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② 可搬型設備等保管場所 隆起・陥没 2014年5月19日、東京電力の柏崎刈羽原発の敷地内見学記②加筆 [柏崎刈羽原発、施設設備]

2014年5月19日、東京電力の柏崎刈羽原発の敷地内見学(エントロピー学会)と元刈羽村村議・武本さんから断層問題を説明を受ける。
敷地内見学では、見学バスに乗車時点から撮影禁止が条件なので画像はありません。動画は、東京電力の[映像で巡る]柏崎刈羽原子力発電所サイトツアー でどうぞ。書いている内容は、見学後の武本さんによる説明などが混じっています。
① 入構
② 可搬型設備等保管場所
 
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 可搬型設備とは、非常用の電源車や消防車などシビアアクシデント対策に配備した車両。昨年2013年秋に来たTさんによれば、中央にドンと設置されているテント型の建物はなかったそうです。東電は資材置き場と言っていました。また昨年秋には1ヵ所しかなかった、見学した北の柏崎市側(荒浜側)にしかなっかたそうです。Tさんは、1ヵ所に集めておけば、道路が壊れるなどで全部使えなくなるのでは?と懸念を持った。東電の説明では、Tさんの訪問後に社内からも分散配備すべきとの意見が出て、南の刈羽村側(大湊側)にもう1ヵ所設け、5、6、7号機用はそちらに配置することにして造成中とのことでした。
 待機詰所
消防車などを運転操作する人は、宿直体制で確保すると東電はしています。東電社員には大型自動車の免許取得させたりショベルカー運転訓練をしているそうです。宿直人数は36人で、組合などと交渉中で確定はしていないそうです。下請けの方を含めそうした非常時の要員は、何処で待機しているのでしょう?車内から見た限り、保管場所には詰所は見えませんでした。イザという時に、何処からこの可搬型設備等保管場所に、どうやってやってくるのでしょう?発災時に既設の電動ポンプやデーゼルポンプが稼働せず、原子炉注水が途絶えると、冷却水不足で約30~40分後には炉心の核燃料の損傷が始まります。短時間で、ここから、消防車を持っていかなければならない。待機場所からこの保管場所までの移動時間は短いほど良いわけです。何処に待機所があるのでしょう。
 
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 また、事故時には待機所は休憩、トイレや食事場所にもなります。福島第一を見れば、衣服を取り換え除染し、被曝量を測りる特別な出入り口。放射能を除いた空気を供給する空調など備え、水や非常食を備蓄した詰所が必要だと思います。事故時の現地司令部は免震重要棟が用意されています。頭があっても手足が無ければ対応できません。その実行部隊の作業員さんたちの放射能を避ける建物が用意されているのでしょうか。車内から見た限り、保管場所にはプレハブの詰所さえ目にしませんでした。
 
site2.jpg
道路の陥没隆起
この本場所は林を切り拓いて平らにしただけです。柏崎刈羽原発の敷地の地層の構造、褶曲でみると褶曲の盛り上がりの深谷背斜(はいしゃ)の山脈に当たる背斜軸と沈降の谷にあたる真殿坂向斜(まどのさかこうしゃ)の谷底(向斜軸)があります。この保管場所は真殿坂向斜(まどのさかこうしゃ)の谷底(向斜軸)付近です。武本さんからこの真殿坂向斜の沈み具合を教えてもらいました。この向斜軸の通るところに道があるのです。昭和30年代、武本さんの子供時代はリヤカーや荷馬が通る道でしたが、自動車が通るようになると道が沈降。何度直しても、地盤強化しても沈降が止まらない。とうとう、固い地盤まで50㍍位鋼板を打ち込んで足場を作って、それで橋を作った、平らな道路橋です。
 この道路橋から25㍍くらい離れたところに電柱があります。柏崎刈羽原発の電気を関東に送るための50万ボルトの高い送電鉄塔です。「武本さん、地震などで揺れたら、そっちの真殿坂向斜の谷底方向に傾きませんかね?」「イヤ、支柱を打ち込んであるから」「どれくらいの深さです?」「聞くところ15~20㍍打ち込んで岩盤に達している」・・ほんの水平距離で60m位はなれた真殿坂向斜の谷底付近では、同じ地盤に到達するのに50㍍位鋼板を打ち込んでいる。
 この保管場所は林を切り拓いて平らに造成しただけです。地震で陥没や隆起しないのでしょうか。そうなれば、消防車や電源車を動かせるのでしょうか?ここから水平距離で約100㍍、約30㍍下って1~4号機の敷地に到着します。中越沖地震時には、至る所で道路が陥没、隆起しました。道路に20㎝位の段差ができたら通行できません。Iさんが問い質しました。
  東電は「中越沖地震で陥没隆起するところがわかったので、対策してある。仮にそうした段差ができても、用意してあるショベルカー、砂利などで直ちに応急措置して通れます。」。最短で約30~40分後には、原子炉建屋傍で注水できるようになるというのです。新潟地震、中越地震、中越沖地震と経験している新潟県民から見ると何とも異様に強固な自信をお持ちのようです。Iさんは仕事柄、詳しいので怒って、再度質します。「やれます、やります。」気合で、道路の陥没は直らない、車は通れませんヨ。


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