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節目健診で縮小する「甲状腺検査」 第26回「県民健康調査」検討委員会⒅ [福島県民健康調査]

節目健診で縮小する「甲状腺検査」

平成28年5月1日より3巡目の検診は始まった。3巡目から、節目健診が始まった。20歳を過ぎ、25歳、30歳等の年齢になる年度に行う検査を節目健診という。人数的には、3巡目で約4万5千人が「甲状腺検査」検査対象から除かれ、節目健診とされる。そして検査結果は「今後、この節目健診対象者については、別途、計上する。」としている。

「甲状腺検査」は対象者を2分して実施される。居住地域ごとに2群に分ける。2011平成23年度実施の福島第一原発の立地自治体大熊町、双葉町と周辺の浪江町、南相馬市、飯館村など13市町村と2012平成24年度実施の福島市、二本松市、郡山市、白河市など12市町村の合わせて25市町村の偶数年度検査群約21万7千人と2013平成25年度実施の相馬市、会津若松市、いわき市、檜枝岐村など34市町村の奇数年度検査群約16万4千人である。

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3巡目では、その中で1992平成4年4月2日~1993年平成5年4月1日の間に生まれた人を「市町村順の枠組みをなくし」て2017平成29年度に25歳時の節目健診、1993平成5年4月2日~1994年平成6年4月1日の間に生まれた人を2018平成30年度に25歳時の節目健診に廻している。検査の間隔が1年毎から2~3年毎に延びる。検診の1年間に一次検査を済ませる。そして、30歳、35歳、40歳と5年毎に健診、節目健診を実施する計画だ。

そして、4巡目、2018平成30年度・2019平成31年度の「甲状腺検査」では、1994平成6年度と1995平成7年度生まれの人を節目健診に廻していく。そうして「甲状腺検査」の対象人数は減員する。2年毎に10%強、対象人数は総数約38万人で2年毎に約4万数千人(推定)減る。これが繰り返される。計画では11巡目で「甲状腺検査」は終了する。

戯画化する検討委員会
福島県の「県民健康調査」検討委員会で公表され検討されてるデータ、資料には「今後、この節目健診対象者については、別途、計上する。」と入らない。つまり、この「甲状腺検査【本格検査(検査??回目)】」の実施状況だけを材料に検討しても、3.11当時18歳以下の、1992平成4年4月2日以降に生まれた福島の子供たちが被った甲状腺被害の全体的概要を明らかにできなくなる。

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