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川内原発パブコメ(5)加筆 汚染水対策、地下からの環境放射能汚染対策、第4層目の防護をきちんとして下さい。その上で、再審査と再パブコメを。 [核のガバナンス・パブコメ]

「4-4.12 発電所外への放射性物質の拡散を抑制するための設備及び手順等」(351から357頁)について

意見の要旨
 
 
現に東電福島第一原発で起きている地下水を経路にした放射能拡散、汚染が川内原発で起きた場合に、九州電力が用意している対策を問い質して審査してください。これは、深層防護の第4層、過酷事故の影響緩和などを目的とする第4層目の重要な部分です。現に東電福島第一原発で起きているのに、対応策の準備しておかないことや事業者の準備・計画する対応策を評価、審査していないません。これは審査が、希望願望思考に支配された極めて非科学的ものであることを示している。この川内原発で地下水を経路にした放射能拡散、汚染が起きた場合の対策を審査し、その結果を加えて、新たな審査書(案)を示し、再度の意見公募、パブリックコメントを実施することを提案する。

意見

ここでは炉心、格納容器の損傷などによって放射能が発電所外、サイト外への拡散を抑制する対策を扱っている。しかし、東電核災害の発災直後から今現在まで続いている放射能を含んだ水、汚染水が地下を通って海洋に流れ出し、環境中に拡散している、環境を大規模に放射能汚染している事故を検討し、対策を立てていない。極めて不備である。やり直しを求める。

東電福島第一原発においては、汚染水の流出よる土壌汚染、海洋が深刻でもう一つの重大事故とも言うべきのなっている。その原因は、格納容器下部の破損によるデブリ冷却水の流出にある。この汚染水と建屋に流れ込んだ地下水が混じり、地下を海に向かって流れている。そして、遮水壁、凍土遮水壁など様々工夫されているが、全く目途、技術的目途、時期的目途、経費見込も全く立たない状況にある。

川内原発では格納容器の破損で放射能の放出経路をⅣ-4.12では、大気中への放出しか考えていない。それを放水砲で散布する水で捕らえる対策しかない。何故、現に東電福島第一原発で起きている放出、汚染の経路を考慮しないのか。現に起きている「発電所外への放射性物質の拡散」に対応する、川内原発での拡散を抑制するための設備及び手順を審査していないのは、重大な欠陥である。これが、川内原発では地下を経路とする放射能拡散・汚染は起こらないという非科学的な想定、願望によるものなら、今回の審査書は非科学的な審査と言わざるを得ない。

川内原発のサブドレン、原発建屋の周囲に掘られた地下水を汲み上げる井戸からは1日に300㌧余り汲み上げられていると聞く。この地下水に損傷した格納容器の放射能が混じり汚染水ができる様になった場合、その汚染を検出するシステム、汚染水の発生を抑えるシステム、大量な汚染水から放射能を除染するシステムなどなど、九州電力から聞き質して審査が必要である。
 九州電力が準備している対応策の技術的妥当性、それを実行する九州電力の工学的能力、その対応費用を負担する経理的基礎などの評価、審査が深層防護の第4層目には必要です。それを審査し、改めて審査書(案)を提示し、意見公募を行うことを求める。


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放水砲.jpg
西日本新聞

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