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ヨウ素アレルギーの扱い・ヨウ素剤検討会『2001.10.12、第3回』メモ [防災‐指針・審議会]

原子力施設等防災専門部会 被ばく医療分科会 ヨウ素剤検討会|原子力安全委員会
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/youso.htm
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 アレルギー反応、ヨウ素過敏症 -『2001.10.12、第3回』の議事録より

アレルギー反応、ヨウ素過敏症は、性質上、症状が顕れてからでは遅い。レントゲン写真やCTで細かい組織まで画像診断しようとすると造影剤を用いる。胃腸の検査ではバリウムを用いるが、血管などではヨウ素・ヨード造影剤が用いられる。バリウム・Ba・原子番号56とヨウ素・I・原子番号53は、共にX線の吸収率が高い。濃度が高まるほど画像では、より白く写し出され、細かい血管組織までも鮮明に映し出される。ヨード造影剤は脳出血や脳動脈瘤、脳梗塞などの脳疾患に関わる検査では重要な造影剤。

 医療での扱いはヨウ素過敏症と判っている人には【アメリカ、スウェーデン、ドイツ、フランス等では投与しない。スイス、日本は医師の助言で投与する。】(衣笠委員)
それで【ヨウ素過敏症、病院に行っても、先にテストドーズ(投与)で造影剤を打っておいて、本番でちゃんと過敏症が出るというふうなこともあり】(鈴木委員)

2001年段階の議論
 【甲状腺の専門の先生にお伺いしたいんですが、ヨウ素のアレルギーというのがわかるのは、実際に飲んでみるなり、投与してみないと現実にはわからないと思いますが、一般的にヨウ素アレルギーかもしれないというのがわかるものは食べ物からが多いんでしょうか。現実にヨウ素剤を飲むチャンスは我々はほとんどなくて、よく言われているヨウ素が多く含まれている昆布を食べたときにわかるのか、どういうことがきっかけでわかることが多いんでしょうか。】(明石委員)

イオパミドール-1.jpg【(山下主査) 私から答えさせていただきますけれども、厳密な意味でのヨウ素アレルギーというものは誰も見たことがないし、実際にそれを経験したこともないだろう。ほとんどは造影剤でそれがコンヒューズされて、ヨウ素過敏症ということになっているのが現状だろうと思います。】
 ヨード造影剤は、イオバミドールやイオプロミド等の主剤とトロメタモールやpH調整剤からなる。主剤の化学構造はベンゼン環にヨウ素が付いた構造で分子量も約780とかなり大きい。http://medicine.cug.net/drug/22/22_01.htm

【ですから、先生がおっしゃったように、我々、マイクログラムから、多い人でミリグラムのヨウ素を毎日食べているわけですけれども、経口摂取でのアレルギーというものはまずありませんので、ヨウ素がないと生きていけませんから、そういう意味で口から入るものに対する禁忌はほとんどないというふうに考えます。】

【ただし、造影剤過敏とヨウ素過敏とを分けて考えることができないので、一応同一ということで禁忌に通常挙げています。造影剤過敏症は10万から100万人に1人ぐらいという頻度ですから、交通事故みたいな頻度で、予測はできない。少量負荷してそのときどうもなくても、大量に飲むと何が起こるかわからないという点があるので、その辺の判別あるいは区別は極めて困難であるというふうに思います。】(山下主査) 

 【ただし、造影剤過敏とヨウ素過敏とを分けて考えることができないので、一応同一ということで禁忌に通常挙げています。造影剤過敏症は10万から100万人に1人ぐらいという頻度ですから、交通事故みたいな頻度で、予測はできない。少量負荷してそのときどうもなくても、大量に飲むと何が起こるかわからないという点があるので、その辺の判別あるいは区別は極めて困難であるというふうに思います。】

2014年段階の情報
【ヨード造影剤の主な副作用症状(軽度)】
☆吐気・嘔吐
☆蕁麻疹・発疹
発症率の統計は約2%程度です。

【ヨード造影剤の主な副作用症状(重度)】
☆血圧低下
☆息苦しさ
☆腎機能障害
☆意識消失

発症率の統計は約0.1%~0.02%程度です。

死亡
0.0005~0.001% 10~20万人に1人。

https://www.shinkohosp.jp/shpdir/network/pdf/agreement2-2.pdf

1986年のチェルノブイリ事故ではポーランドで安定ヨウ素剤・ヨウ化カリウムの投与が行われた。

c0241177_11564432.jpg【ベラルーシという国とポーランドは隣同士の国ですけれども、ベラルーシでは1986年から本年の頭までに小児甲状腺がんが1,000例近く出ています。ポーランドは0です。先ほど伊藤先生がおっしゃいましたように、小児の甲状腺がんというのは思春期以降にぽつぽつ見られるぐらいで、100万人に一人あるかないかという年間の頻度ですけれども、ベラルーシには一番高い時期で1万人の一人ぐらい子供のがんが91年以降98年まで見つけられて、現在約1,000例。チェルノブイリの周辺、ウクライナ、ロシアを含めまして約2,000例の小児甲状腺がん、これは手術時の年齢が18歳未満ということで、約2,000例の子供たちががんとなるということで、原則これはWHOもIAEAも国連のUNSCEAR、その他も含めまして一応事故直後の放射性が子供のがんを増やしたという結論づけています】(山下主査 第1回ヨウ素剤検討会)

その実例、実際にどういう副作用が起こったのか。 続く


ヨウ素剤以外の甲状腺取り込み阻害薬・ヨウ素剤検討会『2001.10.12、第3回』メモ [防災‐指針・審議会]

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?『2001.10.12、第3回』での副作用の論議

基礎知識
甲状腺ホルモンの作用は、脳の発達をはじめ器官の成長・発育作用、酸素消費増加による熱産生作用、心血管系に対する作用、脂質・糖質代謝作用などがあります。

甲状腺では、サイロキシン(Thyroxine:T4)とトリヨウ素サイロニン(Triiodo thyronine:T3)の2種類のホルモンが作られます。

T4は、ヨウ素が4個あり甲状腺でのみ作られます。一方、T3はヨウ素が3個あり、血液中の約20%が甲状腺から分泌され、残りはT4が肝臓や腎臓で代謝されヨウ素が1個外れて変換されます。血液中では、ほとんどサイロキシン結合グロブリンなどと結合しています。結合していない遊離型は非常に微量ですが、この遊離型にホルモンとしての働きがあります。また、その作用はT3がT4よりはるかに強力です。

甲状腺ホルe34.jpg

甲状腺疾患は、機能の異常であるホルモンの産出が過剰になり全身の代謝が過度に高まる甲状腺機能亢進症と合成が少なくなり全身の代謝が低下する甲状腺機能低下症、甲状腺がはれたりしこりができたりして形態的に変化する疾患に大別されます。甲状腺の病気全体の男女比は、男性1対女性9の割合です。

安定ヨウ素剤 KI ヨウ化カリウム

安定ヨウ素剤は甲状腺機能亢進症のバセドウ病に対して使用される。【しかし、バセドウ病の治療体系の中では主要な治療法ではない。】(伊藤委員)
 
チアマゾール(MMI:メルカゾール)とプロピルチオウラシル(PTU:チウラジ-ル/プロパジール)の2種類の【抗甲状腺薬がいずれも副作用で使用できない場合は適応】

【甲状腺機能亢進症を急速に抑制するためには抗甲状腺薬よりヨウ素剤の方が有効である】(伊藤委員)

甲状腺疾患以外には【喘息あるいは虚弱児等に治療薬として使用されている。・・一日50~100μgのような微量】(伊藤委員)μ・マイクロ、100万分の一。ただし【最近ではもっといい薬があるということで、こういう使われ方は現在ではされていません。】(明石委員)

副作用
安定ヨウ素剤の作用は、上記の甲状腺機能亢進を抑制すること。それは、1回量が大量で且つ長期間の投与の場合に甲状腺機能低下が顕れることがある副作用をもたらす。甲状腺以外での副作用は、薬疹(ヨウ素にきび)耳下腺炎(ヨウ素おたふくかぜ)など。

【ヨウ素剤の経口投与を経験するのは甲状腺疾患を専門とする医師であろうが、その際、副作用を経験した人はほとんど見当たらないと思う。】【しかしながら、皆無とは言い得ず】(伊藤委員)

原子力災害時の予防投与。
機能低下
安定ヨウ素剤の副作用で、1回量が大量で且つ長期間の投与の場合に甲状腺機能低下が顕れることがある。
 「新生児については、生後数日間はそれ以外の年齢に比べて甲状腺はヨウ素を極めて高率に取り込む反面、過量のヨウ素剤投与による甲状腺機能抑制も起こりやすい。さらに、この時期の甲状腺機能低下は例え一時的であっても子供の知的能力を損なう可能性がある」で投与量の制限、「量の正確さを期する意味合いでKI溶液の使用」「投与後は甲状腺機能を頻回にチェックする必要」(WHOガイドライン)となっています。妊婦さんにも同様の注意がある。

カリウム
安定ヨウ素剤の化学構造はヨウ化カリウム。カリウムによる腎機能障害、高カリウム血症、先天性筋強直症のの患者、症状が悪化する恐れがあります。高齢者も生理機能が低下しているから具合が悪くなる恐れがある。

これらの副作用は長期の連用を避けること、健康状態のチェックで防ぐ。症状があらわれれば投与・服用を中止することにより対処する。しかし

【単回投与というふうにさっきから言っていますけれども、実際は(事故が)二、三日は続く可能性があるんですね。そうすると、少なくとも3日ぐらいは連用があり得る】
 【私(鈴木 元)は、高カリ血症の人はなるべくだったら、それによって命を失うリスクの方がむしろ怖いのではないかという考え方です。】
【その場合に、「その人たちは何もしないでも、もともと甲状腺のリスクはありません」という説明も一つの方法ですし、もしこれが小児であれば、もうちょっと遠いところに避難させるというのがオプションになるだろうと思います。】(鈴木委員)

他の甲状腺取り込み阻害薬
ドイツは他の甲状腺取り込み阻害薬を準備している。【安定ヨウ素が禁忌である場合、ヨウ素以外で最も適切な治療はヨウ素の取り込みを競合的に阻害する過塩素酸塩である。成人には、次の用量が推奨されている。
過塩素酸ナトリウム
商品名: Irenat[レジスタードトレードマーク]
服用方法: 初日に60 滴、以後は7 日間にわたり20 滴を1 日3 回服用する。】
原子力災害時における薬剤による放射線防護策に係る調査
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/houkokusyo.pdf

過塩素酸塩は、甲状腺へのヨウ素の取り込み(能動的輸送)を担うNISにヨウ化物よりも約 30 倍強く結合する。それで放射性ヨウ素の取り込みを阻害する。そして、確実に一過性の甲状腺機能低下をもたらす。水道水質基準の要検討項目になっている。平成23年4月より、目標値が 25 μg/L(0.025 mg/L) に設定されている。
http://www.env.go.jp/chemi/report/h23-01/pdf/chpt1/1-2-2-04.pdf
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000zbwa-att/2r9852000000zeok.pdf

ドイツは、ヨウ化カリウム以外の甲状腺取り込み阻害薬を用意している。人権、その根本の人命を護る姿勢は、望ましい姿だ。甲状腺機能低下は例え一時的であっても子供の知的能力を損なう可能性があるから、鈴木委員が言うように「小児であれば、もうちょっと遠いところに避難させる」ことがひつようとなる。これはオプション、選択肢(鈴木委員)ではなく小児を保護する大人たちの義務である。そうした視点が第3回の論議には乏しい。

ヨウ素アレルギーも話し合われている。続く


10年後の見直し‐Ⓑチェルノブイリ事故後の40歳以上の甲状腺がんリスク・ヨウ素剤検討会『2001.10.12、第3回』メモ [防災‐指針・審議会]

原子力施設等防災専門部会 被ばく医療分科会 ヨウ素剤検討会|原子力安全委員会
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7回全部 http://hatake-eco-nuclear.blog.so-net.ne.jp/2015-05-27-8

2011年3月に東電核災害が発災した。その後の原子力安全委員会の原子力施設等防災専門部会の被ばく医療分科会で、40歳以上の者にはヨウ素剤を投与しないという方針が見直し論議されている。
 Ⓐ40歳以上の原爆被爆者の甲状腺癌のリスクについての議論は、「10年後の見直し‐Ⓐ』で検討した。
http://hatake-eco-nuclear.blog.so-net.ne.jp/2015-07-23-3 その続きである。なお、鈴木元委員は、委員の資料はチェルノブイリ事故の研究には一切触れていないません。

40歳以上の者にはヨウ素剤を投与しないという方針の論議の10年後の見直し
Ⓑチェルノブイリ事故後の甲状腺がんリスク

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【8ページ目にいきますと、これ被ばく時の年齢で見ております。(男女ともに被ばく時全年齢で有意に相対リスクが上昇している)ただ、これは1989年を1としておりますので、これだけからでは世界的な甲状腺がんの罹患率の上昇の影響というものを除けていないので何とも言えないところでありますが、有意に相対危険度という点で上昇しているということでございます。】

1970年代から世界的に甲状腺の罹患率が増加していると。・・Cancerに載ったものですね、12ページを見ていただけますでしょうか。1986年~1998年のアメリカにおける甲状腺の罹患率の、これペーパーからそのまま持ってきたものですけれども、2倍ぐらいに男性、女性、それからオリジナルペーパーにいくと白人、黒人で出ているのですけれども、2倍ぐらい増えているということです。これに関しては検査精度の向上だけでは説明できないというのがこの論文の中身でしたけれども。ただし、原因はよく分からないというところでございました。ですから、こういうことが起こっているということを前提に疫学調査を見なければならないと。すなわち、線量依存性がなければその結果が正しいかどうか分からないということになります。】(細井委員)

 2003年発表の【Ivanovさんという有名な方の論文ですけれども。86年~98年、比較的チェルノブイリに近い地域の罹患率ですね。上の二つのパネルは男性、女性に分けて、しかも年齢を分けています。1986年から98年まで全ての年齢で明らかに増加(特に女性で顕著)しているのですけれども、その下の方にあるのがDose Dependency、線量依存性をとりますと、線量依存性がないということから、Ivanov先生はこれ(甲状腺癌罹患率上昇)は放射線によるものではないだろうということを結論 】【この結果の解釈も、ですから世界的に上昇しているということがございますので、非常に何とも評価がしがたい、そういうことを注意する必要があるということです】

チェルノブイリ事故の研究

2007年に【Prysyazhnyukらは、住民と低線量被ばくした原発事故従事者の2004年までのデータから、大人においても放射線被ばくにより甲状腺癌の罹患率が有意に上昇し、罹患率の上昇には線量依存性があることを報告している 】(細井資料)

2008年に【Ivanovらは、2003年までのチェルノブイリ原発事故従事者のデータから、放射性ヨウ素の内部被ばくにより大人の甲状腺癌罹患率が有意に上昇することを報告している】(細井資料)

 それで、2011年に出たFuzikら論文【これは山下先生、長崎で、今、福島県立医大に移っていらっしゃる山下先生も考査に入ってらっしゃるものです。これはウクライナの全人口を(2008年まで)調べまして、被ばくの評価が35ミリ以下と35ミリ以上の二つのところに分けて統計をとっているというものです。その中では、意味としては、非常に規模が大きいということと、それから35ミリ以下と以上の地域に分けているので、一応、線量降下曲線というか線量依存性が見れる】

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 【診断時年齢で表がありますが、ウクライナの全地域を低線量の地域とそれから高線量の地域に分けまして、このRelative Risk、Rate Ratio(相対リスク)で書かれているものは1989年を1として書かれております。ですから、この比較というのは第一義的には1989年を比較しております。それで見ますと、男性においても女性においても低線量地域、それから高線量地域、両方とも増加しております。】【相対リスクの上昇の仕方が世界的な傾向である2倍とか3倍とかいうことをかなり上回っている・・略・・非常に増加率が高いので、これはやはり放射線のせいだと考えるのが正しいと思います。】(細井委員)

【診断時が60歳以上ということは、被ばく時はもうちょっと40歳を超えていたわけですので、そういう方でもRelative Risk、それから絶対リスクに関しましても大きく増加しているということです。 
  注目すべきは、相対リスクで見ますと若い人が多くて、絶対リスクで見るとある程度年齢がいったのが多いという、がんの放射線による被ばくの一般的な傾向に従っているということです。 】(細井委員)

【過剰相対リスクは、診断時19歳以下で高いのに対し、過剰絶対リスクは診断時40歳以上で高く、女性においてより顕著である】(細井資料)

 結論

【40歳以上で被ばくした場合の甲状腺癌の罹患率に関しては、上昇するという報告と上昇しないという報告がある。
 上昇しないとする報告の代表的なものはPrestonらの2007年の報告であり、原爆放射線の影響についての解析から甲状腺癌の被ばく時年齢が30歳以上では罹患リスクは上昇しないと述べている。】(細井資料)

 しかし、1970年代からの世界的な甲状腺癌罹患リスクの上昇【のことを勘案しても(チェルノブイリ事故の研究で)線量率効果が認められるなど甲状腺癌罹患率の上昇を示す報告がある以上、被ばく時年齢が40歳以上でリスクが消失すると考える根拠は限定的で、むしろリスクはあると考えるべきである。】(細井資料)

安定ヨウ素剤の投与
【上がっていると考えた時には、相対リスクは非常に小さいのですが、絶対リスクは大きくなりますので、その副作用も考慮した上で検討することが必要】(細井委員)【安定ヨウ素剤服用のリスクが大きくないことを考えると、40歳以上の住民等を服用対象から外すべきではない。】(細井資料)

 鈴木元委員はチェルノブイリ事故の研究、2003年発表のIvanovら、2007年発表のPrysyazhnyukら、2008年発表のIvanovらの研究には一切触れず【40才以上の成人に安定ヨウ素剤の予防服用を考える場合、元々(がんの進行が遅い「天寿がん」であること、)癌死亡リスクの少ない甲状腺癌であることを考慮に入れ、安定ヨウ素剤の副作用とのリスク便益バランスで考えるべきである。】

安定ヨウ素剤の副作用の論議を検討してみます。

2012年の見直し論議資料へのリンク


10年後の見直し‐40歳以上の原爆被爆者の甲状腺癌のリスクⒶ・ヨウ素剤検討会『2001.10.12、第3回』メモ [防災‐指針・審議会]

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 『2001.10.12、第3回』での40歳以上の者にはヨウ素剤を投与しないという方針の論議の10年後の見直しⒶ

2011年3月に東電核災害が発災した。その後の原子力安全委員会の原子力施設等防災専門部会の被ばく医療分科会で、40歳以上の者にはヨウ素剤を投与しないという方針が論議されている。見直しが細井義夫委員(広島大学・原爆放射線医科学研究所・教授)から提起された。
細井委員は「被ばく時年齢が40歳以上の場合の甲状腺癌のリスクについて」との資料を提出した。 http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo2-3.pdf

これに対し2001年のヨウ素剤検討会の委員だった鈴木元委員から「最新の原爆被爆生存者集団の甲状腺罹患リスク解析論文」という資料を出された。鈴木委員は当日の被ばく医療分科会には出席していないので本人の説明はない。
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun031/siryo3-3.pdf

有りません。2001年の議論の流れと細井委員の分科会での説明に沿って両者を整理検討してみます。
議事録では9~15頁 http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/soki/hibakubun/hibakubun_so29.pdf 

【○細井委員 それでは、説明させていただきます。私の提出いたしました資料の方をご覧ください。

 3ページ目にいっていただくと、ヨウ素剤に関しては今までどのような記述がなされていたかというと、この1番の原子力施設等の防災対策について、並びに2番の原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について、
 http://www.nsr.go.jp/data/000063554.pdf 
この2点にヨウ素剤の投与について述べられております。基本は2番目の資料に細かく書いてあるということで、1番目の資料は文書はそれに基づいて記述されているということです。1ページ捲っていただきまして、4ページ目ですけれども、服用対象者は、40歳未満を対象とするということになっております。

 次のページを捲っていただきますと、5ページ目ですけれども、甲状腺がんに関しては広島、長崎の原爆被災者の長期にわたる疫学調査では、被ばく時年齢が40歳以上では甲状腺がんの生涯リスクは消失し、と書いてあります。放射線生物学をやっている者からすると、がんのリスクが消失するというのは、ちょっと、記述として、私の感覚からするとなじまないものがあって、本当にそうなのかというのはよく思っておりました。】

Ⓐ40歳以上の原爆生存者では甲状腺がんのリスクが”消失する”件の見直し

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【 9ページ目にいっていただきまして、被ばく時年齢が40歳以上でリスクが上昇するという事例は、広島、長崎の原爆でも報告されております。最近のものもございますし、次の10ページ目にお見せいただきます原爆放射線の人体影響で見ましてもそういう傾向は見られていたと。
 パネルAは被爆者全体、全年齢でございます。被ばく時の全年齢で見ると、線量依存性に甲状腺がんの相対リスクが上昇しているということ。パネルBでは被ばく時年齢が20歳以下、これは非常に有意と、pバリューが0.001以下ということでございます。被ばく時年齢が20~39歳だと有意ではない、傾向があるということになって、被ばく時年齢40歳を超えるとその有意差はないということでございますが。
 この中の記述を見ましても、症例数が少ないためであろうということが全体として書かれていますので、これは疫学調査のパワーの問題ではないかというふうに考えます。これを有意差がないからゼロであるというのは果たしてどうなのかということを、私はこれを非常によく使っていた方なので、これを見ておりましたので、思っておりました。】

相対リスクRR O/E比 と過剰相対リスクERR
例えば、人口全体の2%がかかる病気が被曝者では倍に増えて4%であるとします。普通、リスクといえば4%または2%のことで絶対リスク(AR Absolute Risk)といいます。その病気の絶対リスクは非被爆者も含んだ全人口で2%、被爆者4%ということで、その差は2%でしかありません。要因(被曝)の影響、リスクの増減がよくわかりません。
 それで、リスクの増減を基準となる数字に対する相対的な増減の割合で露わにします。例示の場合は4÷2で2、百分率では200%を、相対リスク(relative risk、RR)と云います。患者の数で表示すると、2%が罹ると予期される数 Expected value(期待数、E)と実際に発生を認めた数 Observed value(観測値、O)とし、RR=O÷E=O/E となります。
 さらに、増した分だけを表す過剰相対リスク (ERR excess relative risk) という値も使います。ERR=(O-E)÷E=RR-1。例示のERRは、1または100%です。相対リスクは、関連の強さを示していると解釈されます。

絶対リスク(AR Absolute Risk)にも過剰絶対リスク(EAR Excess Absolute Risk)があります。絶対リスクは、集団全体に及ぼす影響の強さを表す指標と解釈されます。「例えば、白血病の相対リスクは被爆後数年以上を経て明らかになった影響の中で最も大きいものですが(相対リスクは約5から6、500~600%)、被爆により白血病に罹患した人の総数は(約94,000人の被爆者と、約27,000人の非被爆者から成る約12万人の)寿命調査(LSS)集団中わずかに90ないし100例と推定されています。これに対して、固形がんの相対リスクははるかに低いのですが(相対リスクは約1.5、約150%))、放射線被曝により固形がんに罹患した人の総数は約850例と推定されています。」(放医研)

pバリュー、p値
データから計算された統計量よりも極端な統計量が現われ観測される確率。図の様に全年齢にわたって被曝量に応じて甲状腺発がん率が大きくなるということが見て取れます。それが偶々偶然に現われる確率が0.001以下であることをp<0.001は示しています。

2001年には既に発表されていた。【(データの)江島は1992年発行のというのがあるのですけれども、これ1992年ということは前回の40歳以上は不要だとした時の議論の時もこれ資料があった時代だと思うのですけれども。その時の議論ではこれはどういう扱いになったのか】(浅利主査代理)【この本は広島の放射線被ばく者医療国際協力推進協議会というところが出している本で、この本も言及されていましたが、結果としてはやはり比治山にあります放影研のデータが尊重されて使われた】(細井委員)
 放影研は、放射線影響研究所( Radiation Effects Research Foundation、RERF)のこと。米軍のABCC、原爆傷害調査委員会 と厚生省国立予防衛生研究所(予研)を合体して1975年に出来た研究所。

 2007Prestonレポート
【2007年のPrestonさんらが、2007年ですね、原爆調査のリニューアルした新しいのですけれども、その中でも甲状腺の被ばく時年齢が30歳以上では罹患リスクは上昇しないと非常に断定的に強く述べていらっしゃいます。この前のバージョンでもこういう書き方があったので、それに従って我が国の文章も40歳以上でリスクは消失するという表現になったのだと思います。これは確かに一つございますが、他のデータでも矛盾するものがあるということからすると、あとはよく分からないけれども、上がっているかもしれないというのが正しい対応ではないかと思います。】(細井委員)

鈴木委員

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鈴木資料は2007年のPrestonさんらのレポートを示して、過剰相対リスクERR、過剰絶対リスクEARいずれも被爆時の年齢が高齢になるに従いリスクは低下するが、ゼロにはならない。【高齢者でも甲状腺がん発症のリスクは続いているが、がんの進行が遅いため「天寿がん」となる。】とコメントしています。

 これに対し【確かに甲状腺がんというのは、頻度は上がったとしても、特に子どもではリラティブリスクが非常に高くて、大人ではリラティブリスク(相対リスク)が低くなるけれども、アブソリュートリスク(絶対リスク)はむしろ逆に、必ずしも低いわけではない、もしかしたら大人も高いかもしれない。しかも、死亡率という点では、確かに低くはないんですけれども、だからといって切り捨てていいのかと。
 しかも、「天寿のがん」という表現は、私はもうそういう年齢でございますが、「天寿のがん」と言われましても、私としてはちょっと納得できない】(細井委員)

【実際には数は少ないんですけれども、それで大きな健康影響を有される患者さんもいらっしゃいますし、また、甲状腺がんの手術ということに伴っての幾つかの問題点、例えば副甲状腺をとった後のカルシウムの補充、あるいは甲状腺ホルモンそのものの補充等、いろいろ全身的な影響というのは手術後にあるわけでありまして、そういう点では、甲状腺がんが40歳以上の方に少しでも増加することに関しては、慎重に医療的には対応すべき問題かと思います】宮川主査
 甲状腺癌は術後の予後が良いと云われ、生死のみを問題にすると「天寿ガン」という着想が自ずと出てくる。原爆の被曝は改めて言うまでもないが、東電核災害も人為・営利行為に因るものなのだから「全身的な影響」、QOL生活の質を下げる点を忘れてはならない。私は、閑却してはならないと考えます。

Ⓑチェルノブイリ事故後の甲状腺がんリスク に続く


被ばく医療分科会 2012-2011|原子力安全委員会 [防災‐指針・審議会]

原子力施設等防災専門部会 被ばく医療分科会|原子力安全委員会
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 宮川 清12_03.jpg原子力施設等防災専門部会 被ばく医療分科会 議事次第/速記録
      
 <2012年>
『2012.02.24第31回』
議 題
(1) 東京電力福島第一原子力発電所事故の経験を踏まえた緊急被ばく医療に関する課題について
(2) その他

会議資料

医分第31-1号 被ばく医療分科会 第30回会合 議事概要(案)(PDF:96 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun031/siryo1.pdf

医分第31-2-1号 緊急被ばく医療機関の体制に関する提言(案)(PDF:257 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun031/siryo2-1.pdf

医分第31-2-2号 緊急被ばく医療機関の体制に関する提言(案)について(立崎委員提出資料)(PDF:183 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun031/siryo2-2.pdf

医分第31-3-1号 安定ヨウ素剤の予防的服用に関する提言(案)(PDF:503 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun031/siryo3-1.pdf

医分第31-3-2号 安定ヨウ素剤の予防服用のリスクに関する情報(医分第29-2-5号を一部改訂)(PDF:136 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun031/siryo3-2.pdf

内野三菜子img.jpg医分第31-3-3号 最新の原爆被爆生存者集団の甲状腺罹患リスク解析論文(鈴木外部委員提出資料)(PDF:1.5 MB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun031/siryo3-3.pdf

医分第31-3-4号 安定ヨウ素剤予防服用に関するOIL について(鈴木外部委員提出資料)(PDF:407 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun031/siryo3-4.pdf

医分第31-4号 スクリーニングに関する提言(案)(PDF:415 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun031/siryo4.pdf


速記録(329KB) 2012.03.01掲載
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/soki/hibakubun/hibakubun_so31.pdf


吉田 真es.jpg『2012.02.07 第30回』
3.議 題
(1) 東京電力福島第一原子力発電所事故の経験を踏まえた緊急被ばく医療に関する課題について
(2) その他
4.配付資料

医分第30-1号 被ばく医療分科会 第29回会合 議事概要(案)(PDF:101 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/siryo1.pdf

医分第30-2-1号 東京電力福島第一原発事故対応におけるDMAT の活動(PDF:5.5 MB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/siryo2-1.pdf

医分第30-2-2号 被ばく医療体制の構築について(PDF:2.3 MB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/siryo2-2.pdf

医分第30-2-3号 J village の仮設初期被ばく医療機関の状況(PDF:811 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/siryo2-3.pdf

医分第30-3号 緊急被ばく医療機関の体制に関する提言(案)(PDF:227 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/siryo3.pdf

医分第30-4-1号 安定ヨウ素剤の予防的服用に関する提言(案)(PDF:515 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/siryo4-1.pdf

医分第30-4-2号 空間線量率による安定ヨウ素剤予防服用のOIL について(PDF:466 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/siryo4-2.pdf

医分第30-4-3号 福島第一原子力発電所での緊急作業に従事した作業員の安定ヨウ素剤内服等について(PDF:598 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/siryo4-3.pdf

医分第30-5号 スクリーニングに関する提言(案)(PDF:442 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/siryo5.pdf

参考資料1 安定ヨウ素剤予防服用の一般的基準 (50 mSv) の根拠について(PDF:958 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/ssiryo1.pdf

参考資料2 ヨウ素甲状腺防護の副作用:体系的レビュー(PDF:171 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun030/ssiryo2.pdf


速記録(417KB) 2012.02.10掲載
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/soki/hibakubun/hibakubun_so30.pdf
           


浅利ol15.jpg『2012.01.12第29回』
3.議 題
(1) 東京電力福島第一原子力発電所事故の経験を踏まえた緊急被ばく医療に関する課題について
(2) その他

4.配付資料

医分第29-1号 被ばく医療分科会 第28回会合 議事概要(案)(PDF:122 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo1.pdf

医分第29-2-1号 SPEEDIによる放射性ヨウ素 (単位量放出) の拡散計算結果(PDF:3.7 MB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo2-1.pdf

細井義夫201108_ja_1.jpg医分第29-2-2号 東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会の中間報告に基づく各市町村における避難状況(PDF:314 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo2-2.pdf

医分第29-2-3号 被ばく時年齢が40歳以上の場合の甲状腺癌のリスクについて(PDF:1.0 MB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo2-3.pdf

医分第29-2-4号 小児期の放射線被ばくによる甲状腺がんのリスクについて(PDF:304 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo2-4.pdf

医分第29-2-5号 安定ヨウ素剤の予防服用のリスクに関する情報(PDF:195 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo2-5.pdf

医分第29-2-6号 安定ヨウ素剤の予防的服用に関する提言(案)(PDF:1.2 MB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo2-6.pdf

医分第29-2-7号 安定ヨウ素剤予防服用に関するOILについて(PDF:614 KB)
(注:本資料は、当日に追加した資料です。)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo2-7.pdf

医分第29-3号 緊急被ばく医療に係るスクリーニングレベルに関する提言(案)(PDF:185 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo3.pdf

医分第29-4号 緊急被ばく医療機関の体制に関する課題(PDF:121 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/siryo4.pdf

参考資料1 安定ヨウ素剤に関連する厚生労働省通知(PDF:478 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/ssiryo1.pdf

参考資料2 東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会中間報告(抜粋)(PDF:386 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/ssiryo2.pdf

参考資料3 今後の被ばく医療分科会の進め方について(案)(医分第27-2-7号)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun029/ssiryo3.pdf

速記録(560KB) 2012.01.17掲載
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/soki/hibakubun/hibakubun_so29.pdf


 <2011年>
島津prof.jpg『2011.12.07第28回』
3.議 題
(1) 福島第一原子力発電所事故の経験を踏まえた緊急被ばく医療に関する課題について
(2) その他

4.配付資料

医分第28-1号 被ばく医療分科会 第27回会合 議事概要(案)(PDF:216 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/siryo1.pdf

医分第28-2-1号 原子力発電所に係る防災対策を重点的に充実すべき地域に関する考え方(PDF:1.9 MB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/siryo2-1.pdf

医分第28-2-2号 防災指針検討ワーキンググループにおける今後の検討のスケジュール(PDF:229 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/siryo2-2.pdf

医分第28-2-3号 久住原子力安全委員会委員の福井県視察報告について(PDF:108 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/siryo2-3.pdf

医分第28-3-1号 安定ヨウ素剤の予防服用に関する規定類での記載と実際の取組について(PDF:544 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/siryo3-1.pdf

医分第28-3-2号 安定ヨウ素剤の関する課題の整理(PDF:294 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/siryo3-2.pdf

医分第28-4号 緊急被ばく医療に係るスクリーニングレベルについて(※本分科会でのご指摘を踏まえ改正版を掲載しております。)(PDF:685 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/siryo4.pdf

参考資料1 原子力施設等防災専門部会 被ばく医療分科会構成員(PDF:88 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/ssiryo1.pdf

参考資料2-1 安定ヨウ素剤に関する助言(PDF:939 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/ssiryo2-1.pdf

参考資料2-2 安定ヨウ素剤に関連する厚生労働省通知(PDF:385 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/ssiryo2-2.pdf

参考資料2-3 安定ヨウ素剤の投与基準に関する国際機関の見解(PDF:424 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/ssiryo2-3.pdf

参考資料2-4 各国の安定ヨウ素剤服用状況(PDF:177 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/ssiryo2-4.pdf

参考資料3-1 スクリーニングレベルに関する助言(PDF:477 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/ssiryo3-1.pdf

参考資料3-2 IAEA Manual for First Responders to a Radiological Emergency のスクリーニングレベルに関する記述の抜粋(PDF:126 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/ssiryo3-2.pdf

参考資料3-3 緊急被ばく医療のスクリーニングレベル(医分第22-4号)(PDF:131 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/ssiryo3-3.pdf

参考資料4 今後の被ばく医療分科会の進め方について(案)(医分第27-2-7号)(PDF:138 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/ssiryo4.pdf

机上資料 「原子力災害時における薬剤による放射線防護策に係る調査(平成21年度内閣府科学技術基礎調査等委託)報告書」
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun028/houkokusyo.pdf


速記録(558KB) 2010.12.12掲載
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/soki/hibakubun/hibakubun_so28.pdf


日下部Y02.jpg『2011.10.26第27回』
3.議 題
(1) 主査の選出及び主査代理の指名について
(2) 福島第一原子力発電所事故の経験を踏まえた緊急被ばく医療に関する課題について
(3) 「ホールボディカウンタ等の維持・管理等において踏まえるべき事項について(案)」について
(4) その他

4.配付資料

医分第27-1号 被ばく医療分科会 第26回会合 議事概要(案)(PDF:620 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo1.pdf

医分第27-2-1号 周辺住民の放射線被ばくへの対応及び状況(PDF:8.3 MB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo2-1.pdf

医分第27-2-2号 原発事故対応の放医研活動「緊急被ばく医療のあり方について」に関連して(PDF:5.4 MB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo2-2.pdf

医分第27-2-3号 東京電力福島第一原子力発電所事故での経験と教訓-緊急被ばく医療の立場から-(PDF:106 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo2-3.pdf

伴 信彦ス.jpg医分第27-2-4号 専門委員より提出された意見(PDF:735 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo2-4.pdf

医分第27-2-5号 防災指針検討ワーキンググループにおける今後の検討のスケジュール(PDF:136 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo2-5.pdf

医分第27-2-6号 原子力発電所に係る防災対策を重点的に充実すべき地域に関する考え方(案)(PDF:136 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo2-6.pdf

医分第27-2-7号 今後の被ばく医療分科会の進め方について(案)(PDF:136 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo2-7.pdf

医分第27-3-1号 「ホールボディカウンタ等の維持・管理等において踏まえるべき事項について(案)」に対する意見募集の結果について(PDF:136 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo3-1.pdf

医分第27-3-2号 福島第一原子力発電所の事故を踏まえた「ホールボディカウンタ等の維持・管理等において踏まえるべき事項について(案)」の修正について(案)(PDF:136 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo3-2.pdf

医分第27-3-3号 ホールボディカウンタ等の維持・管理等において踏まえるべき事項について(案)【見え消し版】(PDF:136 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo3-3.pdf

医分第27-3-4号 ホールボディカウンタ等の維持・管理等において踏まえるべき事項について(案)(PDF:136 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo3-4.pdf

医分第27-3-5号 専門委員より提出された意見(PDF:136 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/siryo3-5.pdf

参考資料1 原子力施設等防災専門部会 被ばく医療分科会構成員(PDF:131 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/ssiryo1.pdf

参考資料2 原子力施設等防災専門部会運営要領(PDF:192 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/ssiryo2.pdf

参考資料3 被ばく医療分科会運営要領(PDF:192 KB)
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/hibakubun/hibakubun027/ssiryo3.pdf

速記録(570KB) 2010.10.31掲載
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/soki/hibakubun/hibakubun_so27.pdf