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川内原発パブコメ草案⑥ 消火系・FPのデーゼルポンプを代替注水に使えるようにすべきである。 [核のガバナンス・パブコメ]

「Ⅳ-1.2.2 格納容器破損」について

意見の要旨 川内原発では、全交流電源喪失・SBOを考慮して、消火系・FPの常設デーゼルポンプを代替注水に使えるようにすべきである。

意見

ここでは「大破断LOCA+ECCS 注入失敗+格納容器スプレイ注入失敗」と全交流電源喪失・SBOなどが重なった事故を想定し、採られ検討されている初期の対策は、代替格納容器スプレイによる格納容器内の冷却、減圧及び原子炉下部キャビティへの注水である。

同様な対策は、東電福島第一原発ではシビアアクシデント手順書に、「1-4 RPV破損前のペデスタル初期注水」「1-5 RPV破損後のペデスタル初期注水」として記載がある。それでの代替注水手段は、復水補給水系(MUW)と消火系(FP)である。格納容器上部・ドライウエルのスプレイ系で注水する。時間当たり注水量は、格納容器の減圧、雰囲気温度の冷却操作のスプレイ注水量と同じであるから、同じく減圧・冷却の効果が生じる。全交流電源喪失・SBOと重なった条件では、消火系・FPの既設のデーゼルポンプを選択して注水を行う。

川内原発では、全交流電源喪失・SBOと重なった条件では、消火系・FPのデーゼルポンプを代替注水に使えるようにすべきである。

東電福島第一原発はBWRである。BWR・沸騰型軽水炉のアクシデントマネジメントとして復水補給水系(MUW)と消火系(FP)の代替注水系の整備、復水補給水系(MUW)と消火系(FP)を圧力容器や格納容器の注水ラインと結ぶ配管や弁の新設などの整備を平成15年、2003年までに行った。PWR・加圧型軽水炉の川内原発でも、同様の配管などの整備を行えば、消火系・FPの既設のデーゼルポンプで低圧代替注水が可能になる。

審査書では、移動式大容量ポンプ車、大容量空冷式発電機などを繋ぎ込んで注水を実施するとし、それらの作業などで、発災をゼロ時とした開始時間を検討している。PWR・加圧型軽水炉の川内原発でも、消火系(FP)の代替注水を可能にすれば、作業時間は大幅に短縮される。スプレイ水量を1時間当たり140㎥と見込んでいるが、消火系・FPの既設のデーゼルポンプで可能な量である。

川内原発では、全交流電源喪失・SBOを考慮して、消火系・FPのデーゼルポンプを代替注水に使えるようにすべきである。


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