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第5回健康分科会、その弐、スクリーニング効果の件 [東電核災害検証・避難県委員会]

2019年7月8日にあった健康分科会、新潟県原子力発電所事故による健康と生活への影響に関する検証委員会の第5回健康分科会の資料が7月12日06時になってもアップされていない。会議の案内も消されている。
ゲスの勘繰りだろうが、新潟県庁も公文書の改ざんをやり出したのかな。当日に配布の資料は4点。第一は、先回4回の「主な意見」。その弐、スクリーニング効果の件


木村委員から、福島県での議論では混同、誤った使い方をされていると前置きされて、スクリーニング効果の説明があった。「スクリーニングで使う検査技術の変化や対象者人数などの違い、変化が、検出割合の変化、増化になったら、これをスクリーニング効果という。」
 そして「韓国の甲状腺スクリーニングは、対象者の年齢は成人と変わらないが人数が増えた。そして、検出割合が増えた。フクシマのスクリーニングは、当時胎児期から18歳だった被曝者が対象。スクリーニング効果があるとは一概には言えない。」
補足する。2011平成23年10月~2014平成26年3月まで行われた検査1回目の「先行検査における甲状腺がん発見率は、わが国の地域がん登録で把握されている甲状腺がんの罹患統計などから推計される有病率に比べて、数十倍高かった。」2014平成26年4月~2016平成28年3月まで行われた「本格検査(検査2回目)における甲状腺がん発見率は、先行検査よりもやや低いものの、依然として数十倍高かった。」
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「男女比がほぼ 1 対 1 となっており、臨床的に発見される傾向(1 対 6 程度)と異なる。」
(甲状腺検査本格検査(検査2回目)結果に対する部会まとめ、、令和元年6月、、福島県県民健康調査検討委員会甲状腺検査評価部会)https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/336455.pdf
男女比は、チェルノブイリでも、男女差が小さくなっている。まとめでは「男女比と被ばくとの関係についての評価は今後の課題」となっている。
また「数十倍高かった」の説明はない。そして、「暫定的に年齢別・市町村別UNSCEAR推計甲状腺吸収線量を用いて行った線量と甲状腺がん発見率との関連の解析」に話は、飛んでいる。仮定に仮定を重ねて出した、UNSCEAR推計甲状腺吸収線量は信頼性が低い。「線量評価がきちんと行われているデータで、議論しなければならない(秋葉委員)」とする新潟県の検証委員会で、採り上げるべきではない。
unscear(United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation;アンスケア)
原子放射線の影響に関する国連科学委員会
そのような「解析においては、線量の増加に応じて発見率が上昇するといった一貫した関係(線量・効果関係)は認められない。」であっても、新潟県の検証委員会は何ら影響されることは無いであろう。
この福島県でのスクリーニングの結果について、二つほど提案が木村委員から提案があった。
続く、提案の説明へ

タグ:第5回
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