第9回「避難方法に関する検証委員会」が2020令和2年2月4日開催 [東電核災害の検証・新潟県技術委]
柏崎刈羽原発にある使用済み核燃料、平成28年度現在 [柏崎刈羽原発、施設設備]
柏崎市の【1~7号機の燃料輸送・使用済燃料保管状況】のWebページ に依り作成
プラント | 貯蔵容量・体 | 炉心容量 | 管理容量・体 | 度末保管量 | 空きの容量・体 |
1号機 | 2,790 | 764 | 2,026 | 1,835・・90% | 191・・炉心の四分の一 |
2号機 | 3,239 | 764 | 2,475 | 1,759・・71% | 716・・炉心の93% |
3号機 | 3,212 | 764 | 2,448 | 1,695・・69% | 753・・炉心の1個分 |
4号機 | 3,209 | 764 | 2,445 | 1,660・・67% | 785・・炉心の3分の一 |
5号機 | 3,175 | 764 | 2,411 | 1,934・・80% | 474・・炉心の六割 |
6号機 | 3,410 | 872 | 2,538 | 2,362・・93% | 226・・炉心の四分の一 |
7号機 | 3,444 | 872 | 2,572 | 2,489・・97% | 83・・炉心の一割 |
合計 | 22,479 | 5564 | 16,915 | 13,734・・81% | 3181・・炉心の六割 |
(注意)
定期検査・燃料交換時には原子炉の炉心の核燃料を一時、使用済燃料保管プールに移動する。そして、核分裂量が多くなった燃料棒をプールに残し・除き未使用の新燃料を加えて、プールから再移動して新炉心を構成する。約三分の一から四分の一が残置・交換される。この炉心からの移動の必要があるから、1炉心分の空きスペースが必要。置ける、残置できる使用済み核燃料量を、管理容量と云う。貯蔵容量-炉心容量=管理容量。
考察
再稼働したら1年3か月後には、定期検査・燃料交換の時を迎える。その際に交換用の新燃料棒が、予め保管プールに入れてあれば作業はスムーズに進む。そうでなくとも作業時間をかければ良い。そういった意味ではどのプラント・号機も再稼働は可能。
ただし、その燃料交換後に管理容量がゼロ以下になれば、炉心の核燃料を使用済燃料保管プールに一時移動も出来なくなるから、燃料交換できず再々稼働は無理に無理になる。その視点からは、1号機、6号機、7号機は燃料交換の2度目、二回目はない。つまり再稼働しても、その号機プラントの運転期間は1年3ヶ月×1+1年3か月・炉心に入れっ放しにする最終運転分≒2年6か月ほど
1~7号機全体で検討すると、全炉心容量は5564体。全空き容量は、3181体・全炉心容量の57%。一回の定期検査・燃料交換で約三分の一から四分の一炉心が交換、残置される。1670から1390体の使用済み核燃料が出て、空きを埋める。2回の定期検査・燃料交換で管理容量がゼロ程度になる。だから、運転期間は1年3ヶ月×2+1年3か月・炉心から取り出さない最終分≒3年9か月ほど。
仮に、再稼働は6、7号機だけならば、全空き容量は3.6炉心分。2機でこれを埋め合うことになり、全部で11回の燃料交換で埋まることになる。管理容量がゼロ以下になる。6、7号機で合わせて11×1年3か月+1年3か月・6号機最終+1年3か月・7号機最終で延べ2機で11年39ヶ月≒14年3か月ほど見込まれる。
全空き容量は、1026体が一気に埋まる、塞がる可能性がある。柏崎市は【専用船で青森県六ヶ所村の日本原燃株式会社六ヶ所再処理工場へ2002平成14年から輸送。】と記載している。それは2012平成224年までに1026体。これが、帰ってくる可能性がある。