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2023年1月パブコメのメモ [核のガバナンス・パブコメ]

柏崎刈羽原発7号機の配管に、直径約6センチの穴が2022令和4年年10月20日に開いた。配管は蒸気を冷やして水に戻すための海水を通すもので、直径約3・6メートル、厚さ16ミリの鉄製。1997平成9年7月2日から営業運転開始したから、設計上は2037年に設計寿命を迎える。それよりも、15年も早く配管が壊れて、直径約6センチの穴が空いている。
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 東京電力の10月27日、11月24日の公表資料や朝日新聞デジタル記事などによれば
朝日新聞デジタル新潟 戸松康雄2022年11月25日 
健全性確認のため、10月20日、7号機循環水ポンプを起動。起動後、軸封部から出る排水(海水)を回収する桝に砂等が溜まっていた影響で、同フロアの排水口から床面に合計23Lの海水が溢れ、循環水ポンプを停止。(排水桝の清掃実施)
一方で、循環水ポンプ停止後に設備回りの点検をしたところ、循環水ボンプから繁がる放水路側の循環水系配管の下部に、 円形状の欠損 (直径約60mm)があり、少量の海水が漏れ出てし'ることを確認。
今回の配管が欠損した原因(こついて、欠損部分を切り取り、詳細調査を実施。その結果、破断面や現場の状況から、以下のプロセスで発生したものではないかと推定
  2011年か15年の作業で足場を組んだ際に
  ① 2011年か15年の人が立ち入って行う内面点検の際に、足場材や工具等の接触により塗膜に傷が発生
  ② 塗膜面の傷から水分が塗膜下に浸入し、錆が発生
  ③ 常時水分と接していたこと(湿潤環境にあったこと)で腐食が進行
  ④ 10月20日の健全性確認運転に伴い、内側に引つ張られる力が加わり欠損
そして、直径3・6メートルの配管内側の底部にさびが点在していたという。
このように、10年以上も運転停止状態で40年の設計寿命内でも、原子力発電システムは、前触れもなく破損する。これは、原子力規制委員会が頻繁に審査しても、事前に判明しない。山中原子力規制委員長は柏崎刈羽に1月28日に視察に来るが、いくら見てもわかない。
また7号機は、調整運転中の2009平成21年7月23日に核燃料中から放射能漏れが発覚している。
様々な原因を考慮して追究しているが、9月26日に7号機を停止し「ファイバースコープによる外観調査を実施したところ、A4燃料棒の第6スペーサ位置にワイヤー状の異物が接触し、(長さ:約 30mm;直径:約 0.2mm)燃料棒の周方向に向かって、フレットマーク(フレッティング痕)と考えられる線状模様が認められたこと及び当該燃料棒には水素化の徴候も確認されたことから、漏えいの原因は異物によるものと推定される。」
そして、「漏えい燃料の取り替えと合わせて100体を新燃料(異物フィルタ付き)に取り替え」てる。
7月23日には長さ:約 30mm;直径:約 0.2mmの異物が巻き付いたが、これが長さ;100mmなど大きかったら、場所が違っていたら、炉が緊急停止・スクラムになったのでは?。
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東電公表資料には、「原子炉内に異物が混入した場合、運転中に異物が燃料集合体内に捕捉される可能性がある。捕捉された異物は燃料集合体内の冷却材の流動によって振動し、周囲の燃料被覆管を傷つけ、ピンホールが生じる場合が考えられる(デブリフレッティング)。こうした事象は、国内外の漏えい事象を通じて得られた経験から、燃焼度や装荷位置などの燃料使用状況との間に関連性は見られておらず、このことは、デブリフレッティングが発生時期、発生場所を予見できずに発生する事象であることを示唆している。 」とある。
つまり冒頭の7号機の配管に10月20日に開いた直径約6センチの穴と同じく、発生時期、発生場所を予見できない。核分裂原子炉発電システムは、約70年の歴史しかない未熟な技術であるからである。
核分裂炉が内包する核分裂生成物(Fission Products)・放射能は、その予見される危険性から炉から周辺に漏らさないことが求められてる。


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