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パブコメ、放射能汚染水の太平洋放出② [核のガバナンス・パブコメ]

東京電力福島第一原発敷地内に溜まり続ける放射能汚染水の処理水。

2018年8月20日の河北新報の報道では、この処理水に【トリチウム以外の放射能放射性物質が除去しきれないまま残留していることが19日に分かった。】【測定結果は排水の法令基準値を上回っており】

 
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【処分に関して国民の意見を聞く公聴会が8月末に開かれるが、トリチウム以外の放射性物質の存在についてはほとんど議論されていない。】

【政府の小委員会で、処分方法の絞り込みを検討】【海洋放出や大気放出は・・利点】

真水で【希釈して流すことが想定され、残留する放射性物質も基準値以下に薄まるとみられる。】【原子力規制委員会の更田豊志委員長は「唯一の方法」として早期の海洋放出を求めている。】とある。

2018年7月31日に8月30、31日の説明・公聴会の案内がでている。配布資料の案内もある。 次にそれを検討しよう。 ③へ続く

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パブコメ、福島原発敷地内に溜まり続ける放射能汚染水の太平洋放出① [核のガバナンス・パブコメ]

東京電力福島第一原発敷地内に溜まり続ける放射能汚染水の処理水。これを目前に広がる太平洋に流して・放水して仕舞う案を日本行政府と東京電力が考えだし「御意見を伺うことを目的として、書面での意見募集」を 5月15日(金)〆切で行っている。公募要領は https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/decommissioning/committee/takakushu_iken/opinion_point.pdf
2頁に「・意見提出は、電子メール、FAX、郵送を問わず、一者一回のみとなります。」とあるが、4月9日今日【議員らが、こんな制限、ダメだろと追及したところ、「何回でも出せないわけではありません」旨、経産省がゴニョゴニョ言った。】まさのあつこ ジャーナリスト @masanoatsuko とのこと。
それでその案を調べてみよう。
話の始まりでは、2018年8月20日の報道があった。☟ 続く
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除染土再利用の省令案に反対するパブコメ=2010年2月6日 [核のガバナンス・パブコメ]

除染土再利用の省令案に反対する

環境省は、除染土の再利用のための「省令案」などを、パブリック・コメントにかけてた。

案件番号 195190084

それに応じて提出した。

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1400万立方メートルとされる放射能汚染土壌および廃棄物が、福島県内の除染で生じたといわれている。環境省は、かねてより、 1キログラム当り8000ベクレル以下のものを「遮蔽および飛散・流出の防止」を行った上で、道路・鉄道・海岸防災林・防潮堤の盛土材、廃棄物処分場の最終覆土材、中間覆土材、土地造成・水面埋立の埋め立て材、農地の嵩上げ材など、全国の公共事業や農地造成で利用できる方針を策定し、「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」という審議会を設け、そのための手引きを審議してきた。手引きの案が公表された。それには、工事期間や用途ごとに濃度の上限や被覆の厚みなどが記載されている。
 パブコメにかけられている省令案では、その「手引き」の活用や言及がされてない。用途制限、放射能濃度限度、被覆、管理期限、情報公開など具体的なことが何一つ盛り込まれていない。また、国、地方公共団体、事業実施者、管理者の責任がまったく不明である。
先ず「手引き」の活用を省令に挙げる。したがって、放射能濃度の上限度を1キログラム当り8000ベクレルとする。
原発施設などから発生している低レベル放射性廃棄物は、ドラム缶につめて厳重に管理・処分されてる。原子炉等規制法に基づく規則においては、原発の解体などによって発生したコンクリートや金属などの再生利用の基準は、セシウム 134・137の場合、100Bq/kgである。したがって「遮蔽および飛散・流出の防止」を行った上で100Bq/kg以下に物理的に減衰するまでの期間を管理期間・期限とする。

盛り土の耐用年数は、一般に70年とされている。除染土および廃棄物を再利用する構造物などの耐用年数以上に、先の管理期間・期限がある場合に耐用年数以上の期間は「どうするのか?」を明確にする必要がある。国、地方公共団体、事業実施者、管理者など各々の責任を明確に定める。
福島県二本松市で農道の路床材に使うという実証事業は、住民たちの反対運動で事実上、撤回された。除染土および廃棄物の再利用は、地元住民の了解を得ている必要がある。
パブコメ案書の2頁「除去土壌の再生利用の基準」の3項目目には、記録などの作成と保存をうたっているが、事業を行った場所に簡略な内容と記録保存者を掲示するようにすべきである。
以上

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放射性セシウムの流れ方、東電福島第一核災害では 「原子力損害賠償制度」のパブコメ3の⑤ [核のガバナンス・パブコメ]

東電・福島第一核災害では、核燃料粒子が生成したろうか?地震時のスクラムで全号機停止し、約45分間は冷却水が循環し、核燃料の発する崩壊熱は除去された。その後に炉への冷却材・水の注水が出来なくなり、崩壊熱が原子炉に蓄積された。それで、冷却水面上に出た核燃料の分解が進み希ガスなど不活性ガスと放射性ヨウ素の各種化合物など揮発性の比較的高い放射性化合物が放射性ガスになり放出された。またその崩壊熱エネルギーによる高圧、原子炉圧力容器PRVの破損・損傷する恐れがあった。生成する放射性ガスや凝縮粒子を含んだ高圧高温水蒸気が、圧力容器PRVを包む:containmentする容器:Primary Containment Vessel;PCVを破損する恐れが出てきた。 そのPCV破損を防ぐために、PCV内から排気vento:ベントする措置PCVベントを行おうとした。その措置の前にPCVが損が起こったとみられる場合などあるが、ともかくもPCVベントで放射性ガスや凝縮粒子は、環境中に原子炉建屋外に放出された。

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放射性キセノンの放射線は1秒間に11000×10の15乗・千兆・本、東電・福島第一核災害で「原子力損害賠償制度」のパブコメ3の参の2 [核のガバナンス・パブコメ]

原爆炸裂時の被爆評価では、希ガスの放射性微粒子・放射能は無視される。しかし、同じ性質が原子発電所事故では、一時的な大被曝線量を齎すので希ガスの放射能は重視される。

先ず量が違う。核分裂したウランU-235の量が多いことはもちろん、β崩壊で生成する量が多い。 質量数A=85のガリウムGaから臭素Brの原子核は、運転期間中にクリプトンKr-85に壊変している。半減期10.76年だから崩壊消失も少なく、原子炉運転中に生成した物が殆ど蓄積している。質量数A=133の原子核もインジウムInからヨウ素I-133に壊変し、炉運転中に半減期20.8日のβ崩壊でキセノンXe-133になっている。

それらは、事故で核燃料棒の被覆が健全である時は核燃料中に封じ込められている。それらは、核燃料棒の被覆が健全である時は核燃料中に封じ込められている。被覆に針で突いた様な微小な穴でも開くと出てくる。1つの原子が分子のように振る舞う単原子気体のために、狭い隙間も通り抜けて出てくる。原子炉や原子炉圧力容器・RPVに隙間があれば、容赦なく格納容器・PCVにでる。格納容器に隙間があれば、建屋大気中に容易に放出・拡散するから、建屋大気中の点検、チェックは重要である。燃料棒被覆、原子炉・原子炉圧力容器、格納容器が損傷したり、弁や出入口のドアが閉じられてなかったりすれば、原子炉建屋の内外の大気に容易に放出・拡散する。その際には、原爆炸裂時に原爆雲を対流圏を越え成層圏まで突き抜け高度16kmの高さにまで揚げたような高温・高熱ではない。

原子炉事故では、燃料棒被覆や原子炉・原子炉圧力容器、格納容器が損傷する。破損の大きさはピンホールではなく損傷の規模も違うが、次には放射能、放射性微粒子が生成する事に変わりない。建屋外に出て、周囲に拡がる。水平方向に垂直方向に拡がる。上昇する。気象学的には、上向きの熱対流が止まって停滞する混合層にまで達する。そこで急速に撹拌されて、上下方向全体に放射性プルーム(放射性ダスト雲)として広がる。そして、水平方向にも拡がる。
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Kr-85とXe-133は、1つの原子が分子のように振る舞う単原子気体(単原子ガス)で、他の元素と化学反応・化学的結合を稀にしか作らないを作らない稀な希ガスだ。物財に浸透・付着しない。身体に蓄積・残留もしない。その放射性プルーム(放射性ダスト雲)が通過する、その際に、崩壊し放射線を出す。
クリプトンKr-85はルビジウムRb-85に2種間のエネルギー差分を、β崩壊で放出し壊変する。99.6%が電子線・ベータ線と電気的に中性なほとんど質量のない粒子・反ニュートリノで出す。γ線(517keV)も出す割合が0.4%である。同じくβ崩壊で、キセノンXe-133はセシウムCs-133に壊変する。電子線・ベータ線+反ニュートリノとγ線(81keV)も出す割合が約38%である。
その単原子気体(単原子ガス)の量が多いので、出る放射線も多くなる。東電福島第一核災害では、Xe-133が11000×10の15乗・千兆・ベクレル≒1600g出たと評価されている。出る放射線も1秒間に11000×10の15乗・千兆・本である。大気中に出る電子線・ベータ線は直ぐに窒素や酸素など大気を作る分子と衝突し消滅する。γ線も弱いから人身の近傍で出たγ線が被曝させる。呼気に入った物の内部被曝がβ線とγ線で起きる。
Xe-133は医学検査で呼吸で投与・摂取され使われる。処方せん医薬品であり、それで薬物として動態が調べられている。それによれば、「全身に取り込まれ、副腎に最も多く分布し、肝臓・脾臓ではその2/3、心臓・甲状腺では1/2、脳・腎周囲脂肪では1/3程度である」「最も長い生物学的半減期」17時間を有する成分は「キセノンの脂質溶解特性により脂肪組織に取り込まれたものであり、全身に取り込まれた量の約13%に相当する。」だから、原子力発電所の事故で初期に放出されるKr-85とXe-133は、それらを含んだ放射性プルーム(放射性ダスト雲)が通過してから、生物学的半減期・17時間を考慮した34時間は被曝が考えられる。それは評価すべきだろう。
http://fri.fujifilm.co.jp/med/products/attach/diagnosis/brain/xe133/index.html
さて、希ガスに続いて様々な放射能が出てくる。その他の元素と合成物を作り易いという化学的性質や気体か固体か液体かと云った物理的形態で出方が違う。ガスか、凝縮粒子か、燃料粒子のままかで、大気中での移動距離は大きく影響される。土壌や河川、湖など表面水に沈着したら、沈着直後の早い時期に環境内を移動して生物に摂取されるかは、その放射能が水に溶けやすいか水に溶け難いかという水溶性で決まると云われてる。
希ガスの次は揮発性元素に、末木 啓介教授(筑波大学、数理物質系)のまとめはなっている。原子番号Z=52のテルルTe、Z=53のヨウ素IやZ=53のセシウムCsになっている。東電・福島第一核災害でお馴染みのセシウムCs-134は、原爆では放出量はゼロだ。次は揮発性元素。

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