SSブログ

第81回学習交流会その九=私感想① [新潟女性の会]

2019令和1年12月1日に、第81回の学習交流会が「東電旧経営陣・強制訴訟裁判 無罪判決、納得できますか?」があった。DVD「東電刑事裁判 動かぬ証拠と原発事故」と、「東電刑事裁判 不当判決」が映写された。その後に「無罪判決、納得できますか?」が以下それをの資料を使ってプレゼンテーションされた。それを聞いた感想。


福島第一原発は、高さ5.7m越えの津波来襲で、非常用海水系の電動ポンプが全滅し、それで放射性物質・放射能が外部環境中に出るようになっていた。そのポンプは1号機・CCS及び2~6号機のRHRの熱交換器に溜まる原子炉からの崩壊熱を除熱し、海に排出しするための冷却用海水を供給するポンプである。除熱・冷却用海水が供給されなれば、原子炉や格納容器内に崩壊熱エネルギーが蓄積し、やがて原子炉や格納容器を損傷し、核燃料ペレットに溜まっている放射性物質・放射能が外部環境中に出ることになる。
1u-3-02 1号機ベントライン.jpg
1960年代の1号機設計当初は、津波高をO.P.+3.1mと想定した。プラス90cmでO.P.+4mの敷地高で海側エリアを造成し海水ポンプを設置した。ポンプモーターの下端は、敷地上のO.P.+5.6mになるように設置された。いずれのポンプも、6,900V の交流電源が必要だから、電源コードもO.P.+5.6mの津波に耐えるようにした。
2002年に土木学会の手法による平成14年評価値で、津波高さが5.4~5.7mと想定された。それで、6号機についてO.P.+5.7mの津波に耐えられるように海水ポンプモーター部のかさ上げをし,その後5号機及び6号機についてO.P.+6.1mの津波に耐えられるように海水ポンプモーターの「水封化」工事をしたが、1~4号機はO.P.+5.6mを超える津波に耐えられるような対策は一切実施しなかった。
東電原発裁判から  設計当初の津波想定にb縮.jpg
それを超える津波、波高O.P.+5.7m越えの津波で、何処が壊れるか。それを2006平成18年に研究し、社外で発表している。 続く




タグ:第81回
nice!(0)  コメント(0)