SSブログ

「技術委員会に関する意見」⑵ 2021/01:/29 [新潟県原発の安全管理に関する技術委員会]

新潟県が2020令和2年12月21日から「技術委員会における柏崎刈羽原子力発電所の安全対策に関する議論について、県民の皆様からのご意見を受け付けています。」として、2021令和3年1月31日(必着)で募集。
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/genshiryoku/opinion-reception.html

===============

柏崎刈羽原発の安全対策を技術的な観点から確認すべき事。
項目の20番、残余のリスクへの対応、・福島第一原発事故後に得られた新知見と継続的な改善に関連。

テロ対策の検討が不足している。検討せよ。

続き ?
テロリズムは2020令和2年11月16日開催の第14回新潟県原子力災害時の避難方法に関する検証委員会で「テロ等による避難計画への影響について」と題して、佐々木寛・副委員長から採り上げられた。
その「委員会での議論の論点を整理」した関谷直也・委員長案案が第15回避難方法に関する検証委員会で示された。
佐々木寛・副委員長は、“ダーティ・ボム”(放射能兵器)としての原発とし、[>]テロリズムはそもそも計画的。事態進展が著しく短縮され、破壊行為の場合は放出放射線量も膨大になるという現実 を指摘している。そして、今後の課題に「◆原発とさらに広範な武力攻撃事態  着上陸侵攻・弾道ミサイル・航空攻撃等の影響」を挙げている。 
沸騰水型原子炉・BWRは、「原子炉圧力容器がその中心軸に据えられた格納容器は、人の手首ほどもある太い鉄筋が密に組まれた分厚いコンクリートで囲まれていて、航空機の機体でも最も破壊力があるジェット・エンジンや降着装置が直撃しても十分に耐えるーーーー原子炉建屋最上階は四辺の壁も天井も極めて脆弱である。」(テロ攻撃:原子炉にとっての最大最悪の脅威……佐藤 暁・委員 瀦、岩波書店
柏崎刈羽原子力発電所は、垂直方向にはどれ位耐えられるのだろうか。積雪地だから積雪荷重にどれ位耐えられるのだろう。建築物を設計する際に建築基準法で要求される基準積雪深は、柏崎市130cmで刈羽村においては170cmである。観測記録などを考慮して、柏崎刈羽原子力発電所は設計基準積雪量を167cmとしている。だから、刈羽村の村役場や体育館、公共施設よりも積雪に弱い。167cmより高く雪が積もり上がれば、原発の建屋のコンクリート天井が抜け落ちる設計である。
 積雪量1cm は1㎡・平方メートルにつき30ニュートン=3.0591 キログラムで換算するから、167cm=
5010ニュートン≒1㎡につき511kg。水深51センチの風呂底と同じの力が掛かると、原子炉建屋やタービン建屋のコンクリート天井が抜け落ちる設計である。
柏崎刈羽原子力発電所のの真ん中にある、全高・36mで直径・約29mの円筒型の格納容器は、水平方向にはジェット・エンジンや降着装置が飛行して直撃してもビクともしないが、それを真ん中に収める南北に約57m×東西は約60mの原子炉建屋は高さ3.6mから落とされた1kgの鉄球でコンクリート天井が破壊されてしまう。
原子炉建屋の天井直下には、使用済み核燃料プールがある。柏崎刈羽原発6,7号機の同プールには、使用済み核燃料棒が詰まっている。その上に天井板のコンクリート破片が落ちて行く。燃料棒はなぎ倒され、壊れ燃料ペレットが出る物もあるだろう
タービン建屋では、天井下で高速回転している蒸気タービンの覆いに散弾の砲弾のようにコンクリート破片が当たる。それで覆いは破損し、中にはタービンの羽根に当たり破損させることも起きるだろう。安全装置が働いて、水蒸気は止まり、暫らく経てば、タービンは止まるだろう。点検し、交換せねばならないが、BWRだから放射能にまみれている。年単位で発電できなくなっている。
図 タービン建屋_1.jpg
タービン建屋_1.jpg
佐々木委員が今後の課題に挙げた「◆原発とさらに広範な武力攻撃事態」に迫撃砲による砲撃が有力である。また、2019令和1年9月14日のサウジアラビアの石油・製油施設であった小型無人機ドローンや巡航ミサイルによる空爆攻撃も有力である。
迫撃砲047eebc4dd07b9b1.jpg
図 迫撃砲047eebc4dd07b9b1
迫撃砲弾は大きく湾曲した曲射弾道を描きながら飛翔し、弾道の頂点に達した後は自由落下し、垂直に近い角度で着弾するから原子炉建屋やタービン建屋などのコンクリート天井を破壊に向いている。射程は短いが、高い防壁や稜線や森林の後背に位置する目標を攻撃できる。
迫撃砲ーDigitaー.jpg
図 迫撃砲ーDigitaー 
現代の主な口径は、60mm・81mm・82mm・107mm・120mmであり、60mm・81mm・82mmの小中口径の迫撃砲は20~40kgで、1~1.3mの砲身、円盤形の底盤、二脚と支柱の支持架と取付る照準器や砲の俯仰(上下)を操作するステアリング等などに分解して、数名の人力で運搬できる。砲撃操作には3人、砲弾の運び手を含めても5人ほどで運用できる。だから、20人の規模で複数の目標を、例えば柏崎刈羽原発6,7号機のタービン建屋、原子炉建屋と中央に在る中央制御室を同時に砲撃できる。
砲口初速が低い上に大きく湾曲した曲射弾道をとるから、射程は短い。通常弾使用時の最大射程は、3kmm程度。増加発射薬を複数個取り付けて射程の延伸を図っている。砲弾は横風の影響を受け易く、弾道の頂点に達した後の自由落下部が長いため、命中精度・命中率は低い。81mm迫撃砲は射程2kmの場合のCEP(半数命中半径)は75m。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」というが、砲弾を砲身内へ滑り落とす射撃メカニズム(落発式)であり、速射能力も高い。持続射撃において小中口径では毎分15発前後を発射でき、5分で80発位を半径75mの円形の範囲に着弾させられる。それで戦場で迫撃砲は面制圧を目的として使われる。
配置図sgnl201607_.jpg
図 配置図
柏崎刈羽原発6号機と7号機のタービン建屋中央と制御室が2階にあるコントロール建屋中央を標的にGPS;グローバル・ポジショニング・システム(全地球測位システム)を使い照準を合わせ、CEP(半数命中半径)は75mで3標的に各々に1分、15発・合計45発を持続射撃をしたとする。
着弾を刈羽村の砂丘に建つサービスホールの展望台から観測して、携帯電話などで連絡する。ドローン
で観測すること考えられる。連絡を受けて照準を調整して砲撃再開し、例えば10分間に各砲150発・合計450発の砲撃があったとしよう。
タービン建屋中央から建屋端までは約64m、コントロール建屋中央から建屋端までは約36mだから、CEP(半数命中半径)75mの中に各建屋は入っているし、建屋周辺や原子炉建屋も入っている。合計450発のうち半数225発がタービン・コントロール・原子炉建屋のコンクリート天井や建屋周辺のフィルターベント設備など諸設備に着弾している。225発は5号機の原子炉建屋天所やタービン建屋天井や特定重大事故等対処施設天井など周辺に着弾しているだろう
テロリズムの人々に政治的主張を宣伝する効果を挙げるため、昼間に攻撃したら、風が海から陸に向けて吹くから着弾は陸寄りに原子炉建屋方向に多くなるかもしれない。
450発の砲弾は榴弾・発煙弾・照明弾や焼夷弾を混ぜ、着弾の衝撃力によって直ちに起爆する瞬発信管(Super Quick Fuse)だけでなく、遅延信管(Delay Fuse)を建物の壁を貫通した後に深部で起爆させたり、砲弾を時限爆弾化させて行動不能地域を作る目的で用いたり、接近する作業車などを磁気検知して起爆する接近信管などが付けられる
続ける。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント