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側方流動で破壊される杭基礎、護岸壁と防潮堤 KK原発の液状化対策㊵ [地盤、液状化&断層]

建物、構造物の杭基礎が、地盤の側方流動で破壊されることは、よく知られている。下の図は1964昭和39年6月16日13時発生の新潟地震で破壊された旧NHKのビルの基礎である。地表から約4m下の箇所から液状化層を挟んで約10m下の2箇所で折れている。
KK原発では、鋼管を打ち込んで杭基礎をしている土木構造物や建築物が多数ある。それらは、敷地地盤の側方流動で破壊される可能性がある。その杭の多くは、泥岩岩盤・西山層まで打ち込まれている。西山層が地表面から約40m下にあると、杭も40m長あり打ち込まれている。周囲が地盤沈下しても、その杭を介して岩盤に防潮堤などを支える構造が作られている。その杭も、敷地地盤の側方流動で破壊される可能性がある。

これまでは、液状化、側方流動の予測・評価は、地表面から20m以浅の地盤を対象にしていた。だから、20mから西山層までの間・あいだの地層は評価・予測されてなかった。仮に、地震で20mから西山層までの間・あいだの地層が側方流動・液状化で変位し、その間・あいだで杭が曲がる、折れても、想定外と東電は云え、責任逃れが出来た。

2016平成28年9月に、20mから西山層までの間・あいだの地層を対象に加える、対象拡大する事になった。それで、20mから西山層までの間・あいだで杭が、曲がる、折れると予測評価される可能性が出てきた。具体的には、東電が「古安田層」と称している安田層下部層が側方流動し、杭の鋼管が曲り、折れると予測される可能性が2016平成28年9月から出てきた。
そして、荒浜側の護岸壁と防潮堤が基礎杭が曲り、折れると予測評価された。


6-2-6液状化-08-s2.jpg


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