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イスラエルの核兵器ー03 [核のガバナンス]

イスラエルは1990年の湾岸戦争で、イラクから数十発のスカッドミサイルが撃ち込まれた。それでイスラエルは、ミサイル搭載の核兵器・化学兵器などによる先制攻撃を国土に受けても報復攻撃可能な、潜水艦の保有が必要された。
 そして通常動力型潜水艦をドイツで建造し6隻保有する計画を建て、2023年までに 5 隻を実践配備して6隻目 は潜航試験が行われているとみられる。

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 艦は推定で潜行深度350m、航続距離 約14000㎞ 8,000海里。巡航ミサイルを発射できる650mm魚雷発射管を4基もつ。ミサイルは2000年にインド洋で実射実験済み。射程は少なくとも1,500 km とみられ、6kgのプルトニウムを含み核出力200キロトンの核弾頭を搭載できるとみられる。

 艦はイスラエルから遠く離れた海域にローテーション配備され、事あればインド洋や紅海からペルシャ湾に突入してイランに対して核報復を行える態勢を構築していると推測されている。


巡航ミサイルード.jpg

巡航ミサイル

航空機のような羽と推進力をもつのが特徴。

航続距離が長く、誘導装置によりピンポイントで目標を攻撃することができる。


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イスラエルの核兵器ー02 [核のガバナンス]

イスラエルは一貫して核兵器保有について否定も肯定もしない「曖昧(あいまい)政策」をとり続けている。2019 年 11 月にニューヨーク国連本部で開催された、中東では核兵器その他の大量破壊兵器も存在しない「中東非大量破壊兵器地帯」に向けた初の国際会議にも米国と並んで欠席した。参加そして反対もせず、欠席。2021 年 11 月~12 月の第 2 回会議、2022 年 11 月の第 3 回会合、いずれの会合にもイスラエルと米国は欠席した。

 そしてイスラエルは中東地域で唯一の核不拡散条約(NPT)非加盟国であり、核不拡散条約(NPT)体制の枠外で核兵器保有を続ける国である。
 イスラエルの核兵器計画は通常戦力で優位にあった近隣アラブ諸国への対抗策として 1950 年代半ばに始まったと考えられている。

 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の推定では、2021 年末時点でイスラエルは約 320kgの高濃縮ウラン(HEU)と約 800kg の兵器級プルトニウムを保有している。25kg の HEU ・高濃縮ウランで核爆弾 1 発の製造が可能とされており、12.8発の核弾頭に相当する。プルトニウムは4–6kg 必要で、200から133発に相当する。
 イスラエルはソレク原子力研究センター(所在地:ヤフネ)とネゲブ原子力研究センター(所在地:ディモナ)に研究炉。フランスからの技術導入による再処理施設(ディモナ)、重水工場(レホポット)、燃料加工工場(ディモナ)などを持ち、それらにも高濃縮ウラン(HEU)と兵器級プルトニウムを保有している。
 このように保有する核分裂性物質のすべてが弾頭に使用されているわけではない。衛星写真による分析、核分裂性物質の生産量、核搭載可能な運搬手段に関する情報等を勘案し、2023 年 3 月現在の核弾頭総数は 90 発と見積もられている。

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イスラエルの核兵器ー01 [核のガバナンス]

2023年11月に、イスラエルの極右政党「ユダヤの力」からネタニヤフ政権に入閣しているアミハイ・エリヤフ Amichai_Eliyahu エルサレム問題・遺産相が、ガザに原爆投下「一つの選択肢」と述べだ。
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 ユダヤ教超正統派 ultra-Orthodox Judaism のラジオ局 コルバラマの早朝番組の中で、ガザ地区への原爆投下を「一つの選択肢だ」と発言した。そのわずか2日前、エリヤフ エルサレム問題・遺産相は、旧約聖書の『創世記』で、悪徳や頽廃のため、天からの硫黄と火によって滅ぼされたとされる都市、ソドムとゴモラにガザをなぞらえて、街全体を破壊すべきことをツイートしていたのです。 エルサレム問題・遺産相は、旧約聖書を根拠に、ガザへの原爆投下などによる完全破壊とパレスチナ人のエジプトへの追放、ガザへのユダヤ人入植地の再建設を正当化しています。
 エルサレム問題・遺産相は、当面、閣議への出席を禁じられましたが、その職務にとどまっています。
それでは、イスラエルの原爆の保有状況はどれなっているのか?


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米国陸軍が原水爆を新増設を訴える??2023年春 [核のガバナンス]

米議会は昨2022年、中国が米国より多くのICBMサイロやICBMおよびその弾頭を保有する場合、米戦略軍に議会への通知を義務付ける法案を可決した。戦略軍はこれに対し、議会への通知を機密版と非機密版で対応。非機密版は、中国のサイロ使用について戦略軍がどう評価しているか、中国がどの程度迅速にミサイルを配備するかについて言及しない。
 米戦略軍司令官が2013年1月26日、上下両院の軍事委員会に対し「中国の陸上配備の固定式と移動式ICBM発射台の数は米国の数を超えている」と報告した。米戦略軍は議会に対し、地上配備のICBMの数とICBMに搭載する核弾頭の数では、米国が中国を上回っているとした。’下の表を参照)

  米国防総省によると、少なくとも300基の固体燃料ミサイルを格納することを目的とした3つのICBMサイロを建設中だ。

 米国防総省の2022年発表した報告書では、中国は2021年に核弾頭を400個余り保有していたと推定される。13年後の核弾頭を2035年までに約1500個に増やす見通しとされだ。


全米科学者連盟のハンス・クリステンセン氏は、商用レベルの衛星画像からは、中国軍が新しいサイロにICBMを配備するための訓練やサイロでの演習を行った形跡は見られない「相当数のサイロを建設しているが、そこにどれだけのミサイルや弾頭を配備するつもりなのか分からない」。
i一方、核弾頭製造やミサイル製造に権限・利権を持つ米政府関係者の間では、今後10年ほどの間にすべてのサイロに核弾頭が搭載された大陸間ミサイルが配備されるとの見方が優勢だ。




長崎大学核兵器廃絶研究センター_グラフ.jpg

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核爆弾の爆発実験は一般的に言われている1945年7月16日前に有った [核のガバナンス]

タカムラ氏のスケッチは日付けが1942年【5月31日】になっているので、核爆弾の爆発実験は一般的に言われている1945年7月16日前に初期段階であれ成功している。その意味でこのスケッチは貴重な歴史的証言。

孫崎 享 @magosaki_ukeru 2023年3月13日


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疑問 1945年7月は爆縮型のプルトニウム爆弾だと言われている。爆縮は計算や装置製造に時間がかかる。また核爆弾製造の軍事計画マンハッタン計画は、42年9月に始まっている。42年5月段階では、プルトニウム製造が本格稼働してない。量不足。
カナダで濃縮されたウラン235を使った、ガンバレル型・広島型の核分裂爆弾なら、1942年5月でも爆発実験可能だろうか?

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