キセノンXe-135は生成され続ける。原子炉停止しているから、中性子は飛び交ってない。キセノンXe-135が中性子を吸収しキセノンXe-136には成らない。キセノンXe-135は、原子番号55のセシウムCs-135に壊変して減るだけである。半減期9.14時間のペースで、ヨウ素I-135より緩いペースでβ崩壊し、半減期230万年のセシウムCs-135に壊変してキセノンXe-135は消滅する。生成のテンポ・ペースと消滅のテンポ・ペースの差から、キセノンXe-135は溜まり、濃度・密度が上がることになる。原子炉停止から約10時間後にピークに至り、その後数10時間かけてゼロに向かって減少していくそうだ。濃度・密度上昇は核分裂連鎖の反応度を低下させる。山高ければ谷深しで、停止前に定格で運転していた場合、核分裂連鎖の反応度損失が0.33(33%)にも達するそうだ。反応度が穴に落ち込んだかのように低下する。「原子炉停止後しばらくすると、原子炉を数10時間にわたって再起動できなくなる。」再稼働したくとも豊富にあるキセノンXe-135で駄目である。
chernobyl-disaster.jpgほぼ停止状態から40分余りで再起動させ、電源テストをやった原子炉がある。旧ソビエト連邦のチェルノブイリ原発4号炉だ。電気出力100万kW、熱出力320万kWの、RBMK型と呼ばれる原子炉だ。4号炉は機器保守点検のための原子炉停止を、1983年12月運転開始から約25か月経った1986年4月25日にする事にした。途中で熱出力70万KW・定格の約22%に下がったら行なう電源テストが予定されていた。出力降下・停止作業を25日未明にはじめ、予定外の半出力での10時間運転・発電を挟んで翌26日まで続いた。そして出力コントロールに失敗して原子炉の出力がほぼゼロに、26日00時30分になってしまった。
電源テストの責任者である副技師長が原子炉の再起動を判断。何型であれ停止した直後の原子炉は、中性子吸収の大きなキセノン135の蓄積により出力が上がりにくい。運転員は熱出力を、ほぼゼロから20万kW・定格の6%まで、なんとか「ほぼ全制御棒引抜き」などの操作で引き上げた。それで炉は「一触即発の状態に陥っていた。」(今中 哲二氏)
出力が定格の6%まで上昇した炉で、出力を定格の22%で予定していた電源テストを26日01時23分04秒にバルブを閉止して開始。42秒後の時刻23分46秒に原子炉圧力管内の異常で核燃料被覆管破損などが発生。45秒後の時刻23分49秒頃に核暴走とそれにともなう爆発が発生し、建屋の屋根や壁が破壊され、黒鉛ブロックなどが飛び散り、火災が始まった。
続く
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原子力発電環境整備機構・NUMOの、再処理ででる放射性廃棄物を地中に捨てる「地層処分」のPR説明会が7月29日に新潟市であった。参加申し込みをした。しかし、当日参加できず、ネットで公開されている「当日の資料 (映像資料)・「地層処分とは・・・?」はこちら https://www.numo.or.jp/pr-info/pr/video/#sec_01
(説明用資料)・『説明資料』(PDF形式:607KB)PDF https://www.numo.or.jp/taiwa/pdf/setsumei_taiwa2018.pdf」などを見ての感想。


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ヨウ素I-140~136 原子力発電環境整備機構・NUMOのP⑳ [使用済核燃料、再処理、廃棄]

原子力発電環境整備機構・NUMOの、再処理ででる放射性廃棄物を地中に捨てる「地層処分」のPR説明会について何回かに分けて書いてみる。その20回目、。

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ヨウ素、陽子数・原子番号53の原子核は、37ヶをこれまで確認している。安定核は、中性子数nが74ヶ、質量数A127のヨウ素I-127だけである。U-235の核分裂で生成する可能性は、陽子過剰の中性子数nが75ヶから91ヶまでの中性子過剰のI-128~I-144の17核種にある。I-144~141は前に検討した。続き


質量数A=140の安定核は、陽子数・原子番号58のセリウムCe-140のみ。セリウムは常温・常圧では固体。
陽子数・原子番号57のランタンLa-140は半減期1.6781日でβ崩壊し58番のセリウムCe-140に壊変。
陽子数・原子番号56のバリウムBa-140は半減期12.752日でβ崩壊し57番のランタンLa-140に壊変。
陽子数・原子番号55のセシウムCs-140は半減期63.7秒でβ崩壊し56番のバリウムBa-140に。
陽子数・原子番号54のキセノンXe-140は半減期13.60秒で55番のセシウムCs-140に。
陽子数・原子番号53のヨウ素I-140は半減期860ミリ秒・千分の一秒で54番のキセノンXe-140に
陽子数・原子番号52のテルルTe-140は半減期約300ミリ秒で53番のヨウ素I-140に
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-140は、発見されていると云う情報と未発見としている記載がある。


質量数A=139の安定核は、陽子数・原子番号57のランタンLa-139のみ。ランタンLaは常温・常圧では固体。
陽子数・原子番号56のバリウムBa-139は半減期83.06分でβ崩壊し57番のランタンLa-139に壊変。
陽子数・原子番号55のセシウムCs-139は半減期9.27分でβ崩壊し56番のバリウムBa-139に。
陽子数・原子番号54のキセノンXe-139は半減期39.68秒で55番のセシウムCs-139に。
陽子数・原子番号53のヨウ素I-139は半減期2.282秒で54番のキセノンXe-139に
陽子数・原子番号52のテルルTe-139は半減期500ミリ秒・千分の一秒で53番のヨウ素I-139に
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-139は、半減期約300ミリ秒で52番のテルルTe-139
陽子数・原子番号50のスズSnの質量数A=139は発見されてない。


質量数A=138の安定核は、陽子数・原子番号56のバリウムBa-138。原子番号58番のセリウムCe-138も半減期が150×10の12乗・兆・年以上と見込まれていて、天然のセリウムの0.251%占めているから安定核扱いされ、陽電子崩壊の行き着き先になることがある。陽子数・原子番号57のランタンLa-138は半減期1050億年と宇宙の現年齢の約10倍でβ崩壊して56番のバリウムBa-138に壊変するか軌道電子捕獲で58番のセリウムCe-138になると理論的には推測されている。

陽子数・原子番号55のセシウムCs-138は半減期33.41分でβ崩壊し56番のバリウムBa-138に。
陽子数・原子番号54のキセノンXe-138は半減期14.08分で55番のセシウムCs-138に。
陽子数・原子番号53のヨウ素I-138は半減期6.23秒で54番のキセノンXe-138に
陽子数・原子番号52のテルルTe-138は半減期1.4秒で53番のヨウ素I-138へ
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-138は、半減期500ミリ秒・千分の一秒で52番のテルルTe-138へ
陽子数・原子番号50のスズSnの質量数A=138は発見されてない。


質量数A=137の安定核は、陽子数・原子番号56のバリウムBa-137のみ。
陽子数・原子番号55のセシウムCs-137は半減期30.1671年でβ崩壊し56番のバリウムBa-137に。
陽子数・原子番号54のキセノンXe-137は半減期3.818分で55番のセシウムCs-137に。
陽子数・原子番号53のヨウ素I-137は半減期24.13秒で54番のキセノンXe-137に
陽子数・原子番号52のテルルTe-137は半減期2.49秒で53番のヨウ素I-137へ
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-137は、半減期450ミリ秒・千分の一秒で52番のテルルTe-137へ
陽子数・原子番号50のスズSn-137は、半減期190ミリ秒で51番のアンチモンSb-137へ
陽子数・原子番号49のインジウムInの質量数A=137は発見されてない。

同質量数A=136_.jpg

質量数A=136の安定核は、陽子数・原子番号56のバリウムBa-136のみ。
だが、原子番号58番のセリウムCe-136、挙げられる事がある。半減期38×10の15乗・千兆・年以上と見込まれていて、天然のセリウムの0.251%占めているから、陽子過剰核59番のプラセオジムPr-136の崩壊の行き着き先に挙げられる事がある。

陽子過剰核である57番のランタンLa-136の半減期9.87分での陽電子崩壊先、中性子過剰核である55番のセシウムCs-136の半減期13.16日のβ崩壊先に唯一の安定核である原子番号56番のバリウムBa-136が挙げられるが、それ以外の中性子過剰核のβ崩壊の行き着き先は違う。
原子番号54のキセノンXe-136が挙げられている。二重ベータ崩壊し原子番号が二つ増え原子番号56のバリウムBa-136に壊変と推定されているが、その崩壊が今まで観測されたことはない。半減期が10×10の21乗・千兆×百万・年以上との推定、それで安定核扱いされている。
陽子数・原子番号53のヨウ素I-136の半減期83.4秒のβ崩壊で先にキセノンXe-136が挙げられている。
陽子数・原子番号52のテルルTe-136は半減期17.63秒で53番のヨウ素I-136へ
陽子数・原子番号51のアンチモンSb-136は、半減期923ミリ秒・千分の一秒で52番のテルルTe-136へ
陽子数・原子番号50のスズSn-136は、半減期250ミリ秒で51番のアンチモンSb-136へ
陽子数・原子番号49のインジウムInの質量数A=136は発見されてない。


このように検討すると、原子番号60のネオジムNd-144(中性子数n=84)や原子番号58のセリウムCe-142(中性子数n=86)や原子番号54のキセノンXe-136(中性子数n=82)の様に、半減期が10の15乗・百兆・年単位で安定核扱いされる放射性の原子核がある。これらの、宇宙で生成した分やそれに至るβ崩壊の列を作る原子核・ヨウ素のような元素による分が溜まって地球上でみつかるのだろうな。宇宙はこれからも、進化・変化し続けるのだろう。そして人間は、質量数A=141~136のヨウ素を、半減期百兆・年単位の放射性元素に繋がるヨウ素を原子炉で人間は作っている。
このように、半減期が38×10の15乗・千兆・年のような超々寿命の放射能があるとは。!!

続く

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原子力発電環境整備機構・NUMOの、再処理ででる放射性廃棄物を地中に捨てる「地層処分」のPR説明会が7月29日に新潟市であった。参加申し込みをした。しかし、当日参加できず、ネットで公開されている「当日の資料 (映像資料)・「地層処分とは・・・?」はこちら https://www.numo.or.jp/pr-info/pr/video/#sec_01
(説明用資料)・『説明資料』(PDF形式:607KB)PDF https://www.numo.or.jp/taiwa/pdf/setsumei_taiwa2018.pdf」などを見ての感想。



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ヨウ素I-144~141 原子力発電環境整備機構・NUMOのP⑲ [使用済核燃料、再処理、廃棄]

原子力発電環境整備機構・NUMOの、再処理ででる放射性廃棄物を地中に捨てる「地層処分」のPR説明会について何回かに分けて書いてみる。その19回目、。

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ヨウ素、陽子数・原子番号53の原子核は、37ヶをこれまで確認している。安定核は、中性子数nが74ヶ、質量数A127のヨウ素I-127だけである。中性子数nが55から73ヶの陽子過剰のI-108~I-126の19核種かある。半減期は最長で59.4日で陽電子崩壊や軌道電子捕獲することになるが、陽子数・原子番号52のテルルTeはTe-126、-125、-124、-122、-120は安定核だから壊変は終わるが残りは崩壊の旅を続ける。U-235の核分裂で生成する可能性は、陽子過剰の中性子数nが75ヶから91ヶまでの中性子過剰のI-128~I-144の17核種がある。これらがU-235の核分裂で生成する可能性がある。
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質量数A=144の安定核は、陽子数・原子番号62のサマリウムSm-144でサマリウムは常温・常圧では固体。60番のネオジムNd-144が半減期2.29×10の15乗・百兆・年で安定核扱いされる。ネオジムは常温・常圧では固体。
原子番号61番のプロメチウムPm-144は陽電子崩壊しネオジムNd-144を崩壊先にしている。
陽子数・原子番号59のプラセオジムPr-144は半減期17.28分でβ崩壊し60番のネオジムNd-144を崩壊先にしている。プロメチウムは常温・常圧では固体。
陽子数・原子番号58のセリウムCe-144は半減期284.9日でβ崩壊し59番のプラセオジムPr-144が崩壊先。
陽子数・原子番号57のランタンLa-144は半減期40.8秒でβ崩壊し58番のセリウムCe-144に壊変。
陽子数・原子番号56のバリウムBa-144は半減期11.5秒でβ崩壊し57番のランタンLa-144に壊変。
陽子数・原子番号55のセシウムCs-144は半減期994ミリ秒・千分の一秒でβ崩壊しバリウムBa-144に。
陽子数・原子番号54のキセノンXe-144は半減期338ミリ秒で55番のセシウムCs-144に。
陽子数・原子番号53のヨウ素I-144は半減期50ミリ秒で54番のキセノンXe-144に
陽子数・原子番号52のテルルTeでA=144は発見されてない。


質量数A=143の安定核は、陽子数・原子番号60のネオジムNd-143だけ。ネオジムは常温・常圧では固体。
陽子数・原子番号59のプラセオジムPr-143は半減期13.37日でβ崩壊し60番のネオジムNd-143に。
陽子数・原子番号58のセリウムCe-143は半減期33.039時間でβ崩壊し59番のプラセオジムPr-143が崩壊先。
陽子数・原子番号57のランタンLa-143は半減期14.2分でβ崩壊し58番のセリウムCe-143に壊変。ランタンLaは常温・常圧では固体。
陽子数・原子番号56のバリウムBa-143は半減期14.5秒でβ崩壊し57番のランタンLa-143に壊変。
陽子数・原子番号55のセシウムCs-143は半減期1.79秒でβ崩壊しバリウムBa-143に。
陽子数・原子番号54のキセノンXe-143は半減期511ミリ秒で55番のセシウムCs-143に。
陽子数・原子番号53のヨウ素I-143は半減期100ミリ秒で54番のキセノンXe-143に
陽子数・原子番号52のテルルTeの質量数A=143は発見されてない。


質量数A=142の安定核は、陽子数・原子番号60のネオジムNd-142。
陽子数・原子番号59のプラセオジムPr-142は半減期19.12時間でβ崩壊し60番のネオジムNd-142になるか軌道電子捕獲で58番のセリウムCe-142に壊変する。。
陽子数・原子番号58のセリウムCe-142は半減期50×10の15乗・千兆・年以上で2重β崩壊し60番のネオジムNd-142が崩壊先と推測されている。しかし、今まで観測されたことはない。天然のセリウムの11.114%を占めている。それで安定核扱いされる。セリウムは常温・常圧では固体。
陽子数・原子番号57のランタンLa-142は半減期91.1分でβ崩壊し58番のセリウムCe-142に壊変。
陽子数・原子番号56のバリウムBa-142は半減期10.6分でβ崩壊し57番のランタンLa-142に壊変。バリウムBaは常温・常圧では固体。
陽子数・原子番号55のセシウムCs-142は半減期1.689秒でβ崩壊しバリウムBa-142に。
陽子数・原子番号54のキセノンXe-142は半減期1.22秒で55番のセシウムCs-142に。
陽子数・原子番号53のヨウ素I-142は半減期約200ミリ秒で54番のキセノンXe-142に
陽子数・原子番号52のテルルTe-142は半減期約50ミリ秒で53番のヨウ素I-142に
陽子数・原子番号51のアンチモンSbの質量数A=142は発見されてない。


質量数A=141の安定核は、陽子数・原子番号59のプラセオジムPr-141のみ。
陽子数・原子番号58のセリウムCe-141は半減期32.508日でβ崩壊し59番のプラセオジムPr-141に。
陽子数・原子番号57のランタンLa-141は半減期3.92時間でβ崩壊し58番のセリウムCe-141に壊変。
陽子数・原子番号56のバリウムBa-141は半減期18.27分でβ崩壊し57番のランタンLa-141に壊変。
陽子数・原子番号55のセシウムCs-141は半減期24.84秒でβ崩壊し56番のバリウムBa-141に。
陽子数・原子番号54のキセノンXe-141は半減期1.73秒で55番のセシウムCs-141に。
陽子数・原子番号53のヨウ素I-141は半減期430ミリ秒・千分の一秒で54番のキセノンXe-141に
陽子数・原子番号52のテルルTe-141は半減期約100ミリ秒で53番のヨウ素I-141に
陽子数・原子番号51のアンチモンSbの質量数A=141は発見されてない。

続く

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原子力発電環境整備機構・NUMOの、再処理ででる放射性廃棄物を地中に捨てる「地層処分」のPR説明会が7月29日に新潟市であった。参加申し込みをした。しかし、当日参加できず、ネットで公開されている「当日の資料 (映像資料)・「地層処分とは・・・?」はこちら https://www.numo.or.jp/pr-info/pr/video/#sec_01
(説明用資料)・『説明資料』(PDF形式:607KB)PDF https://www.numo.or.jp/taiwa/pdf/setsumei_taiwa2018.pdf」などを見ての感想。



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