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放射線、放射能の減衰を占う 2011年9月メモ [放射能検査、空間、全般]

3.11東電フクイチ核事故で出た放射性セシウム、ヨウ素の量も、これまでの過酷事故・シビアアクシデント研究、つまり事前に事故タイプ別に予想された放出量の範囲内だそうです。レポート
これによる放射性物質・放射能による環境汚染の現状と放射線の減衰を検討してみました。元気のよく子供らが遊ぶ環境が何時、戻ってくるでのしょうか。


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東電フクイチ核事故は、炉心の核燃料が損傷し溶融する過酷事故・シビアアクシデントです。放射性のヨウ素、希ガス類の他に様々な核種が多く放出され、大気中の拡散では放射性セシウムが重要になるそうです。希ガス類は、直ぐに拡散してしまいます。放射性ヨウ素は、半減期が8日ですから一ヶ月後には約10分の一、三ヶ月も経てば約2千分の一に減ります。それで、現在、将来の環境中の放射線量、被曝線量の主役は、放射性セシウムです。その沈着量は、下図のように発表されています。

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Bq/㎡からmSv/年への変換法は下部にあります。

乳幼児や小学生、中学生、高校生らは若いほど放射線の影響を受け易い、感受性が高い。そして、将来がある、未来を担う世代です。彼らを育む環境には、どのレベルの被曝線量が望ましいでしょうか?
私は、人工放射能による被曝の法定限度の年間1mSvです。

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経過年数 123510203050
減衰率 0.780.620.510.370.230.170.140.09

Bq/㎡からmSv/年への変換法

Cs137はKBq/m2→μSv/hへの変換は282で割ります。
出典 原子力委員会の河田レポートの5ページ
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2011/siryo16/siryo2.pdf

μSv/h→mSv/年への変換は8760(24*365)をかけ、1000でわる。つまり8.76をかける
KBq/m2→mSv/年への変換は32.19で割る(概算)

Cs134は放射線の強さ(吸収線量率)で1:2.7
出典 田崎晴明(学習院大学理学部)の試算
KBq/m2→mSv/年への変換は32.19で割り、2.7をかける、つまり11.92で割る(概算)

東電フクイチ核事故では、放出されたセシウムの場合、Cs134と137の両者のベクレル数の比(放射能強度比) は、ほぼ 1 に等しいと検出データは語っている。

 1KBq/m2は

Cs137分が0.5KBq/m2で0.0155mSv/年
Cs134分が0.5KBq/m2で0.0419mSv/年
合計で1KBq/m2は0.0574mSv/年



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1日当たり、100兆ベクトルの放出 4/21 [放射能検査、空間、全般]

1日に100兆ベクトル放出されている・・原子力安全委員会の小原規制課長



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 挨拶の部分→http://www.ustream.tv/recorded/14167993


本編→http://www.ustream.tv/recorded/14168194

 

ヨウ素131・・ 1gは 4600兆(テラ)ベクレル、1日放出量は0.0035g

セシウム137・・ 1gは 3.21兆(テラ)ベクレル、1日放出量は1.039g

セシウム134・・ 1gは 47.6兆(テラ)ベクレル

SPEEDIには、3種類あります

 

一つは、放出源の情報に基づいて予測するもの

一つは、1987年から2000年にかけて開発された第2世代SPEEDIで、世界版SPEEDI(WSPEEDI)です。
放出源情報が不明な場合に国内のモニタリングデータから放出源や放出量を推定する機能があります。
「WSPEEDIは、様々な拡散実験などのデータによって検証されており、旧動燃(動力炉・核燃料開発事業団)の火災爆発事故(1997年3月)やJCOウラン加工工場臨界事故(1999年9月)の解析で実績を上げています。」

一つは、現在開発中の数値環境システムSPEEDI-MP(Muliti-model Package)。
「2000年8月28日に起きた関東地方での異臭騒ぎでは、三宅島の火山性ガスの拡散プロセスをシミュレーション計算により解明しました。」


SPEEDI


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地下水の汚染 2011/04/15 [放射能検査、空間、全般]

地下水の汚染 2011/04/15

注水量 2011/4/14のプラント状況表に拠れば、1時間当たり、1号機に6トン、2号機に7トン、3号機に7トン。

圧力容器の水位が上がらないので、この水は、原子炉の崩壊熱によって蒸発したり、そのまま水で原子炉圧力容器から出ている。
電気出力100万kW(熱出力は300万kW)で、核分裂停止後1月でその崩壊熱(残留熱)は熱出力0.1%、3000kWk位で、水の蒸発潜熱(大気圧で2260kJ/kg)で冷却するには約毎時5トンの注水が必要となるそうである。1、2、3号炉で202.8万kWだから冷却し、蒸発する水は毎時約10トンである。この残留熱は、スクラムで停止するまでの核分裂の進行度(燃焼度)によるから、より正確な水量の推定は東電がおこなえる。
核燃料を冷却して水蒸気になった水も、格納容器内に溜まり、水に戻るものや水蒸気で外部にでるものがあるだろう。毎時、注水された20トンの水の大半は、水になって格納容器、原子炉建屋に溜まる。この水には、放射能が含まれています。

格納容器が壊れてなくて健全ならば、格納容器内が水に満たされれます。3月14日の福島原発 海水漬けの格納容器は余震に耐えられるか?という記事は、そうした視点で書きました。

ところが、各号機の格納容器が破損していますから、この水は格納容器から原子炉建屋に漏れ出ます。東電福島第一原発は、3月11日の地震とその津波で、約4~5m浸水しています。その残り水に、漏れ出した冷却水が加わります。その水、建屋の地下が健全なら、水位が上がって来るはずですが、、

隣のタービン建屋や点検用通路・トンネルには漏れていますが、そこだけなのでしょうか??地下に漏れていないのか??


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 福島第一原発の1号機と2号機で、タービン建屋付近の地下水に含まれる放射性物質の濃度が1週間前に比べて大幅に上昇していることが分かりました。4/15の報道

 東京電力:「13日に(地下水を)サンプリングした際に、ヨウ素の濃度が1けた上昇しているということもございました」
 東京電力によると、1号機から6号機のタービン建屋周辺にある地下水を調べた結果、セシウム134の濃度が高いところで約40倍になるなど、1号機と2号機で地下水に含まれる放射性ヨウ素やセシウムの濃度が大幅に上昇していることが分かりました。東京電力では、原子力安全・保安院からの指示を受け、週に一度だった調査を週3度に増やして監視を強化します。また、3号機の原子炉格納容器内の温度が12日から2日間で100度近くも上昇したことが分かりました。燃料棒が収められている圧力容器本体の表面でもわずかな温度上昇が見られました。

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210415001.html


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