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第6回目の県検証委員会「健康分科会」の感想・参の②、2020令和2年1月20日 [東電核災害の検証・新潟県技術委]

新潟県「原子力発電所事故による 健康と生活への影響に関する検証委員会 健康分科会」の第6回目が、2020令2年1月20日にあった。 資料などは此処から、https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/200378.pdf


議題⑴IARC提言について 資料3 甲状腺がんが注目される理由=原子力事故後の甲状腺健康モニタリングの長期戦略:IARC専門家グループによる提言 が説明された。
感想3の② 資料11頁「説明と詳細」には③[放射線誘発性の甲状腺がんは、散発性甲状腺がんと同様に予後が良好である事を、チェルノブイリ原子力発電所事故のデータが示す。] 旨の記載ある。③は、先ず散発性甲状腺がんを調べてみた。
【散発性甲状腺がん】 散発性との明記記述は、甲状腺髄様癌(ずいようがん)でしか見つけられなかった。また、”欧米式の治療法=甲状腺全摘手術をおこない、術後放射性ヨードによる転移の診断・治療をおこなったうえで、生涯、甲状腺ホルモン剤によるホルモン療法(TSH抑制療法)を継続する”だそうだ。
《甲状腺刺激ホルモン(TSH)は脳下垂体から分泌され、甲状腺ホルモン分泌を盛んにさせる物質ですが、がん細胞の増殖も刺激してしまうことがあるといわれています。
甲状腺ホルモン療法は手術後、甲状腺ホルモン剤(チラ-ヂンS)を、普通よりもやや多めに飲み続けることで、TSHの分泌を低下させ、乳頭がんや濾胞がんの再発率を減らそうとするものです。
甲状腺全摘手術を行った場合には、いずれにしても甲状腺ホルモン剤の内服が必要ですから、甲状腺ホルモン療法をするのとしないのとでは、飲む薬の量が少し違うだけです。》
 
このように、「たまたまできた癌(散発性の癌)」とか「突発的に起こる場合(散発型髄様がん)」と記述され、「家族性(遺伝性)」、「遺伝性の癌」が対比で書かれていた。では、[甲状腺髄様癌]を調査してみよう。 

甲状腺髄様癌 | 隈病院 | KUMA HOSPITAL  https://www.kuma-h.or.jp/disease/20/
甲状腺髄様癌は甲状腺癌の中の約1.5%程度であり、比較的まれな病気ですが、次のような特徴があるので、特別な注意が必要です。
髄様癌はカルシトニンというホルモンを分泌するC細胞からできる癌です。
甲状腺C細胞12.jpg
この癌の約2/3はたまたまできた癌(散発性の癌)ですが、
約1/3は遺伝性の癌です。遺伝性の場合は血縁者の半分に同じ癌ができる可能性がある常染色体優性遺伝です。この場合には、髄様癌の他に褐色細胞腫(副腎の腫瘍)や副甲状腺機能亢進症を合併したり、分厚い唇や細長い体型などの身体の異常を伴うことがあります。
最近、遺伝性髄様癌にはRETという遺伝子に変異があることが判明しました。血液を少し採れば、DNAに異常があるかどうか検査できます。ご本人が遺伝性髄様癌であると診断された時は、血縁者の方々も、遺伝子に異常がないかどうか検査を受けられることをお勧めします。
散発性(非遺伝性)の髄様癌は癌の広がりに応じた範囲を手術で切除します。遺伝性の髄様癌は甲状腺の両側に癌ができるので必ず甲状腺を全て摘出し、リンパ節の郭清をします。
なお、乳頭癌や濾胞癌はヨウ素を取り込む性質があり、放射性ヨウ素による治療(アイソトープ療法)ができる場合がありますが、髄様癌にはこのような性質はないのでアイソトープ療法はできません。
★ だから、欧米式の治療法は使えないのだろう。
髄様がんはカルシトニンという物質を分泌する傍濾胞細胞から発生します。
甲状腺がん全体の1~2%程度とまれです。髄様がんには家族性(遺伝性)に起こる場合と遺伝に関係なく突発的に起こる場合(散発型髄様がん)があります。両者の比率はおおよそ半々です。
数多くのリンパ節転移が起こっている・・予後はあまり良くありません。肝臓に血行性に遠隔転移したり、縦隔のリンパ節などに転移を起こすことがあり、そうなると治療は困難です。
このように、散発性甲状腺≒髄様がんという意味なら「予後はあまり良くありません。」なのだ。
③は[放射線誘発性の甲状腺がんは予後が良好である事を、チェルノブイリ原子力発電所事故のデータが示す。] という旨なのだろう。木村 真三 委員が、検診体験から異議を訴えられた。 続く

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