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Fireballの放射能量 めも原爆被曝者手帳⑤ [原爆被爆者援護法]

火の玉(Fireball)の放射能量の試算

IMG_4815_R.jpg《原爆雲:原爆雲は、火の玉(Fireball)がまわりの空気を吸収したものである。核分裂生成物、未使用核分裂物質、原爆からの中性子によって放射化された弾頭構造物などは、炸裂時の創造を絶する核エネルギーによってガス状になっていた。ネバダでの核実験によれば、原爆の出力 1ktあたりの核分裂生成物の全放射能は、炸裂後 12および 24時間では表 2のように与えられている。

DS86では広島の原爆出力は 15kt(DS02では 16kt)なので、炸裂 12および 24時間後の原爆雲の全放射能は、広島では 15.6および 6.15 EBqであったと考えられる。》
(広島原爆の黒い雨による残留放射能と被ばく線量 丸山隆司、吉川友章 より抜粋 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/dl/s1029-10m.pdf )

EBq:E エクサ 1E+18 の事、記憶装置GB・ギガバイトのGギガは1E+9。百京=1000×1000兆倍の量
kt:爆薬の爆発などで放出されるエネルギーを等エネルギー量のトリニトロトルエン(TNT)の質量に換算するTNT換算での値

ウラン236
中性子を1個吸収したウラン235は、複合核のウラン236になる。中性子がエネルギーが0.025eVと低く、その速さは2.2x10の5乗(cm /s)の低速の熱中性子(thermal neutron)の場合、原子炉の場合は約83%の確率で核分裂を起こし、エネルギーと核分裂生成物 (fission product)と中性子をだす、約17%の確率で核分裂を起こさずにガンマ線を放出してウラン236になる。減速されず核分裂で出たままの速度、エネルギーは0.1~0.5MeV以上の速中性子では、約93%が核分裂、約7%がウラン236。原爆はもちろん速中性子である。

原爆出力16ktから核分裂したウラン235は912グラムで、核分裂生成物は約903gである。生成したウラン236は74グラム。原子爆弾が「どのように設計されたのか」は、未だに軍事機密扱いであり、情報公開されていない。広島原爆リトルボーイには約51kgのウラン235が使われていたと云われているから、約50kgが未使用核分裂物質ウラン235である。爆弾総重量も約5tとか約4tと云われる。それで、中性子によって放射化された弾頭構造物は約5~4t。これらが、電離し陽イオンと電子に別れて運動しているプラズマ状態の火の玉(Fire ball)をつくった。

火の玉から出て地表・広島市街地に向かったガンマ線、中性子線が即時的被爆死や地上の種々の物質を放射化し、放射能を帯びさせた。核分裂のエネルギーの約2.9%が即発ガンマ線で、約2.4%が中性子の運動エネルギーになる。

その中性子に関連して被曝量の推定法、原爆被爆者の推定被曝線量の評価が替わっている。

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