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玄海原発でお粗末な水蒸気漏洩で停止、2018/03/31(上) [核のガバナンス]

なんてお粗末な漏洩なんだ。
九州電力の玄海原発3号機が、原子炉第2次系統の直径1cmの錆穴からの水蒸気漏れで運転を停止した。2018年3月31日06時にだ。玄海原発は、加圧型PWR原発だから原子炉でウラン燃料の核分裂熱で熱せられ放射能が混じってしまう第1次系冷却水と、その熱水で熱交換器で温められ蒸気と化し発電タービンを廻す第2次系冷却水とで核分裂連鎖反応で発生する熱・エネルギーで発電を行い、発電に使われなかった熱・エネルギーを第2次系冷却水から海水中に捨てている。
PWRでは1991年美浜2号機で熱交換・蒸気発生器伝熱管の破損破断、1995年の大飯原発2号機で蒸気発生器伝熱管の応力腐食割れなどで第1次冷却水が漏れた場合は、環境中に放射能が漏れている。第2次系の配管の破損≒水蒸気漏れではない。第2次系の損傷は、2004年8月に美浜発電所3号機で起きている。
美浜の漏洩個所は、復水配管。図で見ると今回の九州電力の玄海で漏れた脱気器の手前になる。
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そして、美浜がタービン建屋内と建物内なのに対して、九電の玄海は「当該配管は、屋外に設置されている」(九電 4月2日付プレスリリース)だから管の「保温材を覆う外装板の隙間から雨水が浸入したことにより、保温材が湿潤状態となり、配管の外面に腐食が発生し、貫通に至ったものと推定されます。」
そして「対策として、雨水対策を徹底し、当該配管、外装板及び保温材を取替えます。また、当該配管以外の空気抜き管15本についても同様に、雨水対策を徹底し、当該配管、外装板及び保温材を取替えます。」
というシナリオが、筋書が出てくる。
しかし、九州電力の4月2日10時公表の資料「玄海原子力発電所3号機 脱気器空気抜き管からの微少な蒸気漏れ点検について」http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0125/4310/uyt574a5.pdf の撮影画像を見ると、屋外で吹き曝しになっていたのではない。①、④とその隣で撮影の⑥の3枚では、外気が行き来する細かい格子状や穴が開いている戸で仕切られてる。「保温材を覆う外装板の隙間から雨水が浸入した」とは、考え難い。
続く


タグ:玄海原発
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