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イスラエルの核兵器ー04 [核のガバナンス]

イスラエルの地上発射弾道ミサイル搭載


エリコ(ヘブライ語: יְרִיחוֹ‎、英語: Jericho ジェリコ) 2  
   準中距離弾道ミサイル(MRBM)。固体燃料、二段式、道路移動式。弾頭は25と見られている。
   射程が1500㎞以下とみられてる。
   25-50 基の発射台がエルサレムから東に約 27 ㎞のセドット・ミハ(Sdot Micha)空軍基地に置かれていると見られる。
   2026 年までに段階的にジェリコ 3 に置き換わると見られている。
エリコ(ヘブライ語: יְרִיחוֹ‎、英語: Jericho ジェリコ) 3
   中距離弾道ミサイル(IRBM)。固体燃料、三段式、道路・線路移動式。弾頭は25と見られている。
   2008 年 1 月に初の発射テストを行い、実戦配備されたと推定されている
   イラン全土を範囲に含めうる射程4000~約7000kmと見られてる。
   セドット・ミハ(Sdot Micha)空軍基地に置かれている

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イスラエルの核兵器ー03 [核のガバナンス]

イスラエルは1990年の湾岸戦争で、イラクから数十発のスカッドミサイルが撃ち込まれた。それでイスラエルは、ミサイル搭載の核兵器・化学兵器などによる先制攻撃を国土に受けても報復攻撃可能な、潜水艦の保有が必要された。
 そして通常動力型潜水艦をドイツで建造し6隻保有する計画を建て、2023年までに 5 隻を実践配備して6隻目 は潜航試験が行われているとみられる。

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 艦は推定で潜行深度350m、航続距離 約14000㎞ 8,000海里。巡航ミサイルを発射できる650mm魚雷発射管を4基もつ。ミサイルは2000年にインド洋で実射実験済み。射程は少なくとも1,500 km とみられ、6kgのプルトニウムを含み核出力200キロトンの核弾頭を搭載できるとみられる。

 艦はイスラエルから遠く離れた海域にローテーション配備され、事あればインド洋や紅海からペルシャ湾に突入してイランに対して核報復を行える態勢を構築していると推測されている。


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巡航ミサイル

航空機のような羽と推進力をもつのが特徴。

航続距離が長く、誘導装置によりピンポイントで目標を攻撃することができる。


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イスラエルの核兵器ー02 [核のガバナンス]

イスラエルは一貫して核兵器保有について否定も肯定もしない「曖昧(あいまい)政策」をとり続けている。2019 年 11 月にニューヨーク国連本部で開催された、中東では核兵器その他の大量破壊兵器も存在しない「中東非大量破壊兵器地帯」に向けた初の国際会議にも米国と並んで欠席した。参加そして反対もせず、欠席。2021 年 11 月~12 月の第 2 回会議、2022 年 11 月の第 3 回会合、いずれの会合にもイスラエルと米国は欠席した。

 そしてイスラエルは中東地域で唯一の核不拡散条約(NPT)非加盟国であり、核不拡散条約(NPT)体制の枠外で核兵器保有を続ける国である。
 イスラエルの核兵器計画は通常戦力で優位にあった近隣アラブ諸国への対抗策として 1950 年代半ばに始まったと考えられている。

 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の推定では、2021 年末時点でイスラエルは約 320kgの高濃縮ウラン(HEU)と約 800kg の兵器級プルトニウムを保有している。25kg の HEU ・高濃縮ウランで核爆弾 1 発の製造が可能とされており、12.8発の核弾頭に相当する。プルトニウムは4–6kg 必要で、200から133発に相当する。
 イスラエルはソレク原子力研究センター(所在地:ヤフネ)とネゲブ原子力研究センター(所在地:ディモナ)に研究炉。フランスからの技術導入による再処理施設(ディモナ)、重水工場(レホポット)、燃料加工工場(ディモナ)などを持ち、それらにも高濃縮ウラン(HEU)と兵器級プルトニウムを保有している。
 このように保有する核分裂性物質のすべてが弾頭に使用されているわけではない。衛星写真による分析、核分裂性物質の生産量、核搭載可能な運搬手段に関する情報等を勘案し、2023 年 3 月現在の核弾頭総数は 90 発と見積もられている。

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イスラエルの核兵器ー01 [核のガバナンス]

2023年11月に、イスラエルの極右政党「ユダヤの力」からネタニヤフ政権に入閣しているアミハイ・エリヤフ Amichai_Eliyahu エルサレム問題・遺産相が、ガザに原爆投下「一つの選択肢」と述べだ。
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 ユダヤ教超正統派 ultra-Orthodox Judaism のラジオ局 コルバラマの早朝番組の中で、ガザ地区への原爆投下を「一つの選択肢だ」と発言した。そのわずか2日前、エリヤフ エルサレム問題・遺産相は、旧約聖書の『創世記』で、悪徳や頽廃のため、天からの硫黄と火によって滅ぼされたとされる都市、ソドムとゴモラにガザをなぞらえて、街全体を破壊すべきことをツイートしていたのです。 エルサレム問題・遺産相は、旧約聖書を根拠に、ガザへの原爆投下などによる完全破壊とパレスチナ人のエジプトへの追放、ガザへのユダヤ人入植地の再建設を正当化しています。
 エルサレム問題・遺産相は、当面、閣議への出席を禁じられましたが、その職務にとどまっています。
それでは、イスラエルの原爆の保有状況はどれなっているのか?


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北朝鮮の原潜 [廃炉・原子力潜水艦]

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国;DPRK)の潜水艦艦隊の構成は、1950年代初頭に建造のプロジェクト613が4隻、1960年代に建造のプロジェクト633/033(NATO名 Romeoロメオ型)が23隻、小型潜水艦プロジェクトSang-Oが29隻、超小型潜水艦が20隻以上となっている。ディーゼル艦艇のみで占められてる。現在、プロジェクト633/033艇を様々な種類のミサイルが搭載できるように改造・近代化している。
 北朝鮮は2023年9月6日に潜水艦の進水式を行った。北朝鮮は戦術核攻撃潜水艦と称し「第841号」という戦術番号と、朝鮮戦争の英雄にちなんで「キム・クンオク」という名称を与えた。朝鮮半島と日本の間の海域をパトロールする艦隊に配属した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が8日に伝えた。
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 米韓両軍は進水式の実施を事前に把握し、北朝鮮東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)新浦(シンポ)で進水式は行われたと韓国軍合同参謀本部は8日に明らかにした。
 艦はプロジェクト633/033(NATO名 Romeoロメオ型)を改造した艦で、あらゆる角度から撮影されたセレモニーの映像には、船尾部分の両側、ほぼディーゼル・コンパートメントがあった場所に穴が写っている。穴は大きく、ブリッジにいた士官の姿と比べると、少なくとも直径80センチはある。プロジェクト633/033のソ連軍オリジナル設計にはこのような穴はない。この開口部から、海水が入り、原子炉の一次冷却水を冷やす熱交換器を通過し、船外に出るのであろう。
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 ロシアのSPUTONIK日本・報道によれば、1956年にソ連で建造された初の原潜用原子炉VM-Aは70~90メガワットで、最高濃縮度21%のウランを燃料としていた。北朝鮮は兵器級、濃縮度90%のウランを生産しているから、これを使い、長さ6.2メートル、重さ285トンの原子炉室に収まる原子炉を設計・製造したのであろう。このような原子炉室は、ディーゼルエンジン、ディーゼル燃料用タンク、電気モーター、バッテリー、魚雷の在庫を最小限に減し魚雷発射管の大部分を、船から取り外せば、設置できる。(北朝鮮は船首を大きな旗で覆い、魚雷発射管の有無がわからないようにしてしまってる。)
 艦橋など一部を拡張させ、ミサイルを搭載するようにしたとみられる。写真には発射管ハッチが10カ所あり、直径約1.2メートルの大型格納庫が4基、おそらくは1メートル以下の小型格納庫が6基。4発の弾道ミサイル(恐らく射程約2500キロの「北極星3型」Pukguksong-3)と6発の巡航ミサイル(恐らく射程約1500キロ)である可能性が高い。
 韓国の元潜水艦艦長であるチェ・イル氏は「戦術」潜水艦という呼称かられ、米本土に届くSLBMではなく、韓国や日本など域内の目標を攻撃できる小型で短距離のSLBMや潜水艦発射巡航ミサイル(SLCM)を搭載してと推測している。


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