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川内原発パブコメ(10) 予備蒸気駆動タービン発電機の設置し、直流電力の3日間の給電AMを求める。 [核のガバナンス・パブコメ]

「Ⅳ-4.14 電源設備及び電源の確保に関する手順等」369頁の代替直流電源について

意見の要旨
蒸気発生器・SGの水蒸気を使い、SBOで自動起動する発電機を設置し、原子炉の状態監視や弁などの操作に必要な電力を給電するAMの実施を求める。

意見

川内原発などPWRには、AMとして崩壊熱などで蒸気発生器・SGで生み出される水蒸気によって駆動し、水蒸気発生器への冷却水の給水を担うタービン動補助給水ポンプが、既に約10年前に設置されている。このポンプは全交流電源喪失・SBOに陥ると自動起動して、給水を確報している。

同様に蒸気発生器・SGの水蒸気を使い、SBOで自動起動する発電機を設置し、原子炉の状態監視や弁などの操作に必要な電力を給電するAMの実施を求める。

フランスでは、「さらのSGからの蒸気によって駆動される予備蒸気駆動タービン発電機から充電することが充電することが可能であり、これにより直流電源は3日間確保されることになっている。」(文献01)

川内原発では、常設の蓄電池は負荷の切り離しを行えば24時間の給電が可能。可搬式直流電源設備は「24時間にわたり、重大事故などの対応に必要な設備に電気(直流)の給電を行うことが可能」であること求めている。

これら切り離される負荷設備、対応に不要とされる設備には、原子炉の状態を記録しておくコンピューターなどが含まれる。それで東電核災害でこうしたデータが失われ、事故の進展や溶融燃料の挙動の解明が遅々として進まない。また、蓄電池が損傷し、弁の操作に必要な電力がなかなか揃わず、減圧操作が遅れた。

従って、審査書(案)で示されいる対策では、初期の直流電源が不足である。フランスの様にPWRである川内原発では可能な、予備蒸気駆動タービン発電機の設置、それがSBOで自動起動し原子炉の状態監視や弁などの操作に必要な電力を3日間は自動給電するAMの実施を求める。

文献01 
「原子力発電所における全交流電源喪失事象について」の5頁
原子力安全委員会、原子力施設事故・故障分析評価検討会、全交流電源喪失事象検討ワーキング・グループ
平成5年6月11日
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/info/20110713_dis.pdf


PWR蒸気.jpg

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