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対象-太陽光発電PV、「長期エネルギー需給見通し」へのパブコメ草案⑤、7/1締切 [エネルギー基本計画]

対象 原子力発電 「長期エネルギー需給見通し」へのパブコメ草案 
パブコメは⇒ http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=620215004&Mode=0

(5)余剰電力対策

太陽光発電PVや風力発電の余剰電力対策が大量導入で問題とされている。余剰電力とは軽負荷期(特異日や端境期週末等)に電力需要を超えて太陽光発電PVや風力発電で生産され給電される電力である。これを抑制するために軽負荷期の需要に見合った量にPVや風力発電の導入量を絞り込んだり、余剰電力分は出力抑制を行なったり、蓄電池設置など系統対策が議論されている。

 3.11前の「低炭素社会」や「低炭素電力供給システム」での論議では、余剰電力対策としてヒートポンプHPの使用、端的にはエコキュートの昼間時運転が挙げられていた。エコキュートは、2015年5月末で約469万台出荷されている。1台当たり1~2kWを消費するから、約469万~938万kWの電力需要になる。エコキュートは、深夜の時間帯に原子力発電稼働で生まれる余剰電力対策に2001年から販売が始まった。余剰電力なのでその電気料金も特別に安く設定された。

 現在、原子力発電はゼロであり、日本国民の原子力発電を望まない国民意思からゼロは永続的である。もはや深夜の時間帯に余剰電量が構造的に発生することはない。むしろ、住宅に設置された太陽光発電PVの自家利用に当てると、PV余剰電力対策として、それによる買電量を減らす家庭の省エネ対策として、現在火力発電で賄われているエコキュートの電力が減ることによる二酸化炭素発生量を削減する温暖化対策として、昼間の時間の太陽エネルギーの有効活用だから社会全体の省エネ対策として一石二鳥以上の効果が期待できる。PV余剰電力を消費することは、太陽光発電の出力変化による潮流変化等への対策を、電力系統対策を軽減する。例えば電圧調整装置(SVC)を設置を減らして全体費用を少なくする効果がある。

 また、太陽エネルギーの有効活用としては現在のエコキュートの使用法は無駄が多い。エコキュートはヒートポンプである。吸熱先は冷やされ、放熱先は加温される。吸熱先、放熱先を適切に選べば太陽エネルギーをより有効に使える。例えば屋内、屋外、水タンク、給湯用タンクを用意し、エコキュートの使用運転を屋内から吸熱し給湯用タンクに放熱する冷房モード、屋内と屋外から吸熱し給湯用タンクに放熱する冷房&給湯モード、屋内と水タンクから吸熱し給湯用タンクに放熱する給湯&夜間冷房用冷水モード、屋外から吸熱し給湯用タンクと水タンクに放熱する給湯&夜間暖房用温水(巨大湯たんぽ)モードの4モードが1台のヒートポンプと4台の熱交換器でできる。
 太陽のエネルギーを電気と熱で利用できる。家庭のエネルギー使用の半分以上は冷房、暖房、給湯で占めている。これを太陽のエネルギーで賄うことができる様になる。今のエコキュートの使い方で、二酸化炭素削減量は1台1年間で約0.64トンと計算されている。冷暖房に使うようにしたらどれ位になるだろうか。しかし、冷暖房用に電気を売る電力会社にすれば、わざわざ販売量を減らすようなことはしない。これには、政府の介入が必要である。

 エコキュートをPV余剰電力対策に使うことは、経済産業省の低炭素電力供給システムに関する研究会など政府の審議会でも議論されている。しかし、見通し(案)にはない。再度、こうした事も入れて検討をやり直し、新たな見通し(案)の提示を望む。

以上


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