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『ネアンデルタール人は核の夢を見るか~高レベル放射性廃棄物の行方~』北海道放送HBCテレビ2021年5月29日放送の今日ドキッ!報道スペシャルー壱 [使用済核燃料、再処理、廃棄]

原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみの最終処分場選定にむけた文献調査が進む北海道寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村。4月に「対話の場」が始まった。神恵内村は大きな混乱はなかったが、寿都町では会の目的や人選などで参加者から異論が噴出し、波乱のスタートとなった。両町村には国から最大20億円の交付金がそれぞれ出るが、寿都町の住民のなかには国や町の決め方に対する根強い不信がある。
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核のごみは地下300メートルより深い場所に埋める地層処分を行う。だが人体に影響がないレベルに下がるのは10万年後とされる。いまから10万年前はネアンデルタール人の時代だ。最初に花を愛でたとされる人々は核の問題を想像できただろうか。そんな途方もない時間と私たちは向き合っている。
番組では寿都町の動きを主に追う。住民から反対意見が出るのを承知しながら応じた町長の狙い。核のごみの調査応募に賛否がわかれ分断されていく町民たち。そんななか自身の人生において大きな決断をくだしたある住民とその家族の姿を描く。
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また、核のごみの処分の原点にさかのぼり、1980年代に秘密裏に行われた旧動燃の全国88ヶ所を「適正地区」とした調査や元動燃主任研究員「土井和巳」証言、2004年頃に通商産業省(現経済産業省)資源エネルギー庁の官僚・伊原智人氏らが書き出回った文書「19兆円の請求書 止まらない核燃料サイクル」http://kakujoho.net/rokkasho/19chou040317.pdf 、
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2020令和2年3月発行の『學士會会報』に「東京都小笠原村南鳥島に放射性廃棄物の最終処分場を」と書いた尾池和夫氏(地質学者、静岡県立大学・学長、元京都大学総長)の提案などを伝えるとともに、最終処分場の適地をめぐる新たな動きも伝える。
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地質の専門家・岡村聡北海道教育大学名誉教授は語気を強め訴える。
「10万年先に科学者は責任を持てない。いまの科学はそんなに万能ではない」
10万年後の世界をいったい誰が想像できるのか。10万年後まで責任をもって核のごみを処分できるのか。その安全は誰が保障するのか。処分地の決め方はどうあるべきなのか。議論が混迷する高レベル放射性廃棄物の行方を追った。
続く

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