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なるたけ沢山の農産物を検査できる検査体制を [放射能検査と摘発、食品、水]

厚労省は7/29に全頭検査にむけて、牛肉中のセシウムの測定方法の新方針と新たな方法を通知しました。

 これまでのゲルマニウム検出器を用いたしっかりとした測定法を行う前に、簡便な短時間(20~30分)で測れる測定器ではかります。この簡易型は誤差が大きいので、そこでは、基準500Bq/kgの半分の250以下(出荷)と250以上の再検査に分けます。250以上はこれまで通りゲルマニウム検出器で測定。これで、検査数を増やせる、全頭検査可能との考えです。
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 ところが、6/21にと殺された宮城の牛で、肩肉はOKでもモモ肉は基準値以上。別の牛では肩肉の一部が基準の2倍、残りはその半分。厚労省は「仕方がない。同じ牛で1カ所でも規制値を超える部位が見つかれば、全量を出荷停止や回収する。」これでは、消費者も生産者も堪りません。もっとしっかりした検査が必要です。
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この測定法では放射性セシウム測定不可
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 7/27の衆議院・厚生労働委員会の審議で、この点を問われた児玉龍彦氏(東大先端科学技術研究センター教授、アイソトープ総合センター長兼務)の答えは「今日、半導体の検知器というのは、かなり多数の種類が改良されておりまして、感度の高いものを開発しております。例えばセシウムに絞って線量を見るのであれば、半導体検知器の検出感度が今ずっと良くなってますから、それで、イメージング(視覚化)の技術を基礎にして、こう画像上で、これが高いと出たらハネていくような仕組みをつくる。これは既存の技術ですぐできますから、流れ作業的にライン化した、多数のものをできる仕組みを生産地にかなり沢山、作る必要がある。」

イメージング例
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 水田や畑の土から半分の濃度に減る時間は水田作土で9~24年、畑作土で8~26年と報告されています。これだけ長期なのですから、腰をすえて検査体制を構築すべきです。


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